こちらはリアルタイムで購入したジャーニーのアルバム「Frontiers / フロンティアーズ」のLPレコード。前作の「Escape / エスケイプ」が大ヒットしたことで、期待する半面、一抹の不安も多少抱きながら買ったのだが、ものの見事にその不安を打ち消してくれたアルバムだった。
このアルバム"Frontiers"は、ビルボードチャートで9週連続2位を記録したものの、残念ながら前作のエスケイプに続いての1位を獲得することはできなかった。ただ、これには理由があって、実は1位には爆発的なヒットを記録していたマイケル・ジャクソンの「スリラー」が不動明王の如くドンと居座っていたからなんだよね。その所為で1983年という年は1位になれたアルバムの数が極端に少なかった年でもあったのだ。何しろ「スリラー」はこの年の37週で1位の座にいたのだから、こればっかりは不運としか言えない状況だったのかもしれない。
この当時の音楽雑誌に載っていたニール・ショーンのインタビュー記事には、このアルバムを完成させた時に、このバンドの凄さを改めて知ったといったようなことが書かれていたことを何となく覚えており、そういった意味では、メンバーにとっては満足のいく出来であったと同時に自信作でもあったのではないかと思う。
しかも、後に映画のサウンドトラックに提供されることになる"Only the Young"と"Ask the Lonely"も当初はこの"Frontiers"の収録予定曲だったというからその充実振りたるや。ちなみに、その"Only the Young"と"Ask the Lonely"に代わって収録されたのが"Back Talk"と"Troubled Child"だそうで、個人的な推測ではあるのだが、恐らくは、似たタイプの曲の重複を避けて、変化というか、起伏を付ける意図があったのではないかと思っている。
なお、アルバムがリリースされた後に行われたフロンティアーズ・ツアーではアルバムの3曲目に収録されている"Chain Reaction"がオープニング曲として演奏されていた。
▼ LPレコードの帯
▼ レコード盤のラベル
TRACKLIST (LPレコード)
Side A: 1. Separate Ways (Worlds Apart) / 2. Send Her My Love / 3. Chain Reaction / 4. After The Fall / 5. Faithfully
Side B: 1. Edge Of The Blade / 2. Troubled Child / 3. Back Talk / 4. Frontiers / 5. Rubicon
NOTES
• Album: US 2位 (6x Platinum / 1997-RIAA)、UK 6位
• Singles: "Separate Ways (Worlds Apart)" US 8位 / "Faithfully" US 12位 / "Send Her My Love" US 23位 / "After the Fall" US 23位
JOURNEY - BAND MEMBERS
• Steve Perry - Lead Vocals
• Neal Schon - Guitars, Backing Vocals
• Ross Valory - Bass, Backing Vocals
• Steve Smith - Drums, Percussion
• Jonathan Cain - Keyboards, Backing Vocals (Rhythm Guitar on "Back Talk")
▼ Journey - Separate Ways (Live In Tokyo 1983)
https://www.youtube.com/watch?v=f-7I1dRo7WQ
▼ Journey - Send Her My Love (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=InyWhQLfO7A
▼ Journey - Chain Reaction (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=Xw4AV_BeE24
▼ Journey - After the Fall (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=fvtO91wpdLQ
▼ Journey - Faithfully (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=OMD8hBsA-RI
■ 追記
こちらは、2013年に発売された初版LPを復刻した紙ジャケット仕様のCD
自分が持っているLPの帯は、上にあるように上キャップ型なんで、初版LPじゃなかったのかな?
リリースされて直ぐに買ったような覚えがあったのだが、記憶違いだったのか、はたまた後から買い直したのか、この辺りは記憶があやふや。
▼ 紙ジャケットの表、裏、CD
▼ CDを入れる内袋の表、裏、US版復刻プロモステッカー
FRONTIERS / フロンティアーズ (1983)
● 日本初版帯復刻
● US盤LP復刻ラベル
● 最新US盤CDのオールカラー16Pブックレット封入
● US盤LP復刻内袋付
● USジャケットの表に貼付されていた復刻プロモステッカー(ミニタイプ)封入
● 初回出荷LP特典の特製ジャーニー・カレンダー(1983年)復刻
● 解説・歌詞・対訳付
● 2006年最新デジタルリマスター ● ボーナストラック4曲収録 ● Blu-spec CD2 仕様
TRACKLIST
1. Separate Ways (Worlds Apart) / 2. Send Her My Love / 3. Chain Reaction / 4. After The Fall / 5. Faithfully / 6. Edge Of The Blade / 7. Troubled Child / 8. Back Talk / 9. Frontiers / 10. Rubicon
[BONUS TRACKS]
11. Only The Young / 12. Ask The Lonely / 13. Liberty / 14. Only Solutions
1. セパレイト・ウェイズ / 2. マイ・ラヴ / 3. チェイン・リアクション / 4. 愛の終りに / 5. 時への誓い / 6. 限りなき世界 / 7. トラブルド・チャイルド / 8. 美しき叫び / 9. フロンティアーズ / 10. 永遠なるルビコン
[ボーナストラック]
11. オンリー・ザ・ヤング / 12. アスク・ザ・ロンリー / 13. リバティ / 14. オンリー・ソリューション
NOTES
[Bonus Tracks]
• Only The Young (from the soundtrack of "Vision Quest")
アルバム"Frontiers"の収録候補曲だったものの、最終的に外された曲。後に1985年公開の映画"Vision Quest"(邦題は「ビジョン・クエスト/青春の賭け」)のサウンドトラックに収録。シングルとしてもリリースされ米9位を記録。
• Ask The Lonely (from the soundtrack of "Two of a Kind")
アルバム"Frontiers"の収録候補曲。同年の1983年に公開のジョン・トラボルタ、オリビア・ニュートン=ジョン主演による映画"Two of a Kind"(邦題は「セカンド・チャンス」)のサウンドトラックに収録。
• Liberty
アルバム"Frontiers"の収録候補曲だったものの、最終的に外された曲。
• Only Solutions (from the soundtrack of "Tron")
1982年公開の映画「トロン」のサウンドトラックに収録。
関連記事
▶ Infinity 「無限との遭遇(インフィニティ)」 (1978) / Journey
▶ Departure 「ディパーチャー」 (1980) / Journey
▶ Dream, After Dream 「夢・夢のあと」 (Soundtrack) (1980) / Journey
▶ Captured 「ライブ・エナジー」 (1981) / Journey
▶ Escape 「エスケイプ」 (1981) / Journey
▶ Raised On Radio 「レイズド・オン・レイディオ~時を駆けて」 (1986) / Journey
▶ Journey The Ballade 「ジャーニー・ザ・バラード」 (1991) / Journey
▶ Trial By Fire 「トライアル・バイ・ファイアー」 (1996) / Journey
▶ Live In Houston 1981 - Escape Tour [DVD + CD] (2005) / Journey
0 件のコメント:
コメントを投稿