Eagles/Their Greatest Hits 1971-1975
自分が初めて買ったイーグルスのアルバムは"Hotel California"だったのだが、その次に買ったのが、この"Eagles/Their Greatest Hits 1971-1975"だった。当時はまだCDも無かった時代だったので、買ったのはLPレコードだったわけだが、手持ちのCDにはLPレコードと同じ解説書が縮小コピーと分かるかたちで封入されていたので、恐らくはこのCDもアルバムがCD化されてから間もない時期に買ったのではないかと思う。
ということで、解説書には、オリジナルメンバーのバーニー・レドンが脱退したことや、ジョー・ウォルシュが加わった次作が楽しみだといった当時の状況が記されており、読み返してみると、LPレコードを買った当時の記憶がなんとなく蘇ってくるような感じで、どこか懐かしくもある。
で、この"Eagles/Their Greatest Hits 1971-1975"、ビルボードチャートでは1位を記録し、現在までに2,900万枚の売り上げ(2006年にRIAAより「29x Multi Platinum」が認定されている)を誇るベストセラーアルバムとなっている。そして、この"Eagles/Their Greatest Hits 1971-1975"こそがアメリカで最も売れたアルバムとして歴代セールスNo.1の座に長いこと君臨していたのだった。
※ 補足
RIAA (Recording Industry Association of America) / アメリカレコード協会
ただ、現在ではマイケル・ジャクソンの"Thriller"も、この"Eagles/Their Greatest Hits 1971-1975"と並ぶ「29x Multi Platinum」の認定を"RIAA"より受けており、トップの座は激戦になっているようだ。
状況的には、"Thriller"に比べると、この"Eagles/Their Greatest Hits 1971-1975"の方がどうも不利のように思えるので、もしかしたら、これから先は徐々に差をつけられていくのではないかという気もする。と言うのも、このグレイテスト・ヒッツは大ヒットアルバム"Hotel California"のひとつ前にリリースされたアルバムなので、当然のことながら、"Hotel California"と次作の"The Long Run"に含まれるヒット曲は収録されていないばかりか、収録曲も全10曲と、CDとしては少ない印象もあり、アルバムとしての魅力は薄れているようにも感じるからなのだ。更には、ボリューム満点のベスト・アルバムもその後にリリースされていることから、なお更、このアルバムの存在意義も無くなってきているようにも思えるのだ。
しかしながら、"RIAA"の記録を見てみると、さすがに鈍くはなっているものの、これが意外と売れ続けているのだ。ちなみに以下が直近の記録。
· 2006年 - 29x Multi Platinum
· 2002年 - 28x Multi Platinum
· 2000年 - 27x Multi Platinum
· 1999年11月 - 26x Multi Platinum
· 1999年1月 - 25x Multi Platinum
· 1997年 - 24x Multi Platinum
· 1995年 - 22x Multi Platinum
なお、アルバムの収録曲は"Desperado"を除き、シングルとしてリリースされた楽曲で構成されている。以下はビルボードチャートでの順位。
1. Take It Easy (12位) / 2. Witchy Woman (9位) / 3. Lyin' Eyes (2位) / 4. Already Gone (32位) / 6. One Of These Nights (1位) / 7. Tequila Sunrise (64位) / 8. Take It To The Limit (4位) / 9. Peaceful Easy Feeling (22位) / 10. The Best Of My Love (1位)
TRACKLIST
1. Take It Easy /
2. Witchy Woman /
3. Lyin' Eyes /
4. Already Gone /
5. Desperado /
6. One Of These Nights /
7. Tequila Sunrise /
8. Take It To The Limit /
9. Peaceful, Easy Feeling /
10. Best Of My Love
1. テイク・イット・イージー / 2. 魔女のささやき / 3. いつわりの瞳 / 4. 過ぎた事 / 5. ならず者 / 6. 呪われた夜 / 7. テキーラ・サンライズ / 8. テイク・イット・トゥ・ザ・リミット / 9. ピースフル・イージー・フィーリング / 10. 我が至上の愛
NOTES
• Tracks 1, 2, 9 (Eagles-1972) / Tracks 5, 7 (Desperado-1973) / Tracks 4, 10 (On the Border-1974) / Tracks 3, 6, 8 (One of These Nights-1975)
• Lead Vocals: Tracks 1, 3, 4, 7, 9 (Glenn Frey) / Tracks 2, 5, 6, 10 (Don Henley) / Tracks 8 (Randy Meisner)
• US Albums Chart (Billboard) - 1位 / UK Albums Chart (The Official Charts Company) - 2位
• CD発売日:1989年6月10日
• 解説・歌詞付(対訳無し)
Eagles Greatest Hits Volume 2
そして、こちらがバンド解散後の1982年にリリースされた"Eagles Greatest Hits Volume 2"。"Eagles/Their Greatest Hits 1971-1975"とは曲のダブリが無いものの、全10曲中、8曲が"Hotel California"と"The Long Run"からの選曲で、残りの2曲については、"After the Thrill Is Gone"が"One of These Nights"から、そして"Seven Bridges Road"が"Eagles Live"からと、やや偏った構成になっている。
ただ、大ヒットアルバム"Hotel California"の収録曲が含まれていることから、"Eagles/Their Greatest Hits 1971-1975"と比べても全く遜色無い内容となっている。ちなみに、こちらのCDの解説書も、上記の"Eagles/Their Greatest Hits 1971-1975"と同様に、LPレコード時代と同じものが封入されている。
ビルボードチャートでは52位と、イーグルスのアルバムとしては、やや低調だったものの、2002年には"RIAA"より「11x MULTI PLATINUM」が認定されていることからも分かるように、じわじわと時間をかけて売れ続けたようだ。ちなみに日本のオリコンチャートでは1位を記録している。
収録曲は"Victim Of Love"と、"The Sad Cafe"、"After The Thrill Is Gone"の3曲を除き、シングルとしてもリリースされた曲で構成されている。 個人的には1978年にシングルのみでリリースされた"Please Come Home For Christmas"(米18位)が加えられても良かったように思うのだが、まぁ、カヴァー曲でもあるし、上記3曲の中からどれかが削られるのであれば、これでいいのかなとも思う。
収録曲のチャート成績は以下のとおり。
1. Hotel California (1位) / 2. Heartache Tonight (1位) / 3. Seven Bridges Road (Live) (21位) / 6. Life In The Fast Lane (11位) / 7. I Can't Tell You Why (8位) / 8. New Kid In Town (1位) / 9. The Long Run (8位)
そして、こちらが"Eagles Greatest Hits Volume 2"の"RIAA"に於ける直近の記録。
· 2002年 - 11x Multi Platinum
· 2001年 - 10x Multi Platinum
· 1997年 - 9x Multi Platinum
なお、アルバムの最後にはクレジットがされていない約1分のスタジオ・セッションがシークレット・トラックの様なかたちで収録されている。現在リリースされているCDがどうなっているかは分からないが、自分が持っているこのCDには、トラック割りされずに、ラストの"After The Thrill Is Gone"のトラックに含まれている(当時買ったLPレコードも、同様に、溝の部分は分割されずに収録されていたように思う)。
とは言え、このアルバムをレコードとして買った当時の自分は、この曲が収録されているオリジナル・アルバムの"One of These Nights"は持っておらず、この"Eagles Greatest Hits Volume 2"のジャケットや解説には、このことについては何の表記もされていなかったことから、この部分も"After The Thrill Is Gone"の曲の一部だとずっと思っていたんだよね。
TRACKLIST
1. Hotel California /
2. Heartache Tonight /
3. Seven Bridges Road (Live) /
4. Victim Of Love /
5. The Sad Cafe /
6. Life In The Fast Lane /
7. I Can't Tell You Why /
8. New Kid In Town /
9. The Long Run /
10. After The Thrill Is Gone
1. ホテル・カリフォルニア / 2. ハートエイク・トゥナイト / 3. セヴン・ブリッジズ・ロード / 4. 暗黙の日々 / 5. サッド・カフェ / 6. 駆け足の人生 / 7. 言いだせなくて / 8. ニュー・キッド・イン・タウン / 9. ロング・ラン / 10. アフター・ザ・スリル・イズ・ゴーン
NOTES
• Tracks 10 (One of These Nights-1975) / Tracks 1, 4, 6, 8 (Hotel California-1976) / Tracks 2, 5, 7, 9 (The Long Run-1979) / Tracks 3 (Eagles Live-1980)
• Lead Vocals: Tracks 1, 4, 5, 6, 9 (Don Henley) / Tracks 2, 8 (Glenn Frey) / Tracks 3 (Eagles) / Tracks 8 (Timothy B. Schmit) / Tracks 10 (Glenn Frey & Don Henley)
• US Albums Chart (Billboard) - 52位
• CD発売日:1989年6月10日
• 解説・歌詞付(対訳無し)
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