2013/06/27

MUSIC FROM THE ELDER 「エルダー」 / KISS (1981)

CDの帯:エルダー / キッスAlbum Cover (front): Music from The Elder /KISSキッス初のコンセプトアルバムとして1981年にリリースされたのがこちらの"Music from The Elder"(LPレコードでリリースされた当時の邦題は「魔界大決戦」)。当時は本国のアメリカよりも先に日本で先行発売されたアルバムでもあったわけだが、アルバム・カヴァーにメンバーの顔が無い初のレコード(ベスト・アルバムの"Double Platinum"を除く)だったこともあり、このジャケットではインパクトに欠けると日本のレコード会社が判断したのか、発売時はジャケット全面を覆うメンバーの写真を使ったカヴァーシートが帯を兼ねる形で付けられていた。なお、当時の日本盤レコードにはインストゥルメンタルの"Escape from the Island"は未収録だった。

実は、これがピーター・クリスに代わって加入したエリック・カーを含むラインナップで初めてリリースされたアルバムでもあったのだが、当時はまさかオーケストラを取り入れたこのようなサウンドが展開されようとは思ってもいないかった。

元々はジーン・シモンズが書いたストーリーを元にした映画を制作して、アルバムはそのサウンドトラックとして出す計画だったようだが、当時の音楽雑誌に載っていたジーンのインタビュー記事には、アルバムが好評なら続編もリリースする用意はあるといった発言もあったことを覚えている。又、そのジーンが、"Odyssey"は本当は自分が歌いたかったと語っていたことも印象的だった(ジーン曰く、プロデューサーに、この曲はポールの声の方が合うと言われたとのこと)。

最終的には映画化の話は消え、アルバムのセールスもビルボードチャートで過去最低の75位と振るわなかったこともあり、ジーンが述べていた続編がリリースされることもなかったのだが、実際に続編に備えた楽曲のストックはあったようで、翌年の1982年にリリースされたベスト・アルバムの"Killers"「キッス・キラーズ」(アメリカ未発売)には新曲として4曲が収録されていた。ただ、これらはけっこう良い曲なので、オリジナルのスタジオ・アルバムには未収録の曲となってしまったのは何とももったいない気はする。

2年間のライヴ活動休止を経てからは、ディスコサウンドを取り入れた「Dynasty / 地獄からの脱出」、ポップサウンドを全面に打ち出した「Unmasked / 仮面の正体」、そしてオーケストラを取り入れたコンセプトアルバムとなったこの「Music from The Elder / 魔界大決戦」と、ますますソフト化が進んできたキッス・サウンドに当時は世間の風当たりも強かった印象があるのだが、個人的にはハードロック一辺倒では無いサウンドをけっこう楽しんでいたのだった。ただ、一方では、ライヴには不向きというか、ライヴでの演奏が難しい楽曲が増えることに対しては多少複雑な思いもあったのだが。

プロデューサーは「Destroyer / 地獄の軍団」を手掛けたボブ・エズリンを再度起用し、約束の時間にスタジオに現れないエース対策なのか、レコーディングにはエースの自宅スタジオも使われているようだが、エース自身は最終的な編集作業にはあまり関わっていなかったようで、後に音楽雑誌に掲載されていたエースのインタビュー記事では、"Odyssey"について、出来上がったレコードを聴いたら、俺が弾いたギターパートがごっそりカットされていて驚いたといったようなことを語っていたのが印象的だった。

Album Cover (back): Music from The Elder / KISS  Music from The Elder / KISS  CD Case (back cover) Music from The Elder / KISS

アメリカでシングルとしてリリースされたのは"A World Without Heroes"(米56位)の1曲だけだったが、日本ではその"A World Without Heroes"はシングルとしてリリースされず、代わりにファースト・シングルが「I / エルダーの戦士」、そしてセカンド・シングルが「The Oath / 炎の誓い」と、独自のシングルカットがされていた。

そして、下の写真がその当時買った"The Oath"「炎の誓い」のシングル盤。何故、アルバムとは別にこのシングルを買っていたのかというと、冒頭でも触れたように、当時の日本盤アルバムには収録されていなかった"Escape from the Island"「激烈! 大脱走」がB面に収録されていたからなのだ。なお、この曲のソングライターは、エース・フレーリーとエリック・カー、それにプロデューサーのボブ・エズリンという異色の組み合わせ。

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record: The Oath 「炎の誓い」 / KISS   Japanese 7 Inch Vinyl Single Record (Label): The Oath 「炎の誓い」 / KISS

当時は、ギターソロが無いのが多少残念ながらも、「I / エルダーの戦士」はきっとライヴの定番曲になるだろうと確信していたのだが、アルバムのリリース後に出演した欧米のテレビ番組等では演奏されていたものの、その後のライヴでは演奏されなかったのがちょっと不思議な気はする。ライヴ向きの曲だと思うし、盛り上がると思うんだけどね。

なお、本アルバムのリリースに伴い、コスチュームが変わり、イメージチェンジも図られている。全員の髪が短くなっており、ジーンはトレードマークとも言えるちょんまげも無くなり、ポールは紫色のバンダナを巻くようになった。又、年々重量感が増していたコスチュームは簡素化され、エースは黒のボディスーツに稲妻のデザインをあしらったシンプルなコスチュームで、エリック・カーはジッパーが多い革ジャンのスタイルとなっている。

CDの帯(裏面側):エルダー / キッス

個人的には、キッスらしくはないかもしれないが、これもまたキッスの一面だと捉えて聴けば、そう違和感もないし、世間で言われるほど悪くはないアルバムだと思う。実際、自分は、このアルバムが他のキッスのアルバムに比べて聴く頻度が少なかったということもなかったし、アルバムを買った当時も、こういった新たな一面を披露してくれることをけっこう喜んでいた。そういえば、ラブソングが1曲も含まれていない(自分の見解)のも何となくカッコイイなと思ったりもしていたなぁ。

ただ、このアルバム、当時の水準からしても音質があまり良くない印象は当初から持っていた。何となく篭った感じがあるんだよね。

リリースされた当時は、日本盤とアメリカ盤では収録曲の曲順が大きく異なっていたのだが、アルバムがCD化された際は、日本盤もアメリカ盤に沿ったかたちでリリースされていたので、その当時買ったこのCDには多少違和感を感じた。やっぱり"Fanfare"「ファンファーレ」から始まる起承転結のストーリーに沿った日本盤の方がしっくりくるというか、それが正しい姿だと思う。

なお、ひとつのストーリーに沿ったコンセプト・アルバムということもあってか、多くの曲で前後の曲間が繋がっているのだが、日本盤とアメリカ盤では曲順が違うということもあり、この曲間部分の繋がり方も当然ながら微妙な違いがある。

ちなみに、日本盤とアメリカ盤共にアルバムの最後に収録されている「I / エルダーの戦士」のエンディング部分には映画の1シーンを思わせるような台詞と効果音がエピローグのようなかたちで収録されている。

ということで、以前からコンセプト・アルバムを作りたかったと語るジーンの意向が大きく反映されたこの"Music from The Elder"は、そのジーンにとっては意欲的な作品であり自信作でもあったようだが、残念ながらセールスには結びつかなかったこともあり、今では過渡期の異色の作品として捉えられているような印象がある。ただ、今思えば、きっとこの時期にしか出来なかったチャレンジだったようにも思うし、そういった意味ではこうした作品を形として残してくれたことに感謝したいと思う。これもまた、紛れもなく「KISStory」のひとつなのだから。

 

最後に、DVDの「Kissology / 地獄大全」に収められているジーンとポールのやりとりを

ポール:
レコード会社に曲を聴かせた時、彼らは黙っていたよ。勿論、曲の内容が素晴らしいあまり黙ってしまった訳ではない。

ジーン:
今でもファンから「"The Elder"の曲だけで構成されたコンサートを観たい」といった内容のEメールを貰うよ。「最初から最後まで"The Elder"の曲しか演奏しないツアーをやるべきだ。あのアルバムは名盤だ」という声もあるんだ。

ポール:
だから俺たちはいつも病院の人たちに返事を書いてるのさ。早く元気になってほしいってね。

 

TRACKLIST

[アメリカ版 / US Edition]
1. The Oath / 2. Fanfare [Instrumental] / 3. Just A Boy / 4. Dark Light / 5. Only You / 6. Under The Rose / 7. A World Without Heroes / 8. Mr. Blackwell / 9. Escape From The Island [Instrumental] / 10. Odyssey / 11. I

[日本版 / Japan Edition]
1. Fanfare [Instrumental] (ファンファーレ) / 2. Just A Boy (少年) / 3. Odyssey (オデッセイ) / 4. Only You (勇者の誕生) / 5. Under The Rose (薔薇の紋章の下) / 6. Dark Light (魔界の閃光) / 7. A World Without Heroes (英雄なき世界) / 8. The Oath (炎の誓い) / 9. Mr. Blackwell (罪深きブラックウェル) / 10. Escape From The Island [Instrumental] (激烈! 大脱走) / 11. I (エルダーの戦士)

 

NOTES
Lead Vocals:
• Paul Stanley - Just A Boy / Odyssey / The Oath
• Gene Simmons - Only You (Bridge: Paul Stanley) / Under The Rose / A World Without Heroes / Mr. Blackwell
• Ace Frehley -  Dark Light
• Gene Simmons & Paul Stanley - I

• 1990年再発日本盤(曲順はアメリカ版仕様)
• 解説・歌詞・対訳付
• CD発売日:1990年12月5日
• 品番:PHCR-2060

 

KISS - BAND MEMBERS
• Paul Stanley - Guitars, Vocals
• Gene Simmons - Bass, Vocals
• Ace Frehley - Guitars, Vocals
• Eric Carr - Drums, Percussion, Backing Vocals

 

▼ KISS - I (Solid Gold)

 

▼ KISS - Odyssey

 

▼ KISS - A World Without Heroes (Live On Fridays)

 

▼ KISS - The Oath (franKENstein Remix w/Ace solos)

2013/06/19

DEPARTURE 「ディパーチャー」 / JOURNEY (1980)

Album Cover (front): Departure / Journeyジャーニー通算6作目のアルバムがこの「Departure / ディパーチャー」。スティーヴ・ペリーが加入した4作目の"Infinity"(米21位)から5作目の"Evolution"(米20位)、そしてこの"Departure"(米8位)と、アルバムを発表するごとに順調にチャート上の順位も上がってきたわけだが、当時は極彩色豊かなアルバムカヴァーのイメージと相まって随分とアメリカンロック色が増した印象があった。

この"Departure"では、何と言っても1曲目の"Any Way You Want It"が一際目を引くわけだが、個人的には、スティーヴ・ペリーとグレッグ・ローリーがヴォーカルを分け合う3曲目の"Someday Soon"と、スティーヴ・ペリーとニール・ショーンがヴォーカルを分け合う4曲目の"People And Places"の流れが、何処となく(個人的にも好きな)、4作目の"Infinity"を彷彿させるような面影があって、そこが気に入っている部分でもある。

他にも、ニール・ショーンの泣きのギターが炸裂する"I'm Cryin'"や、後半の組曲のような3曲(Departure / Good Morning Girl / Stay Awhile)に含まれる穏やかなイメージの"Stay Awhile"も当時から割と好きな楽曲だった。

又、インストゥルメンタルの小曲"Departure"もアルバムジャケットのイメージが具現化されたような雰囲気のある曲で、当時はこの曲を聴くとアルバムジャケットに描かれたスカラベがキラキラと光る粉を振り撒きながら飛んでいる姿を何となく想像していた記憶がある。

なお、このアルバムからシングルとしてリリースされたのは、"Any Way You Want It"(米23位)、"Walks Like a Lady"(米32位)、"Good Morning Girl / Stay Awhile"(米55位)の3曲。

 

▼ 左がジャケットの裏面で、中央と右がレコード盤を入れる中袋の表と裏

Album Cover (back): Departure / Journey   LPレコードの中袋 (front):Departure / Journey   LPレコードの中袋 (back):Departure / Journey

▼ LPレコードの帯(表)

LPレコードの帯(表):Departure「ディパーチャー」 / Journey「ジャーニー」

▼ LPレコードの帯(裏)

LPレコードの帯(裏):Departure / Journey

▼ レコード盤のラベル

レコード盤のラベル:Departure / Journey   レコード盤のラベル:Departure / Journey

 

TRACKLIST (LPレコード)
Side A: 1. Any Way You Want It / 2. Walks Like A Lady / 3. Someday Soon / 4. People And Places / 5. Precious Time
Side B: 1. Where Were You / 2. I'm Cryin' / 3. Line Of Fire / 4. Departure / 5. Good Morning Girl / 6. Stay Awhile / 7. Homemade Love

NOTES
• US 8位 (3x Platinum / 1994-RIAA)

JOURNEY - BAND MEMBERS
• Steve Perry - Lead Vocals
• Neal Schon - Guitars, Backing Vocals (Lead Vocals on Track 4)
• Gregg Rolie - Keyboards, Harmonica, Backing Vocals (Lead Vocals on Track 3)
• Ross Valory - Bass, Backing Vocals
• Steve Smith - Drums and Percussion

 

▼ Journey - Any Way You Want It (Official Video)

https://www.youtube.com/watch?v=atxUuldUcfI

 

▼ Journey - Walks Like A Lady (Live in Osaka 1980)

https://www.youtube.com/watch?v=B9vROjzy9uI

 

▼ Journey - Stay Awhile (Escape Tour 1981: Live In Houston)

https://www.youtube.com/watch?v=V_XYZtjlP4s

 


 

■ 追記
こちらは、2013年に発売された初版LPを復刻した紙ジャケット仕様のCD

 

▼ 紙ジャケットの表と裏

Japanese Cardboard Sleeve Mini LP Replica CD (front): Departure / Journey   Japanese Cardboard Sleeve Mini LP Replica CD (back): Departure / Journey

▼ ブックレットの表と裏

Booklet (front): Departure / Journey   Booklet (back): Departure / Journey

▼ CDを入れる内袋の表、裏、CD

Inner Sleeve (front): Departure / Journey   Inner Sleeve (back): Departure / Journey   CD: Departure / Journey

 

DEPARTURE / ディパーチャー (1980)

● 日本初版帯復刻(上キャップ型)
● US盤LP復刻ラベル
● 最新US盤CDのオールカラー16Pブックレット封入
● US盤LP復刻内袋付
● 解説・歌詞・対訳付
● 2006年最新デジタルリマスター
● ボーナストラック2曲収録
● Blu-spec CD2 仕様

 

TRACKLIST
1. Any Way You Want It / 2. Walks Like A Lady / 3. Someday Soon / 4. People And Places / 5. Precious Time / 6. Where Were You / 7. I'm Cryin' / 8. Line Of Fire / 9. Departure / 10. Good Morning Girl / 11. Stay Awhile / 12. Homemade Love
[BONUS TRACKS]
13. Natural Thing / 14. Little Girl

1. お気に召すまま / 2. ウォーク・ライク・ア・レディ / 3. いつの日か… / 4. 感じてほしい… / 5. 至上の愛 / 6. 消えたあの娘 / 7. 泣きぬれて / 8. バイバイ・スージー / 9. ディパーチャー / 10. グッドモーニング・ガール / 11. 僕のそばに… / 12. ホームメイド・ラヴ
[ボーナストラック]
13. ナチュラル・シング / 14. リトル・ガール

 

 

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2013/06/11

FRONTIERS 「フロンティアーズ」 / JOURNEY (1983)

Album Cover (front): Frontiers / Journey   Album Cover (back): Frontiers / Journey   Inner Sleeve: Frontiers / Journey

こちらはリアルタイムで購入したジャーニーのアルバム「Frontiers / フロンティアーズ」のLPレコード。前作の「Escape / エスケイプ」が大ヒットしたことで、期待する半面、一抹の不安も多少抱きながら買ったのだが、ものの見事にその不安を打ち消してくれたアルバムだった。

このアルバム"Frontiers"は、ビルボードチャートで9週連続2位を記録したものの、残念ながら前作のエスケイプに続いての1位を獲得することはできなかった。ただ、これには理由があって、実は1位には爆発的なヒットを記録していたマイケル・ジャクソンの「スリラー」が不動明王の如くドンと居座っていたからなんだよね。その所為で1983年という年は1位になれたアルバムの数が極端に少なかった年でもあったのだ。何しろ「スリラー」はこの年の37週で1位の座にいたのだから、こればっかりは不運としか言えない状況だったのかもしれない。

この当時の音楽雑誌に載っていたニール・ショーンのインタビュー記事には、このアルバムを完成させた時に、このバンドの凄さを改めて知ったといったようなことが書かれていたことを何となく覚えており、そういった意味では、メンバーにとっては満足のいく出来であったと同時に自信作でもあったのではないかと思う。

しかも、後に映画のサウンドトラックに提供されることになる"Only the Young"と"Ask the Lonely"も当初はこの"Frontiers"の収録予定曲だったというからその充実振りたるや。ちなみに、その"Only the Young"と"Ask the Lonely"に代わって収録されたのが"Back Talk"と"Troubled Child"だそうで、個人的な推測ではあるのだが、恐らくは、似たタイプの曲の重複を避けて、変化というか、起伏を付ける意図があったのではないかと思っている。

なお、アルバムがリリースされた後に行われたフロンティアーズ・ツアーではアルバムの3曲目に収録されている"Chain Reaction"がオープニング曲として演奏されていた。

 

▼ LPレコードの帯

LPレコードの帯:Frontiers「フロンティアーズ」 / Journey「ジャーニー」

▼ レコード盤のラベル

レコード盤のラベル:Frontiers / Journey   レコード盤のラベル:Frontiers / Journey

 

TRACKLIST (LPレコード)
Side A: 1. Separate Ways (Worlds Apart) / 2. Send Her My Love / 3. Chain Reaction / 4. After The Fall / 5. Faithfully
Side B: 1. Edge Of The Blade / 2. Troubled Child / 3. Back Talk / 4. Frontiers / 5. Rubicon

NOTES
• Album: US 2位 (6x Platinum / 1997-RIAA)、UK 6位
• Singles: "Separate Ways (Worlds Apart)" US 8位 / "Faithfully" US 12位 / "Send Her My Love" US 23位 / "After the Fall" US 23位

JOURNEY - BAND MEMBERS
• Steve Perry - Lead Vocals
• Neal Schon - Guitars, Backing Vocals
• Ross Valory - Bass, Backing Vocals
• Steve Smith - Drums, Percussion
• Jonathan Cain - Keyboards, Backing Vocals (Rhythm Guitar on "Back Talk")

 

▼ Journey - Separate Ways (Live In Tokyo 1983)
https://www.youtube.com/watch?v=f-7I1dRo7WQ

▼ Journey - Send Her My Love (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=InyWhQLfO7A

▼ Journey - Chain Reaction (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=Xw4AV_BeE24

▼ Journey - After the Fall (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=fvtO91wpdLQ

▼ Journey - Faithfully (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=OMD8hBsA-RI

 


 

■ 追記
こちらは、2013年に発売された初版LPを復刻した紙ジャケット仕様のCD

自分が持っているLPの帯は、上にあるように上キャップ型なんで、初版LPじゃなかったのかな?
リリースされて直ぐに買ったような覚えがあったのだが、記憶違いだったのか、はたまた後から買い直したのか、この辺りは記憶があやふや。

 

▼ 紙ジャケットの表、裏、CD

Japanese Cardboard Sleeve Mini LP Replica CD (front): Frontiers / Journey   Japanese Cardboard Sleeve Mini LP Replica CD (back): Frontiers / Journey   CD: Frontiers / Journey

▼ CDを入れる内袋の表、裏、US版復刻プロモステッカー

Inner Sleeve (front): Frontiers / Journey   Inner Sleeve (back): Frontiers / Journey   Promotional Sticker: Frontiers / Journey

 

FRONTIERS / フロンティアーズ (1983)
● 日本初版帯復刻
● US盤LP復刻ラベル
● 最新US盤CDのオールカラー16Pブックレット封入
● US盤LP復刻内袋付
● USジャケットの表に貼付されていた復刻プロモステッカー(ミニタイプ)封入
● 初回出荷LP特典の特製ジャーニー・カレンダー(1983年)復刻
● 解説・歌詞・対訳付
● 2006年最新デジタルリマスター ● ボーナストラック4曲収録 ● Blu-spec CD2 仕様

 

TRACKLIST
1. Separate Ways (Worlds Apart) /  2. Send Her My Love /  3. Chain Reaction /  4. After The Fall /  5. Faithfully /  6. Edge Of The Blade /  7. Troubled Child /  8. Back Talk /  9. Frontiers /  10. Rubicon
[BONUS TRACKS]
11. Only The Young /  12. Ask The Lonely /  13. Liberty /  14. Only Solutions

1. セパレイト・ウェイズ / 2. マイ・ラヴ / 3. チェイン・リアクション / 4. 愛の終りに / 5. 時への誓い / 6. 限りなき世界 / 7. トラブルド・チャイルド / 8. 美しき叫び / 9. フロンティアーズ / 10. 永遠なるルビコン
[ボーナストラック]
11. オンリー・ザ・ヤング / 12. アスク・ザ・ロンリー / 13. リバティ / 14. オンリー・ソリューション

 

NOTES
[Bonus Tracks]
• Only The Young (from the soundtrack of "Vision Quest")
アルバム"Frontiers"の収録候補曲だったものの、最終的に外された曲。後に1985年公開の映画"Vision Quest"(邦題は「ビジョン・クエスト/青春の賭け」)のサウンドトラックに収録。シングルとしてもリリースされ米9位を記録。

• Ask The Lonely (from the soundtrack of "Two of a Kind")
アルバム"Frontiers"の収録候補曲。同年の1983年に公開のジョン・トラボルタ、オリビア・ニュートン=ジョン主演による映画"Two of a Kind"(邦題は「セカンド・チャンス」)のサウンドトラックに収録。

• Liberty
アルバム"Frontiers"の収録候補曲だったものの、最終的に外された曲。

• Only Solutions (from the soundtrack of "Tron")
1982年公開の映画「トロン」のサウンドトラックに収録。

 

 

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Raised On Radio 「レイズド・オン・レイディオ~時を駆けて」 (1986) / Journey

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Trial By Fire 「トライアル・バイ・ファイアー」 (1996) / Journey

Live In Houston 1981 - Escape Tour [DVD + CD] (2005) / Journey

ジャーニーの初版LP復刻・紙ジャケット・シリーズ (2013) / Journey

Escape - 35th Anniversary Deluxe Edition 「エスケイプ - 35周年記念デラックス・エディション」 [2CD+DVD] (1981 / 2017) / Journey

面白動画 - Journey (ミュージックビデオのモノマネ動画)

2013/06/06

KISS ALIVE! 「地獄の狂獣 / キッス・ライブ」 / KISS (1975)

レコードの帯:地獄の狂獣/キッス・ライブ / キッスAlbum Cover (front): KISS Alive! / KISS   Album Cover (back): KISS Alive! / KISS   Booklet: KISS Alive! / KISS

当時、"KISS Alive II"でライヴ・アルバムの魅力に嵌った自分が、次なるターゲットにしたのは、勿論、この"KISS Alive!"だった。ただ、この時期のキッスのアルバムといえば、2枚組の"KISS Alive II"がリリースされた後は、3枚組の"The Originals II"(日本のみのリリース)、2枚組の"Double Platinum"、そしてソロアルバム4枚といった具合でリリースされていたから、お小遣いだけでやり繰りしてレコードを買っていた少年にとっては、直ぐさま買えるという状況ではなかった。何せ、キッスの他にも好きなバンドのアルバムを買ったりしなくてはならなかったし、おまけに、この後はエアロスミスやクイーンも2枚組のライヴ・アルバムをリリースといった状況で、結局買えたのは、たしか4人のソロアルバムを買い揃えた後くらいだったように思う。

初めてレコードに針を落として聴いたときは、オープニングの"MC"が"Alive II"に比べ、やけに貧弱だなと思ったことが第一印象だったこと覚えている。又、この時は初期のアルバムではファースト・アルバムの「KISS / 地獄からの使者」しか持っていなくて、後はベスト・アルバムの"Double Platinum"に収録されていた数曲しか初期の曲を知らなかった自分には、それほど思い入れがある時期でもなかったこともあり、当初は"Alive II"ほどのインパクトは感じなかった。

ところがどっこい、繰り返し聴いていくうちに"Alive II"に負けず劣らず嵌っていったんだよね。当初からスタジオ・ヴァージョンよりも断然カッコいい"Black Diamond"は好きだったのだが、その後は、スタジオ・ヴァージョンではそれほど好きではなかった"Firehouse"もライヴ・ヴァージョンを聴いていくうちに好きになったし、ライヴならではのエッセンスが凝縮された"She"と"100,000 Years"にも次第に嵌っていったのだった。それに、スタジオ・ヴァージョンではギターソロも無くつまんないと思っていた"Rock And Roll All Nite"と、スタジオ・ヴァージョンの倍以上の長さに増幅された"Let Me Go, Rock 'N' Roll"も大のお気に入り曲となっていった。

とにかく、スタジオ・ヴァージョンよりもカッコいいアレンジの曲が多く、更には、パイロのドーンという音や破裂音、それに観客との掛け合いや手拍子といったライヴならではの音が雰囲気を盛り上げてくれんだよね。そういえば、ポールの、「ロックンロールとは何かと聞かれたらこのアルバムを渡してやるさ」みたいな発言は今でも覚えているなぁ。

Booklet: KISS Alive! / KISS   Booklet: KISS Alive! / KISS

ちなみに、キッスのオープニングの"MC"と言えば、「You Wanted The Best, You Got The Best, The Hottest Band In The World, KISS!!」が定番なのだが、この"Alive"では「The Hottest Band In The World」ではなく、「The Hottest Band In The Land」となっている。つまり、この頃は未だ世界で一番ホットなバンドではなく、全米で一番ホットなバンドと紹介されていたんだよね。

この"Alive"の日本盤2枚組LPレコードについて言えば、"Alive II"と同様に、こちらもオープニングの"MC"を含め、曲間や曲中の"MC"も全て歌詞カードに英語と共に日本語訳も記載されており、英語が分からなくても、ここではこんなことを言ってるのかと、ライヴの雰囲気を楽しめたんだよね。又、歌詞についても、ライヴ用にアレンジされた部分はきちんとライヴ・ヴァージョン通りに記載されていたので、違いについても分かり易かった。現在はライヴ・アルバムでもスタジオ・ヴァージョンの歌詞をそのまま転載しているだけという場合が多いようで、そういった意味では当時の方が良い時代だったようにも思う。

アルバムはビルボードチャートで最高9位を記録。又、前作の"Dressed to Kill"からシングルカットされたスタジオ・ヴァージョンの"Rock and Roll All Night"は最高で68位止まりだったものの、このアルバムから再度シングルカットされたライヴ・ヴァージョンでは12位を記録するヒットとなった。そして、キッスは、このアルバムのヒットを足がかりに成功への階段を駆け上っていくのだった。

 

LP + Obi: KISS Alive! / KISS   見開きジャケット内側:KISS Alive! / KISS

TRACKLIST(2枚組LPレコード)

[Disc 1]
Side A:
1. Deuce / ジュース
2. Strutter / ストラッター
3. Got To Choose / ゴット・トゥ・チューズ
4. Hotter Than Hell / ホッター・ザン・ヘル
5. Firehouse / ファイヤーハウス
Side B:
1. Nothin' To Lose / ナッシン・トゥ・ルーズ
2. C'mon And Love Me / 激しい愛を
3. Parasite / パラサイト
4. She / 彼女

[Disc 2]
Side C:
1. Watchin' You / ウォッチン・ユー
2. 100,000 Years / 10万年の彼方
3. Black Diamond / ブラック・ダイヤモンド
Side D:
1. Rock Bottom / ロック・ボトム
2. Cold Gin / コールド・ジン
3. Rock And Roll All Nite / ロックン・ロール・オール・ナイト
4. Let Me Go, Rock 'N' Roll / レット・ミー・ゴー、ロックン・ロール

 

NOTES

• Format: 12-inch Vinyl LP Record
• 解説・歌詞・対訳付(歌詞・対訳は曲中及び曲間のMCを含む)

• Album: US 9位 (Gold / 1975-RIAA) / Canada 3位 / Australia 18位 / UK 49位
• Single: Rock and Roll All Nite (Live) - US 12 位

 

KISS - BAND MEMBERS

• Paul Stanley (ポール・スタンレー) - Rhythm Guitar, Vocals
• Gene Simmons (ジーン・シモンズ) - Bass, Vocals
• Peter Criss (ピーター・クリス) - Drums, Vocals
• Ace Frehley (エース・フレーリー) - Lead Guitar, Backing Vocals

 

▼ KISS - Black Diamond (Alive!)

https://www.youtube.com/watch?v=OMoxxjCRnbw

 

▼ KISS - Rock And Roll All Nite (Alive!)

https://www.youtube.com/watch?v=jf8hdBplzls

 

 

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