2014/03/25

VULTURE CULTURE 「ヴァルチャー・カルチャー」 / THE ALAN PARSONS PROJECT (1984)

LPレコードの帯:ヴァルチャー・カルチャー / アラン・パーソンズ・プロジェクト Album Cover with Obi Strip (Vinyl LP): Vulture Culture / The Alan Parsons Project   Inner Sleeve (Vinyl LP): Vulture Culture / The Alan Parsons Project   Inner Sleeve (Vinyl LP): Vulture Culture / The Alan Parsons Project

アラン・パーソンズ・プロジェクト史上、最もポップなアルバムと言えるのが、この「Vulture Culture / ヴァルチャー・カルチャー」。ちなみに、上の画像3枚は手持ちのLPレコードを撮ったもので、中央と右は歌詞が掲載された4面見開きシートの表と裏の写真。

前作の「Ammonia Avenue / アンモニア・アヴェニュー」から1年も経たずにリリースされたアルバムだったこともあり、初めて買ったアラン・パーソンズ・プロジェクトのアルバムがその"Ammonia Avenue"だったという自分は、心の準備ができていない中でのリリースに「もう次が出たのか!」と、ちょっぴり驚いたことを覚えている。

収録曲は全8曲(LPレコードは片面4曲ずつという構成)、そして収録時間もトータルで40分を切る37分59秒ということもあり、アルバム全体としてもコンパクトな印象がある。

自分自身は、親しみやすさもあり、前作以上に幅広く受け入れられるんじゃないかと思っていたのだが、アルバムのセールスは前作に及ばずといったところだった。

それでも、アルバムには、アラン・パーソンズ・プロジェクトの作品としてその名に恥じない魅力的な楽曲が数多く収録されており、大作感は無いものの、アルバムとしては表現方法が多少変わっただけで、クオリティーはコレまでのアルバムと比べても遜色の無いものを持っていると思う。

特に前半の4曲(LPではA面)は、どれもがシングルカットされても良さそうな曲ばかり。ただ、アルバムからのシングル第一弾が"Let's Talk About Me"(米56位)だったのはちょっと意外な気もした。シングルとしては、この後に"Days Are Numbers (The Traveller)"(米71位)がセカンド・シングルとしてリリースされたが、個人的にはこれらの2曲よりも先に"Separate Lives"や、"Sooner Or Later"をシングルカットした方が良かったのでは?なんてことを当時は思ったりもしていた。

何処となくシンセ・ポップのような雰囲気になったことで、問題作と取られることもあるようだが、前作でのポップ感覚が昇華されたと考えれば、さほど違和感も感じないように思う。

実際、個人的なベスト・アルバムを作るにしても、このアルバムは絶対に外せない存在だしね。個人的には、エリック・ウルフリンがヴォーカルをとる"Separate Lives"、"Sooner Or Later"、"The Same Old Sun"の3曲と、クリス・レインボウのヴォーカルが魅力的なミディアム・スローの"Days Are Numbers (The Traveller)"、それに、アラン・パーソンズ・プロジェクトにとっては定番ともいえるインストゥルメンタル曲の"Hawkeye"といったところがベスト・アルバムに入れたい曲。

ただ、ラストの"The Same Old Sun"なんかを聴くと、以前だったらオーケストラを使った壮大なアレンジで聴かせてくれたんだろうなとは思うところ。

LPレコードのラベル:Vulture Culture / The Alan Parsons Project   LPレコードのラベル:Vulture Culture / The Alan Parsons Project

ちなみに、アラン・パーソンズ・プロジェクトといえば、曲ごとに複数のヴォーカリストを使うことが知られているところだが、このアルバムでも、これまでと違わず、メインのエリック・ウルフリンを含め、5人のヴォーカリストが顔を揃えている。

ファースト・シングルにもなった1曲目の"Let's Talk About Me"だけは、元パイロットのデヴィッド・ペイトンがヴォーカルをとっているものの、後の4人は前作と同じ布陣。ただ、デヴィッド・ペイトンも、これまでずっとアラン・パーソンズ・プロジェクトの"Bass & Vocals"としてアルバムに参加していた人物なので、そういった意味では、前作と変わらないメンバーがヴォーカリストに名を連ねているといえる。

ちなみに、「デヴィッド・ペイトン(David Paton)」はファースト・アルバムからアラン・パーソンズ・プロジェクトの一員として名を連ねている人物で、伝説的グループ「パイロット(Pilot)」のメンバーでもあった。パイロットのアルバムをアラン・パーソンズがプロデュースしたことから交流が始まったようだが、同じく、ファースト・アルバムからアラン・パーソンズ・プロジェクトの一員として名を連ねているギタリストの「イアン・ベアンソン(Ian Bairnson)」も又、パイロットのメンバーだったということから、きっと、その頃から二人共にアラン・パーソンズに目を付けられる技量と才能を持っていたんだろうとは思うところ。ちなみに、デヴィッド・ペイトンはレコードデビューする前(1969-1970)のベイ・シティ・ローラーズにも在籍していたという経歴を持っている。

確かに、"Let's Talk About Me"の曲調は、エリック・ウルフリンや、クリス・レインボウをはじめ、他の2人には似合わない感じはするし、デヴィッド・ペイトンがヴォーカリストに選ばれたのも何となく頷けるところではある。ただ、このキーの高いハイトーン・ヴォイスはもしかしたら好き嫌いの分かれるところかもしれない。実を言うと、自分も当初は多少苦手だったんだよね。今は、ポップながらも、何処となくサイケっぽい雰囲気が気に入ってはいるのだけれど。

 


 

CDの帯:ヴァルチャー・カルチャー / アラン・パーソンズ・プロジェクト Album Cover (front): Vulture Culture / The Alan Parsons Project   Album Cover (back): Vulture Culture / The Alan Parsons Project

そして、こちらがその後に買ったCD。ライナーノーツには'93年の日付が記してあるので、多分その頃に買ったものだと思う。二つ折りのディスコグラフィー付き。

TRACKLIST
1. Let's Talk About Me / 2. Separate Lives  / 3. Days Are Numbers (The Traveller) / 4. Sooner Or Later / 5. Vulture Culture / 6. Hawkeye / 7. Somebody Out There / 8. The Same Old Sun

1. レッツ・トーク・アバウト・ミー / 2. セパレイト・ライヴス  / 3. デイズ・アー・ナンバーズ (旅人は星を数える) / 4. 自由はすぐそこに / 5. ヴァルチャー・カルチャー / 6. ホークアイ / 7. 悪夢 / 8. それでも陽は昇る

NOTES
• Tracks 1: Lead Vocal - David Paton
• Tracks 2, 4, 8: Lead Vocal - Eric Woolfson
• Tracks 3: Lead Vocal - Chris Rainbow
• Tracks 5: Lead Vocal - Lenny Zakatek
• Tracks 7: Lead Vocal - Colin Blunstone
• Tracks 6: instrumental

• Album: UK 40位、US 46位
• Singles: "Let's Talk About Me" US 56位 / "Days Are Numbers (The Traveller)" US 71位

• 解説・歌詞・対訳付

 

[Official Audio]

▼ The Alan Parsons Project - Separate Lives
https://www.youtube.com/watch?v=bv2WYnCimRg

▼ The Alan Parsons Project - Days Are Numbers (The Traveller)
https://www.youtube.com/watch?v=F4F_K95ol8c

▼ The Alan Parsons Project - Sooner Or Later
https://www.youtube.com/watch?v=Vu4vQguGwmE

 

 

関連記事

The Best Of The Alan Parsons Project (1983) / The Alan Parsons Project

Ammonia Avenue 「アンモニア・アヴェニュー」 (1984) / The Alan Parsons Project

Stereotomy 「ステレオトミー」 (1985) / The Alan Parsons Project

Gaudi 「ガウディ」 (1987) / The Alan Parsons Project

Limelight - The Best Of Vol. 2 (1987) / The Alan Parsons Project

Try Anythig Once 「人生ゲーム」 (1993) / Alan Parsons

The Very Best Live 「ザ・ベリー・ベスト・ライブ」 (1995) / Alan Parsons

On Air 「オン・エアー」 (1996) / Alan Parsons

The Time Machine 「タイム・マシン」 (1999) / Alan Parsons

Live in Colombia 「ライヴ・イン・コロンビア」 [2CD] (2016) / The Alan Parsons Symphonic Project

The Secret (2019) / Alan Parsons

0 件のコメント:

コメントを投稿