ワシントン D.C.のジョージタウン大学で行われたIMFの専務理事であるクリスタリナ・ゲオルギエバ氏による演説に於いて、IMFが来年(2023年)の成長率予測を引き下げることを伝えると共に、経済的なショックが起きる可能性についても言及した。
▼ より脆弱な世界の舵取り - IMF 専務理事 クリスタリナ・ゲオルギエバによる演説(2022年10月6日)
https://www.imf.org/ja/News/Articles/2022/10/06/sp-2022-annual-meetings-curtain-raiser
■ 以下「IMF / 国際通貨基金」のサイトから抜粋
暗い展望
IMFは、成長予測をすでに3回下方改訂し、2022年は3.2%、 2023年は2.9%としています。来週公表される「世界経済見通し(WEO)」でご確認いただけますが、来年の成長率予測を引き下げます。
WEOではまた、景気後退のリスクが高まっていることを警告します。世界経済の約3分の1を占める国が、今年または来年に少なくとも2四半期連続でマイナス成長を記録することになると推定しています。そして、プラス成長であっても、実質所得の減少と価格の上昇により景気後退のように感じるでしょう。
全体として、現在から2026年の間に世界の生産高の損失が約4兆ドルに上ると予想しています。これはドイツ経済の規模に匹敵し、世界経済にとって大きな後退を意味します。
そして、状況は良くなるよりも悪化する可能性の方が高いです。戦争とパンデミックを踏まえると不確実性が依然として非常に高い状況です。さらに経済的なショックが起きる可能性もあります。金融安定性リスクは高まっています。資産の急速かつ無秩序なリプライシングは、高水準にある公的債務や金融市場の主要セグメントにおける流動性に対する懸念など、既存の脆弱性によって増幅する可能性があります。
[関連リンク]
▶ CNN.co.jp -IMF「最悪はこれから」、リセッション巡り厳しい警告(2022年10月12日)
▶ Reuters -IMF、23年世界経済成長予測を2.7%に引き下げ 複合ショックで(2022年10月11日)
▶ Bloomberg - 米国債の最も強力な買い手たち、一斉に退却-日本の年金基金・生保も / MSN マネー(2022年10月11日)
[関連記事]
▶ 今後の世界経済見通し - 2022~2023(IMF / 国際通貨基金) - (2022年10月13日)
▶ 2021年度の名目GDPと1人当たり名目GDPの国別ランキング+今後の世界経済見通し(IMF / 国際通貨基金) - (2022年6月8日)
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