2015/01/25

UNMASKED 「仮面の正体」 / KISS (1980)

CDの帯:仮面の正体 / KISSAlbum Cover (front): Unmasked / KISS前作の「Dynasty / 地獄からの脱出」ではディスコ・サウンドを取り入れるなど、新たなる一面を披露してファンを驚かせた(もしくは困惑させた)キッスだったが、このアルバムではサウンドのソフト化が更に進み、いったいキッスはどうなってしまうんだといった声があちらこちらから聞こえてきたようなアルバムでもあった。

ということで、恐らくはキッス史上最もポップなアルバムが、この「Unmasked / 仮面の正体」ではないかと思うのだが、裏を返せば、それだけ親しみ易いアルバムということでもある。しかも楽曲の充実度は高く、実は、個人的には結構好きなアルバムなのだ。

とは言っても、当時は「ハードじゃないキッスはつまんないよ」とカッコつけて友人などには話していたんだけどね(笑)。

実を言うと、前作の"Dynasty"ではハード・ロックから多少逸脱したような所があったことから、次作はハード・ロックに回帰するのではないかと当時は思っていたので、この更なるポップ化は完全に裏をかかれた格好でもあった。

 

Album Cover (back): Unmasked / KISS"Unmasked"という意味深なアルバムのタイトルが公表された時は、メイクを落として素顔を公表するのではないかという憶測もあったようだが、"Unmasked"というタイトルについては、ポール曰く「内面の暴露」を意味しているそうで、ジーンによると「これまで見せなかった面を見せるという含みがある」とのこと。

シングル・カットされた"Shandi"、"Talk to Me"、"Tomorrow"といった曲以外にもポップでキャッチーな曲が数多く収録されており、自分自身は、これら3曲以外にも、"Naked City"、"What Makes the World Go 'Round"、"Easy As It Seems"、"You're All That I Want"といった曲も結構好きで良く聴いていた。"What Makes the World Go 'Round"なんて、絶対にシングル・カットされると当時は思っていたんだけどね。又、ポール、ジーン、エースと、それぞれの曲に個性があり、違いがあることで、多様性を生み、アルバムとしても飽きずに楽しめるといった印象。

そういったこともあり、個人的には、ヒット曲が数多く生まれてもおかしくないポテンシャルを持った粒ぞろいのアルバムといったイメージがあったのだが、多くのファンはもっとヘヴィーなサウンドを期待していたのか、はたまたキッスのイメージとは多少かけ離れていた所為か、セールス的には前作の"Dynasty"を下回る結果に終わったアルバムでもあった。

Artwork: Unmasked / KISS

ただし、アルバムのアートワークにはピーター・クリスの姿も描かれているものの、実際はこのアルバムにピーターは参加しておらず(ファースト・シングルの"Shandi"のミュージック・ビデオにのみ参加)、既にバンドを脱退していたのだが、そことについては公表されずにリリースされたアルバムだった。これまでのアルバムに於いてはピーターがヴォーカルをとる曲が必ず1曲は収録されていたので、このアルバムをリアルタイムで買った時点でもピーターのヴォーカル曲が1曲も無いことを不思議には思っていたのだが、まさか脱退していたなんて当時は思ってもみなかった。

 

CD Case (inside): Unmasked / KISSということで、ソロアルバムを発表以降は、"Dynasty"、そしてこの"Unmasked"と、ハードロック路線からの脱却が加速していったキッスだったが、しかしながら、サウンドの変貌はこれで終わりではなかったのだ。次作の「Music from The Elder / 魔界大決戦」では更なる衝撃でファンを仰天させることになるのだった・・・。

当時は、この"Unmasked"がセールス的に今ひとつだったこともあり、今度こそ絶対に次作はハードでヘヴィーなサウンドになると思っていたので、その次作となる"Music from The Elder"では、またまた裏をかかれた格好になるわけだが、実はそんな予測を裏切るような所も、逆により興味を惹く結果になったのではないかと今にしてみれば思う。個人的には、問題作と言われる"Music from The Elder"も、これまでのアルバムと変わらず興味を持って聴いていたしね。

▼ こちらはLPレコードにおまけとして付いていたステッカー。

LPレコードに封入のステッカー:Unmasked / KISS  CD and Sticker: Unmasked / KISS

本当はステッカーの下の部分にアルバムの表と裏に描かれている「KISS UNMASKED」のロゴが付いていたのだが、その部分は切り離して使っていた。ちなみに、"KISS"のロゴと写真の部分は個別に剥がして使えるようになっている。CDと一緒に撮った右側の写真を見ても分かるように、LPレコード時代だからこそのサイズ。

 

CDの帯(裏側):仮面の正体 / KISSTRACKLIST
1. Is That You? / 2. Shandi / 3. Talk to Me / 4. Naked City / 5. What Makes the World Go 'Round / 6. Tomorrow / 7. Two Sides of the Coin / 8. She's So European / 9. Easy As It Seems / 10. Torpedo Girl / 11. You're All That I Want

1. イズ・ザット・ユー / 2. シャンディ / 3. トーク・トゥ・ミー / 4. 裸の街 / 5. 心のままに / 6. トゥモロー / 7. 魔性の誘惑 / 8. 奈落の天使 / 9. 傷だらけの素顔 / 10. トーピード・ガール / 11. お前のすべて

 

NOTES
• Lead Vocals: Paul Stanley (1, 2, 5, 6, 9) / Gene Simmons (4, 8, 11) / Ace Frehley (3, 7, 10)

• Album: US 35位 (Gold / 1980-RIAA) / New Zealand 1位 / Norway 1位 / Australia 3位 / Germany 4位 / Netherlands 5位 / Italy 11位 / Spain 11位 / Canada 12位 / UK 48位

• Singles from Unmasked
"Shandi" - US 47位 / Norway 4位 / Australia 5位 / New Zealand 6位 / Netherlands 24位 / Germany 28位
"Talk to Me" - Switzerland 10位 / Germany 32位 / Netherlands 34位 / Australia 39位
"Tomorrow" - Germany 70位

• 解説・歌詞・対訳付

 

KISS - BAND MEMBERS (Credited Personnel)
• Paul Stanley - Rhythm Guitar, Vocals (Bass Guitar on "Tomorrow" and "Easy As It Seems", Lead Guitar on "Is That You?", All Guitars on "Shandi")
• Gene Simmons - Bass Guitar, Vocals
• Ace Frehley - Lead Guitar, Vocals (Bass Guitar on "Talk to Me", "Two Sides of the Coin" and "Torpedo Girl")
• Peter Criss - Drums (Credit Only)

Touring Personnel: Eric Carr - Drums, Vocals

 

▼ KISS - Shandi

 

▼ KISS - Talk To Me

 

▼ KISS - She's So European

 

[Official Audio]

▼ KISS - Tomorrow
https://www.youtube.com/watch?v=yEtg7qomh30

▼ KISS - You're All That I Want
https://www.youtube.com/watch?v=AhPjNGVrFJg

▼ KISS - What Makes The World Go Round
https://www.youtube.com/watch?v=THKFhtfujfI

2015/01/19

DYNASTY 「地獄からの脱出」 / KISS (1979)

CDの帯:地獄からの脱出 / KISSAlbum Cover (front): Dynasty / KISS2年間に渡るグループとしての活動停止を経てリリースされたこの「Dynasty / 地獄からの脱出」は多くのファンを戸惑わせたアルバムでもあった。つまりは、アルバム1曲目の"I Was Made for Lovin' You"がディスコ・ミュージックを取り入れたスタイルのサウンドだったのだ。

まぁ、当時一世を風靡していた「ディスコ・ミュージック=ディスコで踊るための音楽」に対し、ロック・ファンの多くが快く思っていなかったようなところもあったので、批判的な評価も致し方ないところではあったのかもしれない。多くのファンはキッスにダンス・ミュージックなんて求めていなかっただうから。

しかしながら、そんなファン層の葛藤(笑)をよそに、シングルとしてもリリースされた"I Was Made for Lovin' You"は一般層をも取り込んで世界中で大ヒットしたのだった。

ただ、この"I Was Made for Lovin' You"は、ディスコ・スタイルの曲とはいっても、曲自体はギターのリフで構成されているし、短いながらもギター・ソロもあるので、徹頭徹尾ディスコしているというわけではないんだけどね。

ちなみに、この"I Was Made for Lovin' You"は、1979年にリリースされた岩崎宏美さんのアルバム「ライブ & モア」(ライブ・アルバム+スタジオ録音の新曲が5曲という"KISS Alive IIと同じようなような構成の2枚組アルバム)に「ラビン・ユー・ベイビー」(ライヴ・ヴァージョン)として収録されている。何故、そんなことを知っているのかといえば、レコード盤としてリリースされた当時に自分はこのアルバムを買っていたから(笑)。

その他にも、日本で大人気だった女性デュオ"Wink"の5枚目のアルバム「Crescent / クレセント」(1990年リリース)には「悪い夢」というタイトルで"I Was Made for Lovin' You"のカヴァーが収録されている。

ただし、この辺りについては、岩崎宏美さんのアルバムがビクター、そして"Wink"のアルバムはポリスターから発売されていたということで、その当時のキッスのアルバムの日本での発売元と同じだったことがもしかしたら関係しているのかも知れない。例えば、楽曲使用の許可を得易いとか、使用料を多少安くしてもらえるとか(笑)。

 

▼ KISS - I Was Made For Lovin' You (Music Video)

https://www.youtube.com/watch?v=ZhIsAZO5gl0

 

Album Cover (back): Dynasty / KISSと、このアルバムに於いては、良くも悪くも、"I Was Made for Lovin' You"を抜きにしては語れない部分もあるのだが、実は、そのディスコ・スタイルの曲である"I Was Made for Lovin' You"の衝撃と同等、もしくはそれ以上の革命がこのアルバムにはあったのだ。

それは、これまでキッスの中では第4のヴォーカリストという立場であったエース・フレーリーのリード・ヴォーカル曲が、メイン・ヴォーカリストのポール・スタンレーと並ぶ割合で収録されているという点。つまりは、ジーン・シモンズのリード・ヴォーカル曲数を越えて、ポールと同数の最多の曲でリード・ヴォーカルをとっているということなのだ。ちなみに、アルバムに於けるヴォーカル曲数は、ポール3曲、エース3曲、ジーン2曲、ピーター1曲となっている。

2年間の活動停止期間中には、キッス初のベスト・アルバムである"Double Platinum"のリリース、そして、メンバー4人のソロ・アルバムを同時リリースといったこともあったが、この"Dynasty"でエースのリード・ヴォーカル曲が増えたことについては、やはり、エースのソロ・アルバムからのシングル・カット曲"New York Groove"がビルボード・チャートで13位のヒットを記録するといったように、エースのソロ・アルバムの成功が要因としてあったのかもしれない。

そして、"I Was Made for Lovin' You"のミュージック・ビデオでも分かるように、このアルバム発表後のツアーでは新たなコスチュームが披露されたわけだが、ビデオやツアーでのサプライズ効果を考えてのことなのか、アルバム"Dynasty"のジャケットでは全く披露されていなかったのだ。(ちなみに、"Love Gun"のときは、先にジャケットで新たなコスチュームが披露されていた)

 

▼ キッス史上最もカラフルで華やかなコスチューム(ソロ・アルバムで使用された各自のイメージカラーを踏襲した配色)

KISS - Dynasty Costumes  KISS - Dynasty Costumes

 

▼ KISS - Sure Know Something (Music Video)

https://www.youtube.com/watch?v=FA2aoSsDEnQ

 

アルバムとしては結構充実しており、楽曲単体でみても、これまでの曲に比べると、かなり練られている印象がある。個人的な好みで言えば、"Dirty Livin'"は、これまでのピーターの曲の中でも一番好きと言ってもいいくらいの曲だし、エースの"2,000 Man"(ローリング・ストーンズのカヴァー曲)もエースのイメージに合った秀逸のカヴァーとなっている。又、ジーンの"Charisma"と"X-Ray Eyes"の2曲もジーンらしい雰囲気があって結構好きだし、ミディアム・テンポのポールの2曲"Sure Know Something"と"Magic Touch"もこれまた好きといったように、けっこう好きな曲が多いアルバムでもある。更に付け加えれば、ソロアルバムでの雰囲気を踏襲したようなエースの"Hard Times"もエースらしさがあって好きだし、勿論、"I Was Made for Lovin' You"も好きな曲のひとつ。

なお、アメリカでは"I Was Made for Lovin' You"と"Sure Know Something"の2曲がシングルとしてリリースされたが、国によっては、"2,000 Man"、"Dirty Livin'"、"Magic Touch"といった曲もシングルとしてリリースされていたようだ。

中でも"2,000 Man"は、リユニオン後のツアーでもエースの持ち歌としてセットリストに組まれるなど、ファンの間でも結構人気の高い曲みたいで、"Youtube"にアップロードされているローリング・ストーンズの"2000 Man"にあるコメントを見ても「KISS」や「Ace Frehley」といったフレーズが数多く見受けられる。ローリング・ストーンズのオリジナル・ヴァージョンは割とサイケな雰囲気の曲なので、初めて聴いた時は、元々はこんな曲だったのかと驚いたけどね。

 

▼ KISS - 2000 Man
https://www.youtube.com/watch?v=1qmuSg5iDCI

▼ Rolling Stones - 2000 Man (ローリング・ストーンズのオリジナル・ヴァージョン)
https://www.youtube.com/watch?v=4DLKoOs3IpU

▼ Live At The Sydney Showground 1980 - 2000 Man ~ Ace Guitar Solo (シドニーでのライヴ)
https://www.youtube.com/watch?v=kr8Xy80SGdA

 

Album Cover (back): Dynasty / KISSちなみに、ジャケット裏面にクレジットされている曲目の曲順はバラバラ。過去にも"Rock and Roll Over"や"Love Gun"といったアルバムでは同様に曲順がバラバラに表記されていて、当時は不思議に思っていた。もしかしたらアメリカではこのような曲順なのかと、クレジットされている曲順でカセット・テープに録音して聴いてみたりもしていたのだが、いや、やっぱりこれは有り得ないという感じだった(笑)。

邦題のアルバムタイトルである「地獄からの脱出」については、ハード・ロックという枠からの脱出、つまりは、地獄=これまでのキッス・サウンドといった意味合いがあったのではないかと思う(個人的な推測だが)。しかしながら、この「地獄からの脱出」も序章に過ぎなかったのだった・・・。

余談だが、発売前に知った収録曲名に"Hard Times"があることを見つけた当時の自分は、これはボズ・スキャッグスのカヴァーに違いないと勝手に思い込んで、実はけっこう楽しみにしていた。と言うのも、ボズ・スキャッグスの"Hard Times"は、ラジオでも良く流れていたし、個人的にも結構好きだったからね。これは、きっとピーターがヴォーカルをとっているに違いないと、ピーターの声での"Hard Times"を頭の中でイメージしてワクワクしていたことを覚えている(笑)。

 

CD Case (inside): Dynasty / KISSKISS - BAND MEMBERS
• Paul Stanley - Guitars, Vocals
• Gene Simmons - Bass Guitar, Vocals
• Ace Frehley - Guitars, Vocals
• Peter Criss - Drums, Vocals

 

TRACKLIST
1. I Was Made For Lovin' You / 2. 2,000 Man / 3. Sure Know Something / 4. Dirty Livin' / 5. Charisma / 6. Magic Touch / 7. Hard Times / 8. X-Ray Eyes / 9. Save Your Love

1. ラヴィン・ユー・ベイビー / 2. トゥー・サウザンズ・マン / 3. シュア・ノウ・サムシング / 4. ダーティ・リヴィン / 5. カリスマ / 6. マジック・タッチ / 7. ハード・タイムス / 8. エックス・レイ・アイズ / 9. セイヴ・ユア・ラヴ

 

NOTES
• Lead Vocals:  Paul Stanley (1, 3, 6) /  Gene Simmons (5, 8) /  Ace Frehley (2, 7, 9) /  Peter Criss (4)

• CD発売日:1993/5/26(20周年記念再発盤)
• 解説・歌詞・対訳付

• Album: US 9位 (Platinum / 1979-RIAA) / Netherlands 1位 / Australia 2位 / France 2位 / New Zealand 2位 / Canada 6位 / Germany 8位 / Austria 13位 / Switzerland 13位 / Italy 16位 / Sweden 17位 / UK 50位

• Single: "I Was Made for Lovin' You" - US 11位 (Gold / 1979-RIAA) / Belgium 1位 / Canada 1位 / Netherlands 1位 / New Zealand 1位 / Australia 2位 / France 2位 / Germany 2位 / South Africa 2位 / Switzerland 2位 / Austria 6位 / Italy 10位 / Norway 10位 / Sweden 19位 / UK 50位

• Single: "Sure Know Something" - US 47位 / Netherlands 3位 / Australia 5位 / New Zealand 11位 / Germany 28位 / Canada 48位

 

▼ おまけ

KISS - I Was Made For Lovin' You (Drum Cover by Sina)

https://www.youtube.com/watch?v=P1Beb5nyRrg

 

 

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2015/01/14

iTunes だけで簡単に WAV から MP3 へとファイル形式を変換

"iTunes"に取り込んだ曲を"iTunes"だけで簡単に「WAV→MP3」または「MP3→WAV」へとファイル形式を変換できます。

"iTunes"だけで完結するので、いちいち他のソフトを使ってフォーマットし直し、再び"iTunes"に取り込むといった作業をしなくて済みます。ということを今更ながらに知りました。ということで、他のソフトを使ってフォーマットし直し、再び"iTunes"に取り込むといった作業をしていたのは、これまでの自分です(笑)。

 

※ ヴァージョンアップに伴い若干操作に変更があったので操作法を更新しました。(2016年7月30日)

▼ 操作法は以下の通り (Mac iTunes 12.4.2.4)

最初に"iTunes"を開き、まずはどの形式に変換するかを設定します。

1. デスクトップ上部のメニューバーにある「iTunes」(アップルマークの右側)をクリックして、表示される項目から「環境設定」を選択。

2. 一般環境設定のウィンドウが開いたら「一般」を選択して、「CDがセットされたとき」の欄にある「読み込み設定...」をクリック。

3. 「読み込み設定」のウィンドウが開いたら「読み込み方法」から希望のフォーマットを選び、「OK」をクリック。

※ "MP3"へ変換する場合は「読み込み方法」の下にある「設定」で音質(ビットレート)を選択できます。ちなみに、ビットレートとは1秒間に転送されるビット数のことです。

4. 最後に「一般環境設定」のウィンドウでも「OK」をクリックして設定を保存します。

次に変換したい曲を"iTunes"から選びます(複数選択も可能)。

1. 曲を選択したら、デスクトップ上部のメニューバーから「ファイル」をクリックして、表示される項目から「変換」 → 「○○○バージョンを作成」を選択したら、これで全ては完了。

※ "iTunes 12.4.0.119"以降は右クリックメニューからのファイル変換はできなくなっています。

2. オリジナルのフォーマットは残したまま、新しく変換された曲がライブラリに表示されます。なお、新たなファイル形式で作成された曲は、"iTunes"内の以前のファイル形式で保存されている曲と同じ場所(変換前の曲の真下)に位置され、アルバム名等のテキスト情報や再生回数もそのまま引き継がれます。

※ 以前に"iTunes Store"で販売されていた曲の中には、保護付きの「AAC フォーマット」でエンコードされているものがあるため、変換できない場合もあります。このような曲を別のフォーマットに変換したい場合は、下記の「iTunes Plus について」に記載されている手順にそって曲をアップグレードします。

▼ iTunes Plus について
https://support.apple.com/ja-jp/HT201616

関連記事
▼ iTunes:曲を別のファイルフォーマットに変換する方法
https://support.apple.com/ja-jp/HT204310

他のソフトを使って変換して、再び"iTunes"に取り込むという作業がめんどくさいので、"iTunes"だけでできないのかとヘルプを見たら載っていて知ることになったのですが、「CDがセットされたとき」の欄で設定するので、CDから取り込むときだけの設定かと思って、これまで気付かずにいたんですよね。

なお、"iTunes"は"Mac"だけではなく、"Windows"用のプログラムも無料で提供されているので、"Windows"を使っている方でも使用することができます。

▼ Apple - iTunes
http://www.apple.com/jp/itunes/download/

▼ iTunes:Internet Explorer で iTunes for Windows をダウンロードする
http://support.apple.com/ja-jp/HT203345

 

 

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2015/01/08

GREATEST HITS / LITTLE RIVER BAND (1982)

Album Cover (front and back): Greatest Hits / Little River Bandこの"Greatest Hits"は、名作との誉れ高いスタジオ・アルバム"Time Exposure"の翌年にリリースされたコンピレーション・アルバム(ベスト・アルバム)で、リトル・リヴァー・バンドにとっては、1978年の"It's a Long Way There (Greatest Hits)"に続く2枚目のグレイテスト・ヒッツということになる。

当初は、LPレコードでのリリースということもあり、オリジナル盤の収録曲は全12曲という構成だったが、2000年の再発盤CDからは、新たに"Time Exposure"以降のアルバムからの曲を含む6曲を加えた全18曲という構成になっている。

特特徴としては、全18曲全てのトラックが、24ビット・デジタル・リマスターで収録されている他、"Time Exposure"を最後にバンドを脱退したリード・ヴォーカルのグレン・シャーロックに代わって加入したジョン・ファーナムがヴォーカルをとる2曲("The Other Guy"と"Down On The Border")が新曲として収録されていることと、"Time Exposure"からのシングル・カット曲である3曲("The Night Owls"、"Take It Easy On Me"、"Man On Your Mind")は別ヴァージョンが収録されているという点が挙げられると思う。

又、その他にも、アルバム最後の"It's A Long Way There"は、8分を超えるオリジナルのアルバム・ヴァージョンではなく、約半分の長さに短縮されたヴァージョンが収録されており、逆に"Playing to Win"はオリジナルのアルバム・ヴァージョンよりも1分半近く長いヴァージョンが収録されているといったように、単なるベストとは侮れないアルバムでもある。

ただ、自分自身はレコード盤で持っていた時には、アルバムに何のクレジットもされていなかったこともあり、"Time Exposure"のヒット曲3曲が別ヴァージョンだといったことには全く気付かずにいたのだった。今でこそ、結構違いがあることを認知しているものの、当時は、唯一、"The Night Owls"がオリジナルよりも若干早めにフェードアウトする部分だけには気付いて、その点が多少不満だった程度の認識しかなかったんだよね。まぁ、"Time Exposure"を持ってるから別にいいやといった感じで、この"Greatest Hits"に収録されている"Time Exposure"からの3曲はあまり聴いてなかったという部分もあったのだが。

ちなみに、その"Time Exposure"からの3曲がオリジナルとどう違うかといえば、"The Night Owls"は、サビメロの部分にヘヴィーなギターが加えられており、先に述べたように、エンディング部分は若干早めにフェードアウトして曲が終わる。又、音が加えられたという点では同様に、"Man On Your Mind"も、オリジナルには無かったホーン・セクションが加えられている。そして、"Take It Easy On Me"は、オリジナルではグレン・シャーロックと、もう一人のヴォーカリストであるウェイン・ネルソンがヴォーカルを分け合う形で収録されていたが、このGreatest Hitsではグレン・シャーロックがヴォーカルをとっていた部分もウェイン・ネルソンがヴォーカルをとっている。と言った感じ。

ただし、これらの3曲についていえば、オリジナルには無かったパートが後からレコーディングされたのか、それとも、元々レコーディングされていたパートであったものの、最終的にはカットされていたものなのかは分からないところではある。

ということで、この辺りのオリジナルとは違う部分については、きちんと表記して欲しかったなぁとは思うころ。表記があれば事前に認識できて、聴く時の楽しみにもなるし、自分も長いこと気付かずにいたといったこともなかっただろうからね。

でも、こうして色々な時代の曲をまとめて聴いていると、時代ごとにサウンドも変貌していったバンドだったんだなと改めて感じさせられるところではある。特に"Playing to Win"なんて、それこそハードロックやヘヴィーメタル系のバンドが演っててもおかしくない曲だしね。しかも、この"Greatest Hits"に収録されているヴァージョンでは更にヘヴィーになっているし、最初に聴いたときは驚いたなぁ。というか、これリトル・リヴァー・バンドじゃないだろって感じだった(笑)。

それでも、このグループの持ち味であるコーラス・ハーモニーの美しさは一貫しており、ある意味に於いては、この鉄壁のコーラス・ハーモニーがあれば、それこそ、どのようなスタイルであろうと、リトル・リヴァー・バンドとしてのサウンドになってしまうのではないかとさえ思うところもあるし、又、多様性という部分については、これもまたリトル・リヴァー・バンドの魅力のひとつなのではないかという気もする。

まぁ、オーストラリアのバンドという部分についても、米英のバンドとは違ったイメージを何処となく重ね持ってしまう所ではあるが、実際には、サウンドから米英のバンドとの違いなんてものは全く感じられない。というか、何処となくイーグルスやドゥービー・ブラザースといったウェストコースト・ロックとも言われるアメリカのバンドと合い通じる部分もあることから、むしろアメリカのバンドと勘違いされてもおかしくないような印象。ただし、自分の場合は、同じオーストラリアのグループであるエア・サプライと同様に、頭の中では勝手にオーストラリアの風景をイメージをしてしまう部分はあるんだけどね。

CD Case (back cover): Greatest Hits / Little River Band   Booklet: Greatest Hits / Little River Band   CD: Greatest Hits / Little River Band

収録されている曲のオリジナルのアルバム名とチャート・ポジションは以下の通り。

1. Lonesome Loser [First Under the Wire - 1979] (AUS 19位 / US 6位)
2. Help Is On Its Way [Diamantina Cocktail - 1977] (AUS 1位 / US 14位)
3. Cool Change [First Under the Wire - 1979] (US 10位)
4. Take It Easy On Me [Time Exposure - 1981] (US 10位)
5. Face In The Crowd [No Reins - 1986] (Did Not Chart)
6. Reminiscing [Sleeper Catcher - 1978] (AUS 35位 / US 3位)
7. The Night Owls [Time Exposure - 1981] (AUS 18位 / US 6位)
8. Lady [Sleeper Catcher - 1978] (AUS 46位 / US 10位)
9. We Two [The Net - 1983] (AUS 49位 / US 22位)
10. The Other Guy [Greatest Hits - 1982] (AUS 18位 / US 11位)
11. Man On Your Mind [Time Exposure - 1981] (US 14位)
12. I'll Always Call Your Name [Little River Band - 1975] (US 62位)
13. Down On The Border [Greatest Hits - 1982] (AUS 7位)
14. Happy Anniversary [Diamantina Cocktail - 1977] (US 16位)
15. Playing To Win [Playing to Win - 1984] (AUS 59位 / US 60位)
16. It's Not A Wonder [First Under the Wire - 1979] 
※シングル・カットされたのはライヴ・アルバム [Backstage Pass - 1979] に収録のライヴ・ヴァージョンの方(US 51位)
17. You're Driving Me Out Of My Mind [The Net - 1983] (US 35位)
18. It's A Long Way There [Little River Band - 1975] (AUS 35位 / US 28位)

収録曲の中では、5曲目の"Face In The Crowd"だけが唯一チャートインせずという結果に終わっているが、なんでだろうね。個人的には他のヒット曲と比べても遜色の無い曲だと思うのだが。

 

TRACKLIST (Expanded Edition - 2000)
1. Lonesome Loser / 2. Help Is On Its Way / 3. Cool Change / 4. Take It Easy On Me / 5. Face In The Crowd / 6. Reminiscing / 7. The Night Owls / 8. Lady / 9. We Two / 10. The Other Guy / 11. Man On Your Mind / 12. I'll Always Call Your Name / 13. Down On The Border / 14. Happy Anniversary / 15. Playing To Win / 16. It's Not A Wonder / 17. You're Driving Me Out Of My Mind / 18. It's A Long Way There

 

NOTES
• Label: EMI
• Printed in the EU (Import)
• Released: 2000/2/7
• All Tracks 24 Bit Digitally Remastered and Repackaged with Additional Tracks in an Expanded Edition in 2000
• New Songs: The Other Guy / Down On The Border
• Alternative Version Tracks: Take It Easy On Me / The Night Owls / Man On Your Mind / Playing To Win / It's A Long Way There

• AUS 4位 / US 33位 (2x Platinum)

• オリジナル・ヴァージョンの収録曲は以下の通り
1. It's a Long Way There / 2. Help Is on Its Way / 3. Reminiscing / 4. Man on Your Mind / 5. The Other Guy / 6. The Night Owls / 7. Lonesome Loser / 8. Take It Easy on Me / 9. Down on the Border / 10. Happy Anniversary / 11. Lady / 12. Cool Change

 

▼ Little River Band - The Night Owls

https://www.youtube.com/watch?v=xjcmMzjGpuM

 

▼ Little River Band - Man On Your Min

https://www.youtube.com/watch?v=q9BRECnc5Hs

 

▼ Little River Band - Take It Easy On Me

https://www.youtube.com/watch?v=3apopAgJ_eQ

 

▼ Little River Band - Playing To Win (Extended Rock Mix)

https://www.youtube.com/watch?v=UEUuzH45J3c

 

 

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Time Exposure (1981) / Little River Band

2015/01/01

2014年度 プレイカウント・トップ 100

新年あけましておめでとうございます。

ということで、昨年最も聴いた曲は、高橋幸宏の"Blue Colour Worker"だった。何故に、突然この曲かといえば、この曲が収録されているアルバム「Murdered by the Music / 音楽殺人」は、当時レコード盤で持っていたのだが、久しぶりに聴いてみたくなって、昨年にCDを購入したことが要因としてあったのだった。当時から、アルバム収録曲の中では"Blue Colour Worker"と"Bijin-Kyoshi at the Swimming School"の2曲が特に好きだったので、改めてその魅力に気付いたといった感じだった。

まぁ、毎年のことなんだけど、全体的には、新譜や、このブログで記事にしたアルバムからの曲を良く聴いていたといった1年だった。

 

  Top 100 - My iTunes Play Count (2014 Year End)
  1. Blue Colour Worker / Yukihiro Takahashi
  2. Sail Away / Boston
  3. If You Were in Love / Boston
  4. Bijin-Kyoshi at the Swimming School / Yukihiro Takahashi
  5. King Christian / Mew / Mew
  6. Can't Fight This Feeling / REO Speedwagon
  7. The Way You Look Tonight / Boston
  8. In My Defence / Freddie Mercury
  9. Don't Want to Say Goodbye / Raspberries
  10. Shot In The Dark / Ozzy Osbourne
  11. Take It on the Run / REO Speedwagon
  12. Driven By You / Brian May
  13. Keep on Loving You / REO Speedwagon
  14. Never Gonna Fall in Love Again / Eric Carmen
  15. Let's Pretend / Raspberries
  16. Love Got Away / Boston
  17. Energy (Live at STB139, 2006) / Kaori Kobayashi
  18. Great King Rat [Queen II Tour - Live at the Rainbow '74] / Queen
  19. The Fairy Feller's Master-Stroke [Queen II Tour - Live at the Rainbow '74] / Queen
  20. I Can Remember / Raspberries
  21. Something That You Said / The Bangles
  22. Seven Seas Of Rhye [Queen II Tour - Live at the Rainbow '74] / Queen
  23. Nobody Knows / Raspberries
  24. In My Dreams / REO Speedwagon
  25. Lorraine / TOTO
  26. White Sister / TOTO
  27. Cry Me a River / Aerosmith
  28. Valkyrie / Asia
  29. Nothing's Gonna Change My Love for You (Live at STB139, 2006) / Kaori Kobayashi
  30. Father To Son [Queen II Tour - Live at the Rainbow '74] / Queen
  31. Ogre Battle [Queen II Tour - Live at the Rainbow '74] / Queen
  32. Flick Of The Wrist [Sheer Heart Attack Tour - Live at the Rainbow '74] / Queen
  33. In The Lap Of The Gods [Sheer Heart Attack Tour - Live at the Rainbow '74] / Queen
  34. A Secret Love / TOTO
  35. Something That You Said (Brad Wood Mix) / The Bangles
  36. Sunset Ocean (Live at STB139, 2006) / Kaori Kobayashi
  37. She Came Home for Christmas / Mew
  38. White Queen (As It Began) [Queen II Tour - Live at the Rainbow '74] / Queen
  39. Keep Yourself Alive [Queen II Tour - Live at the Rainbow '74] / Queen
  40. Modern Times Rock 'n' Roll [Queen II Tour - Live at the Rainbow '74] / Queen
  41. Always Enough / Susanna Hoffs
  42. St. George and the Dragon / TOTO
  43. Gravitas (i). Lento (ii). Gravitas / Asia
  44. Back To The Light / Brian May
  45. Mica / Mew
  46. Son And Daughter [Queen II Tour - Live at the Rainbow '74] / Queen
  47. Jailhouse Rock / Stupid Cupid / Be Bop A Lula [Queen II Tour - Live at the Rainbow '74] / Queen
  48. Father To Son [Sheer Heart Attack Tour - Live at the Rainbow '74] / Queen
  49. Killer Queen [Sheer Heart Attack Tour - Live at the Rainbow '74] / Queen
  50. Someone Who Believes in You / Russell Hitchcock
  1. True / Susanna Hoffs
  2. All Us Boys / TOTO
  3. Mama / TOTO
  4. Shooting Star (流れ星) / Kaori Kobayashi
  5. The Closer I Get You / Asia
  6. Beautiful Thing / Belinda Emmett
  7. Lotus Intro / Christina Aguilera
  8. Army of Me / Christina Aguilera
  9. All By Myself / Eric Carmen
  10. Exercises in Free Love / Freddie Mercury
  11. Time / Freddie Mercury
  12. Guide Me Home - How Can I Go On / Freddie Mercury & Montserrat Caballé
  13. Hard To Be In Love With You / Hall & Oates
  14. Lovely Blossom (Live at STB139, 2006) / Kaori Kobayashi
  15. Sunshine (Live at STB139, 2006) / Kaori Kobayashi
  16. It's All Coming Back to Me Now (Featuring Marion Raven) / Meat Loaf
  17. Watch This Space / Mew
  18. She Came Home for Christmas [Acoustic Version] / Mew
  19. Liar [Queen II Tour - Live at the Rainbow '74] / Queen
  20. White Queen (As It Began) [Sheer Heart Attack Tour - Live at the Rainbow '74] / Queen
  21. In The Lap Of The Gods... Revisited [Sheer Heart Attack Tour - Live at the Rainbow '74] / Queen
  22. On the Beach / Raspberries
  23. Where Did the Feeling Go? / Russell Hitchcock
  24. Holding My Breath / Susanna Hoffs
  25. All I Need / Susanna Hoffs
  26. Regret / Susanna Hoffs
  27. This Is the Place / Susanna Hoffs
  28. High Flyer / Kaori Kobayashi
  29. The Fighter / Kaori Kobayashi
  30. Looking Forward (涙のあとに) / Kaori Kobayashi
  31. See You (エンディング) / Kaori Kobayashi
  32. Bitch's Brew / Aerosmith
  33. Hold On / Air Supply
  34. If I Could Change Your Mind / The Alan Parsons Project
  35. Russian Dolls / Asia
  36. Heaven Help Me Now (i). Wings of Angels (ii). Prelude (iii). Heaven Help Me Now / Asia
  37. I Would Die For You / Asia
  38. Ask Me No Questions / The Bangles
  39. Someday / Boston
  40. Empty Words / Christina Aguilera
  41. Red Hot Kinda Love / Christina Aguilera
  42. There Must Be More to Life Than This / Freddie Mercury
  43. Barcelona / Freddie Mercury & Montserrat Caballé
  44. Ensueño / Freddie Mercury & Montserrat Caballé
  45. Grace (Live at STB139, 2006) / Kaori Kobayashi
  46. Solar [Minor Version] (Live at STB139, 2006) / Kaori Kobayashi
  47. It Just Won't Quit / Meat Loaf
  48. Bohemian Rhapsody (Live at Wembley '86) / Queen
  49. We Will Rock You - Friends Will Be Friends - We Are the Champions (Live at Wembley '86) / Queen
  50. Seven Seas Of Rhye [Sheer Heart Attack Tour - Live at the Rainbow '74] / Queen