2018/04/16

Mac - マジックマウスのワイヤレス (Bluetooth) 接続が頻繁に切れる問題を解決

Mac - Magic Mouse

 

ここ数日、電池の容量は十分あるにもかかわらず、マジックマウスの"Bluetooth"接続が切れたり繋がったりの状態を繰り返すようになり、全く作業が捗らない状況が続いていた。

何しろ、酷いときには一分間に数回切れたり繋がったりといった具合で、何かが電波を遮っているのかと思い、マジックマウスとパソコンの間にあるものを退けたりしてはみたものの何も改善されず・・・。

キーボードの方は何も問題がないので"Bluetooth"自体の問題ではないとは思っていたものの、症状としては、接続が切れたら、マウスを動かしたり、カチカチとクリックしてると再び接続されるといった感じで、こんなことを毎回やっていてもラチが明かないし、こういうときのためにと買っておいた予備の有線マウスに代えようとも考えたのだが、とりあえずは症状をググってみたところ、結構遭遇する問題らしく、数多くの解決策がヒット。

マジックマウス自体が物理的な問題で故障しているのだったら修理するか買い換えるしかないのだが、一応、マジックマウスの底にある電池を入れる蓋を空けて中を掃除するというノーリスクで一番簡単な方法をやってみたところ、なんとこれで問題が解決。

 

マジックマウス電池挿入部  マジックマウス電池挿入部(拡大)

 

掃除とは言っても、大したことはやってなくて、蓋を空けて電池を取り外してみたら、プラス側の金属部分(丸く窪んだ部分)が両方共白くなっていたので、そこを綿棒で拭いたら(綿棒には何もつけずに軽く拭いただけ)簡単に白い汚れは取れて元のメタリック色に戻ったことから、それだけやって再び電池をセットしただけなのだが、結果的にはこれで症状が出なくなったことから、これが原因で電池の接触不良を起こしていたんだろうね。

それにしても、まさか、これだけで問題が解決できるなんて正直思ってなかったなぁ。そういえば、キーボードにコツンとマウスをぶつけてしまうといったように、ちょっとした振動でマウスの接続が切れたりすることが以前にも時折あったのだが、今から考えると、それも、これに起因する予兆だったのだろうと思った。

2018/04/05

ELO - 祝・新作発売!! ELOとジェフ・リンの全軌跡を徹底研究 [CROSSBEAT] (2015)

SHINKO MUSIC MOOK - CROSSBEAT Special Edition ELO / 祝・新作発売! ! ELOとジェフ・リンの全軌跡を徹底研究(単行本)  SHINKO MUSIC MOOK - CROSSBEAT Special Edition ELO / 祝・新作発売! ! ELOとジェフ・リンの全軌跡を徹底研究(単行本)  SHINKO MUSIC MOOK - CROSSBEAT Special Edition ELO / 祝・新作発売! ! ELOとジェフ・リンの全軌跡を徹底研究(単行本)

いやいや、それにしても丸々一冊"ELO"の本なんてものがこの時代に出るとは思ってもみなかったなぁ。しかも、ニューアルバムの"Alone In The Universe"をリリースした後のジェフ・リンの最新インタビューは元より、復刻掲載された'70年代のインタビュー記事も満載で、ファンとしては嬉しい限り。

なんたって、最初から最後までどのページを開いても"ELO"に関することしか載っていないのだからファンにとっては正に夢のような本。それに、丸々一冊"ELO"を特集した本なんて今後出版されるかどうか分からないし。

個人的には、やはり、ジェフや他のメンバーのインタビュー記事が興味を惹かれた。例えば、1977年のインタビュー記事では、リリースされたばかりの2枚組アルバム「Our of the Blue / アウト・オブ・ザ・ブルー」の収録曲(全曲)についてべヴ・ベヴァンが語るレコーディング時の話を交えた解説は興味深いものだった。

それでも、アルバム「Discovery / ディスカバリー」を発表したばかりの2年後(1979年)のべヴ・ベヴァンへのインタビュー記事では、「二度と2枚組アルバムは作りたくないね。この前のアウト・オブ・ザ・ブルーでこりごりさ」、「今回はシングル・アルバムだったので楽だった」などと語っていることから、2枚組アルバム"Our of the Blue"の制作には我々が考えている以上に相当な労力が費やされたんだなぁと思ってみたり・・・。とは言え、ジェフ・リン自身は2015年の新作試聴会での質疑応答で、「キャリアで最高の瞬間は?」との問いに「"Our of the Blue"かな」と答えていたりするのが面白いところ。

その他にも、2001年のインタビュー記事で、復活アルバム「Zoom / ズーム」の収録曲(全曲)についてのジェフ・リンのコメントが読めたのも自分自身は結構嬉しかったり。

 

CONTENTS

フォトギャラリー

ELOヒストリー:1970-2015
• ELO以前のジェフ・リンとその周辺

アルバム・レヴュー
• アイドル・レース / ザ・ムーヴ / ELO
• 主なアルバム未収録音源
• 映像作品

ジェフ・リンのソロ作 / 参加作品
• アルバム・レヴュー
• ジェフ・リンとビートルズ
• ディスク選:ジェフのプロデュース作品

発掘&最新インタビュー
• 1977年:べヴ・ベヴァン
• 1978年:ジェフ・リン
• 1978年:来日中のメンバー5人と対面
• 1979年:べヴ・ベヴァン
• 2001年:ジェフ・リン
• 2015年:ジェフ・リン
• 新作『Alone In The Universe』試聴会での質疑応答

コラム:ELO解析
• 映画 / ロックンロール / ソウル/パワー・ポップ / プログレ

メンバーの歩み
• ザ・ムーヴ~ELOを生んだバーミンガムのシーン
• ロイ・ウッド:バイオ&アルバム・レヴュー
• ベヴ・ベヴァン
• その他のメンバー経歴
• コラム:アーティストが語るELO(ブルウ  /パグウォッシュ)

 

NOTES
SHINKO MUSIC MOOK - CROSSBEAT Special Edition ELO / 祝・新作発売! ! ELOとジェフ・リンの全軌跡を徹底研究
• 単行本(160ページ)
• 出版社:シンコーミュージック
• 発売日:2015年12月7日
• 寸法:21 x 14.8 x 2.5cm
• 価格:¥1,500+税(税込み¥1,620)

 

■ 以下は、インタビュー記事(2015年)内で感動的だったとジェフ・リンが話す2014に行われたハイド・パークでのライヴ映像。

 

▼ Jeff Lynne's ELO - Turn To Stone (Live at Hyde Park 2014)

https://www.youtube.com/watch?v=4T5aVomEBUU

 

▼ Jeff Lynne's ELO - Sweet Talkin' Woman (Live at Hyde Park 2014)

https://www.youtube.com/watch?v=TVwrfOHFiKc

 

▼ Jeff Lynne's ELO - Mr. Blue Sky (Live at Hyde Park 2014)

https://www.youtube.com/watch?v=LMY5xe36cfE

 

 

関連記事

レコード・コレクターズ 7 / E.L.O. 特集号 (2001)

その他の E.L.O. 関連記事

Face The Music 「フェイス・ザ・ミュージック」 (1975) / E.L.O.

A New World Record 「オーロラの救世主」 (1976) / E.L.O.

Out Of The Blue 「アウト・オブ・ザ・ブルー」 (1977) / E.L.O.

Discovery 「ディスカバリー」 (1979) / E.L.O.

Xanadu (Soundtrack) (1980) / E.L.O. & Olivia Newton-John

Xanadu (Movie Booklet) 「ザナドゥの映画パンフレット」 (1981)

Time 「タイム~時へのパスポート」 (1981) / E.L.O.

Secret Messages 「シークレット・メッセージ」 (1983) / E.L.O.

Kelly (1983) / Kelly Groucutt

Balance Of Power 「バランス・オブ・パワー」 (1986) / E.L.O.

Afterglow 「アフターグロウ~ELOアンソロジー」 [3CD Box Set] (1990) / E.L.O.

Armchair Theatre 「アームチェア・シアター」 (1990) / Jeff Lynne

E.L.O. Part Two 「銀河の探索者」 (1991) / E.L.O. Part 2

Moment of Truth 「モーメント・オブ・トゥルース」 (1994) / E.L.O. Part 2

Zoom (2001) / E.L.O.

E.L.O. - ZOOM / 雑誌広告 (2001)

Out Of The Blue Tour - Live at Wembley [DVD] (2002) / E.L.O.

Access All Areas - Live in Australia [DVD] (2003) / E.L.O. Part 2

One Night in Australia (2007) / E.L.O. Part 2

The Classic Albums Collection [11CD Box Set] (2011) / E.L.O.

Mr. Blue Sky - The Very Best Of Electric Light Orchestr (2012) / E.L.O.

Alone In The Universe (2015) / Jeff Lynne's ELO

Alone In The Universe Tour - Live At Wembley Stadium, 24 June 2017 / Jeff Lynne's ELO

Alone In The Universe Tour - Live at KCOM Stadium Hull, 01 July 2017 / Jeff Lynne's ELO

Alone in the Universe Tour 2017 / Jeff Lynne's ELO

Wembley Or Bust [2CD+DVD Limited Edition] (2017) / Jeff Lynne's ELO

ネットでプレイできる ELO のジグソーパズル

(ジェフ・リンが提供した楽曲"One Way Love"を収録)
Eyes Of A Woman (1985) / Agnetha Fältskog [ex-ABBA]

2018/03/23

VAGABOND HEART / ROD STEWART (1991)

Album Cover (front): Vagabond Heart / Rod Stewart1990年代にリリースされたロッド・スチュワートのスタジオ・アルバムは3枚だけと比較適少なかったのだが、その'90年代にリリースされた3枚の中で最も売れたアルバムがこの"Vagabond Heart"。

アルバムはUK 2位 (Platinum)、US 10位 (Platinum) を記録。なお、アルバムには4曲のヒット・シングル("It Takes Two (duet with Tina Turner)" - UK 5位、"Rhythm of My Heart" - UK 3位 / US 5位、"The Motown Song" - UK 10位 / US 10位、"Broken Arrow" - UK 54位 / US 20位)が含まれているが、シングルとしてはリリースされなかった"Have I Told You Lately"も、その後の1993年にリリースされたライヴ・アルバム"Unplugged...and Seated"からシングル・カットされ、UK 5位 / US 5位 (Gold) のヒットを記録している。

自分の場合、初めて聴いたロッド・スチュワートのアルバムは友人に借りて聴いた1978年リリースの「Blondes Have More Fun / スーパースターはブロンドがお好き」(LPレコード)で、当時はこのアルバムからのシングル「Da Ya Think I'm Sexy? / アイム・セクシー」が日本でもヒットしていた。

そして、ベスト・アルバムを除いたオリジナルのスタジオ・アルバムとしてはこの"Vagabond Heart"が自分自身が初めて買ったロッド・スチュワートのCDだったのだ。

数あるスタジオ・アルバムの中からこのアルバムを選んだ理由としては、先に購入したベスト・アルバムの"The Best Of Rod Stewart"が気に入ったこともあって、その2年後にリリースされたこのスタジオ・アルバムの"Vagabond Heart"にも興味を持ったことが第一にあったのだが、ただ、実際はそう思ってからずいぶんと時が経ったことから、既に日本盤は廃盤になっていた為、結局は、ここで取り上げている輸入盤の方を購入したのだった。

なお、自分が購入した1991年リリースのこのアメリカ盤には収録されていないが、日本盤及び、ヨーロッパ盤には"The Best Of Rod Stewart"に新曲として収録され、シングルとしてもヒットした"Downtown Train"(UK 10位 / US 3位)が収録されているようだ。

全体的な印象としては、思ったより弾けたイメージがあるのだが、ブックレットには前年に亡くなった父親に捧げるといったコメントと共に、その父親の写真も掲載されていることから、もしかしたら悲しみを乗り越えようとするそんなロッドの想いが反映されているからなのかもしれない。ただ、バラード・タイプの曲も比較的多く収録されているので、アルバムとしては緩急織り交ざったバラエティー豊かな作品といった感じでもある。

アルバム内で個人的に好きな曲はと言えば、"Rhythm Of My Heart"、"Rebel Heart"、"When A Man's In Love"、"You Are Everything"、"Have I Told You Lately"といった曲で、当時は"The Best Of Rod Stewart"にこれらの曲を組み込んで良く聴いていた。

 

CD Case (back): Vagabond Heart / Rod Stewart  CD Case (inside): Vagabond Heart / Rod Stewart

 

TRACKLIST
1. Rhythm Of My Heart / 2. Rebel Heart / 3. Broken Arrow / 4. It Takes Two (duet with Tina Turner) / 5. When A Man's In Love / 6. You Are Everything / 7. The Motown Song / 8. Go Out Dancing / 9. No Holding Back / 10. Have I Told You Lately / 11. Moment Of Glory / 12. If Only

NOTES
• Label: Warner Bros. Records
• Made in U.S.A. (Import)
• Released: 1991

• Album: UK 2位 (Platinum) / US 10位 (Platinum / 1991-RIAA)
• Singles:
Takes Two (duet with Tina Turner) - UK 5位
Rhythm of My Heart - UK 3位 / US 5位
The Motown Song - UK 10位 / US 10位
Broken Arrow - UK 54位 / US 20位

 

▼ Rod Stewart - Rhythm of My Heart

 

▼ Rod Stewart - Have I Told You Lately

 

▼ Rod Stewart - You Are Everything

 

 

[関連記事]

The Best Of Rod Stewart 「ベスト・オブ・ロッド・スチュワート」 (1989) / Rod Stewart

If We Fall in Love Tonight 「ベスト・バラード・コレクション」 (1996) / Rod Stewart

その他の ROD STEWART 関連記事

イギリス史上最もシングルを売り上げたアーティストの男女別トップ10 - (2012年11月3日)

2018/03/15

WORLD CITIZEN - I WON'T BE DISAPPOINTED / RYUICHI SAKAMOTO + DAVID SILVIAN (2003)

Rsdsworldcitizen1  Rsdsworldcitizen2  Rsdsworldcitizen3

この"WORLD CITIZEN - i won't be disappointed"は、坂本龍一と元ジャパンのデヴィッド・シルヴィアンのコラボ作品で、"YMO"として坂本龍一と共に活動していた細野晴臣と高橋幸宏の二人も参加している。

これを購入した人達の多くが、恐らくは、坂本龍一のファンか、ジャパン、もしくはデヴィッド・シルヴィアンのファンのどちらかだと思うのだが、自分は後者の方で、デヴィッド・シルヴィアンのライヴでこの"WORLD CITIZEN"が演奏されていたことから興味を持ったのだった。

5曲が収録されたこのマキシ・シングルには、"WORLD CITIZEN - i won't be disappointed"と"WORLD CITIZEN"の二つのタイトルの曲がいくつかのヴァージョンで収録されているのだが、この二つの曲は同じようなタイトルの曲ながらも、実は全く別の曲。

全編を通してノイズがちりばめられた"WORLD CITIZEN - i won't be disappointed (short version)"と"WORLD CITIZEN - i won't be disappointed (long version)"、それに、これまたノイジーなミックスが施された"WORLD CITIZEN (remix)"の3曲は、どうもそのノイズが性に合わないので、これらは飛ばして"WORLD CITIZEN"の方のショート・ヴァージョンとロング・ヴァージョンの2曲だけを聴くことの方が多いというか、ノイジーな3曲は最初に数回聴いただけでその後はほとんど聴いていないのだが、まぁ、この辺りは趣味の問題でもあるし、元々はショート・ヴァージョンとロング・ヴァージョンが収録されている"WORLD CITIZEN"目的で購入したこともあり、これといって特に不満というわけでもない。

坂本龍一とデヴィッド・シルヴィアンといえば、同じくマキシ・シングルとしてリリースされた2001年の"ZeroLandmine"に続くコラボということになるのだが、前回とは違い、今回はデヴィッド・シルヴィアンが全てのヴォーカルをとっていることもあり、ジャパン、もしくはデヴィッド・シルヴィアンのファンにとってはこれもまた見逃せない作品のひとつなのではないかと。

Rsdsworldcitizen4  Rsdsworldcitizen5  Rsdsworldcitizenstc

メッセージ色が強い曲ではあるものの、日本語の対訳は付いていない(英文の歌詞は付属の二つ折りの歌詞カードに掲載されている)。

▼ こちらは"WORLD CITIZEN"の冒頭の歌詞の一部

There goes one baby's life
It's such a small amount
She's un-American
I guess it doesn't count

ひとりの赤ちゃんが亡くなった
些細なことだね
だって彼女はアメリカ人じゃないから
たぶん死者としてカウントすらされないだろう

 

▼ David Sylvian [with Steve Jansen] - World Citizen / Jean the Birdman (Live in Japan 2004)

 

TRACKLIST
1. WORLD CITIZEN - i won't be disappointed (short version) / 2. WORLD CITIZEN (short version) / 3. WORLD CITIZEN - i won't be disappointed (long version) / 4. WORLD CITIZEN (long version) / 5. WORLD CITIZEN (remix)

NOTES
• マキシ・シングル(デジパック仕様)
• 歌詞付(対訳無し)
• 品番:WPCL-10043

 

▼ Ryuichi Sakamoto - World Citizen - I Won't Be Dissapointed (Live at Zepp Tokyo 2005)

 

 

[関連記事]

Murdered By The Music 「音楽殺人」 (1980) / Yukihiro Takahashi 「高橋ユキヒロ」

Snakeman Show 「スネークマン・ショー」 (1981)

Sealed 「シールド」 (1984) / Y.M.O.

Zero Landmine (2001) / N.M.L. (No More Landmine) - featuring Ryuichi Sakamoto & David Sylvian, Steve Jansen

2018/03/09

THE NEW STANDARD 「ザ・ニュー・スタンダード」 / HERBIE HANCOCK (1996)

CDの帯(初回プレス盤):ザ・ニュー・スタンダード / ハービー・ハンコックAlbum Cover (front): The New Standard / Herbie Hancock前回取り上げたボズ・スキャッグスのブルース・アルバム「Come On Home / カム・オン・ホーム」でも触れていたように、1990年代の半ば過ぎ頃はブルージーなものやジャジーなものにちょっと嵌っていたのだが、ジャジーな曲が含まれているアルバムはいくつか持っていたものの、ジャズのアルバムというのは持ってなかったので、何か良いものがないかと思っていたのだった。

ただ、ジャズとは言っても、まったりとしたものではなく、なんかこうエッジの効いたシャープなサウンドのものが聴きたいなと漠然と思っていたのだが、そんな中、CDショップのジャズのコーナーで見つけたのが、当時リリースされたばかりだったこのハービー・ハンコックのアルバム「he New Standard / ザ・ニュー・スタンダード」だった。

帯とバックカヴァーに書かれた曲目を見て、ポップスやロック、或いはリズム&ブルースといったジャンルの曲をジャズ・サウンドにアレンジしたカヴァーアルバムだということは分かったものの、勿論、実際どんなサウンドなのかなんてことは全く知らないまま、曲目の中にドン・ヘンリーの"New York Minute"が記されていたことと、帯に書かれた紹介文を頼りに買ったわけなのだが、一応、ハービー・ハンコックの名前と"Rockit"の1曲だけは知っていたということも、購入を決めた理由のひとつだった。ただ、自分はこのとき初めてハービー・ハンコックがジャズ・ミュージシャンだということを知ったのだ。

というのも、その唯一知っていた曲である"Rockit"はシンセ主体のファンキーな曲で、全然ジャズという感じではなかったのでね。

ちなみに、その"Rockit"は日本のラジオでも割と流れていて、インストゥルメンタル曲ながらも洋楽のチャート番組ではトップ10に入っていたように記憶している。

ということもあり、ごく普通のジャズ・アルバムではないだろうとは思っていたが、先に記したようにポップスやロック及びリズム&ブルースのカヴァーアルバムであり、ビートルズやサイモン&ガーファンクルといった有名どころの曲も取り上げられているということで、どういったアレンジがされてようとも、それなりに楽しめるのではないかとは思っていた。

Album Cover (back): The New Standard / Herbie Hancock  CD Case (back cover): The New Standard / Herbie Hancock  CD: The New Standard / Herbie Hancock

カヴァーとは言っても、オープニング曲の"New York Minute"を筆頭に、曲の中に出てくるのは一部のフレーズだけで、曲の大半は独自の解釈による演奏といったように、原曲を知っていても、その曲のカヴァーだとは中々気付かないようなものもあるので、自分がそうであったように、原曲が好きだからという理由で購入すると面食らうんじゃないかと思う。まぁ、聴き手の判断次第ではあるが、果たして、これを斬新と捉えるか、はたまた破壊と捉えるか・・・。

とは言え、代表曲のひとつである"Rockit"でも分かるように、これまでもファンクやヒップホップといった要素を取り込んだ中で、ジャズというジャンルの拡張を試みてきた人だったことから、これもまたハービー・ハンコック流の自然な解釈とも捉えることができるのではないかと。

そもそも、ジャズやモダンジャズというのは、元々、このようにカヴァーを繰り返しながらスタンダード曲というものを確立してきた歴史があることから、今後のジャズ界というものも視野に入れた上で、新たなるスタンダードを提示しようという考えもハービー・ハンコックにはあったのではないかとも思う。まぁ、こればかりは本人に聞かない限りは分からないことなんだけどね。ただひとつ自分が言えるのは、リリースされてから20年を過ぎた今でも全く古い感じがしないということ。

 

TRACKLIST
1. New York Minute / ニューヨーク・ミニット - Don Henley
2. Mercy Street / マーシー・ストリート - Peter Gabriel
3. Norwegian Wood (This Bird Has Flown) / ノルウェーの森 - The Beatles
4. When Can I See You / ホエン・キャン・アイ・シー・ユー - Babyface
5. You've Got It Bad Girl / バッド・ガール - Stevie Wonder
6. Love Is Stronger Than Pride / ストロンガー・ザン・プライド - Sade
7. Scarborough Fair / スカボロ・フェア - Simon & Garfunkel
8. Thieves In The Temple / シーヴス・イン・ザ・テンプル - Prince
9. All Apologies / オール・アポロジーズ - Nirvana
10. Manhattan (Island Of Lights And Love) / マンハッタン - Written by Herbie Hancock, Jean Hancock
11. Your Gold Teeth Ⅱ / ユア・ゴールド・ティース II - Steely Dan [Bonus Track]

NOTES
• Herbie Hancock (ハービー・ハンコック) - Piano
• Michael Brecker (マイケル・ブレッカー) - Tenor and Soprano Saxophone
• John Scofield (ジョン・スコフィールド) - Acoustic and Electric Guitar, Electric Sitar
• Dave Holland (デイヴ・ホランド) - Acoustic Bass
• Jack DeJohnette (ジャック・ディジョネット) - Drums, Electric Percussion
• Don Alias (ドン・アライアス) - Percussion

• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• ボーナス・トラック付
• 日本語解説付
• 品番:POCJ-1330

 

▼ Herbie Hancock, Allstars in Japan 1996 - New York Minute

 

▼ Herbie Hancock - Manhattan (Island Of Lights And Love)

 

▼ Herbie Hancock And The New Standard All Stars Live at Montreux Jazz Festival 1997 (Full)
https://www.youtube.com/watch?v=OKQqo--NVZU

▼ Herbie Hancock All Stars - The New Standards Live (June 27th 1997, Montreal Jazz Festival)
https://www.youtube.com/watch?v=aGe0dPoJSuM