2010/12/17

KELLY / KELLY GROUCUTT (1983)

Album Cover (front): Kelly / Kelly Groucutt昨年(2009年)の2月に心臓発作で亡くなった"E.L.O."の元メンバーであるケリー・グロウカットが1983年にリリースしたソロアルバムがこの"Kelly"。

ケリー・グロウカットと言えば、"E.L.O."の全盛期を支えていたベースプレイヤーとしては勿論のこと、"E.L.O."サウンドの要のひとつとも言えるコーラス・ハーモニーのパートを支えていた人物でもある。

実は、可能性が低いことは承知しつつも、"Jeff Lynne"、"Bev Bevan"、"Richard Tandy"、そして"Kelly Groucutt"という布陣で"E.L.O."が再始動する日が来ることを密かに期待していたんだよね。更には、そこにストリングスを担当する"Mic Kaminski"、"Hugh McDowell"、"Melvyn Gale"、そして"Louis Clark"という名もあれば最高!なんてことを夢に思いながら・・・。

でも、残念ながら、ケリーの特徴的なファルセットヴォイスを聴ける形での"E.L.O."復活という自分の夢は消えてしまった。今は只、心よりご冥福をお祈りいたしますとしか言いいようがないのが残念なところ。

 

Album Cover (back): Kelly / Kelly Groucuttさて、ケリー・グロウカット唯一のソロアルバムであるこの"Kelly"、'83年にリリースされた時は、ヨーロッパ地区のみでのリリース(アナログのレコード盤)ということで、その当時は残念ながら聴く機会がなかったのだが、恐らくは、彼が亡くなったことで、このアルバムがCD化され、再発されたのだろう。こうして彼のアルバムを聴けるようになったのは嬉しいことだが、反面、こういったかたちでこのアルバムを手にする結果になったことを考えると複雑な心境でもある。

そして、このアルバムがリリースされた'83年といえば、"E.L.O."の"Secret Messages"がリリースされたのと同じ年ということになるのだが、ブックレットにも記載されているように、ケリーが"Secret Messages"でプレイしているのは4曲だけだったということから、"Secret Messages"がリリースされた時はケリーは既にグループを去っていたようだ。当時はそんなことなど何にも知らなかったけど。

とは言っても、このアルバムに参加ミュージシャンとしてクレジットされているのは、ドラムスに"Bev Bevan"、キーボードに"Richard Tandy"、バイオリンに"Mic Kaminski"、そして、ストリングスアレンジが"Louis Clark"と、見事なまでに"Jeff Lynne"を除く"E.L.O."のメンツが揃っているのだ。なお、この"Kelly"に収録されている楽曲は全てがケリーの手によるもので、プレイヤーとしてはベースとギターにリードヴォーカルを担当している。

ちなみに、自分が買ったのは、ボーナストラック4曲がプラスされた14曲入りの"Renaissance Records (USA)"盤だが、残念なことに、音質があまり良くないんだよね。何となくダビングされたようなあまり音質が良くない音源をイコライザーで無理やり修正したかのような音といった感じがするのだが、オリジナルの音源を知らないので、後から手が加えられているのかどうかは定かではない。考えられるのは、何らかの理由でマスターテープ自体が無くなっているという状況なのだが、どうなんだろう・・・。ただ、この他にもジャケット違いのものがオフィシャルサイトで販売されていたり、"Koch (USA)"レーベルからはアナログレコード盤に準じた10曲入りCDもリリースされているので、音質面での違いが気になるところではある。

 

CD: Kelly / Kelly GroucuttTRACKLIST
1. Am I A Dreamer / 2. Oh Little Darling / 3. Dear Mama / 4. You Don't Need To Hold Me Tight / 5. Black Hearted Woman / 6. Midnight / 7. Don't Wanna Hear That Song Again / 8. Anything Goes With Me / 9. Can't Stand the Morning / 10. Old Rock & Roller / 11. You've Been Telling Lies / 12. Sea of Dreams / 13. I'll Cry for You Tonight / 14. Am I a Dreamer [New Version]

 

[追記]
なんと、まさかまさかの日本盤が先月リリースされているではないか!

 

▼ Kelly Groucutt TV Performance & Interview in AB 1983 (Am I A Dreamer / You Don't Need To Hold Me Tight)

 

▼ Kelly Groucutt - Oh Little Darling

 

 

関連記事

Face The Music 「フェイス・ザ・ミュージック」 (1975) / E.L.O.

A New World Record 「オーロラの救世主」 (1976) / E.L.O.

Out Of The Blue 「アウト・オブ・ザ・ブルー」 (1977) / E.L.O.

Discovery 「ディスカバリー」 (1979) / E.L.O.

Xanadu (Soundtrack) (1980) / E.L.O. & Olivia Newton-John

Xanadu (Movie Booklet) 「ザナドゥの映画パンフレット」 (1981)

Time 「タイム~時へのパスポート」 (1981) / E.L.O.

Secret Messages 「シークレット・メッセージ」 (1983) / E.L.O.

Balance Of Power 「バランス・オブ・パワー」 (1986) / E.L.O.

Afterglow 「アフターグロウ~ELOアンソロジー」 [3CD Box Set] (1990) / E.L.O.

Armchair Theatre 「アームチェア・シアター」 (1990) / Jeff Lynne

E.L.O. Part Two 「銀河の探索者」 (1991) / E.L.O. Part 2

Moment of Truth 「モーメント・オブ・トゥルース」 (1994) / E.L.O. Part 2

Zoom (2001) / E.L.O.

E.L.O. - ZOOM / 雑誌広告 (2001)

レコード・コレクターズ 7 / E.L.O. 特集号 (2001)

Out Of The Blue Tour - Live at Wembley [DVD] (2002) / E.L.O.

Access All Areas - Live in Australia [DVD] (2003) / E.L.O. Part 2

One Night in Australia (2007) / E.L.O. Part 2

The Classic Albums Collection [11CD Box Set] (2011) / E.L.O.

Mr. Blue Sky - The Very Best Of Electric Light Orchestr (2012) / E.L.O.

Alone In The Universe (2015) / Jeff Lynne's ELO

ELO - 祝・新作発売!! ELOとジェフ・リンの全軌跡を徹底研究 (2015)

Alone In The Universe Tour - Live At Wembley Stadium, 24 June 2017 / Jeff Lynne's ELO

Alone In The Universe Tour - Live at KCOM Stadium Hull, 01 July 2017 / Jeff Lynne's ELO

Alone in the Universe Tour 2017 / Jeff Lynne's ELO

Wembley Or Bust [2CD+DVD Limited Edition] (2017) / Jeff Lynne's ELO

ネットでプレイできる ELO のジグソーパズル

その他の E.L.O. 関連記事

(ジェフ・リンが提供した楽曲"One Way Love"を収録)
Eyes Of A Woman (1985) / Agnetha Fältskog [ex-ABBA]

0 件のコメント:

コメントを投稿