2015/08/26

TAPESTRY 「つづれおり(レガシー・エディション)」 / CAROLE KING (1971)

CDの帯:つづれおり(レガシー・エディション) / キャロル・キングAlbum Cover (front): Tapestry [Legacy Edition] / Carole King   Album Cover (back): Tapestry [Legacy Edition] / Carole King

こちらは歴史的名盤のひとつとして語れることも多いキャロル・キングのアルバム「Tapestry / つづれおり」で、キャロル・キングといえば、このアルバム名が代名詞となっているくらいに大ヒットを記録したアルバムでもある。

それでも、自分自身はこのアルバムの存在を知ったのがリリースされてから随分と後だったということもあってか、当初はこの"Tapestry"は勿論のこと、キャロル・キングというミュージシャンに対しても全く興味が無かったんだよね。ただ、リリースから年月を経ても、音楽雑誌等では時折このアルバムを名盤として紹介されていたこともあり、この猫と一緒に写ったジャケットの写真は「名盤」というフレーズと共に何となく記憶の片隅に残っていたのだった。

そんな自分が、このアルバムを購入しようと思ったのは、映画の主題歌を集めたコンピレーション・アルバムをレンタルショップで借りたことがきっかけで、そこに収録されていたキャロル・キングの"Anyone At All"(1998年に公開されたトム・ハンクスとメグ・ライアン主演の映画「You've Got Mail / ユー・ガット・メール」に新曲として提供されたオリジナルアルバム未収録曲)に惹かれてのことだった。

 

▼ Carole King - Anyone At All (from You've Got Mail)

https://www.youtube.com/watch?v=hpZxRa-yetU

 

勿論、その"Anyone At All"は、"Tapestry"から20年以上も後に発表された曲なので、この"Tapestry"の収録曲ではないものの、"Anyone At All"がきっかけで、名盤という言葉と共に印象に残っていたこの猫と一緒に写ったジャケットのアルバムのことを思い出して、一度聴いてみようと思ったのだった。それに、丁度、この2枚組の特別企画盤「レガシー・エディション」がリリースされていたので良い機会だとも思ったしね。

ということで、リリースされてから30年以上も経ってから、名盤の誉れ高いこの"Tapestry"を初めて聴いたわけだが、実を言うと、初めて聴いたときは、あまりにも素朴な印象があり、これは趣味に合わないかも?なんてことを思ったりもしていた。

それでも、折角買ったのだからと何回か聴いていくうちに徐々にその魅力に気付いてきた感じで、仮に、レンタルショップで借りていたものであったなら、もしかしたらそのまま聴かずに、魅力にも気付かないままだったのかもしれない。

LPレコードの時代も、友人などに借りたものなどは、最初に聴いて気に入らないものはそのまま聴かずにいることが多かったのだが、自分で買ったものは気に入らないからポイなんてことはできずに、失敗したかなと思いつつも、何かしら気に入る部分がないかと探しながら聴いたり、曲順を変えて聴いてみたりと、お金を無駄にしてなるものかとそれなりに努力していたからね(笑)。まぁ、そういった意味では、対価を払って購入したという行為がその後の思い出やらに深く繋がっている場合も案外多いような気もするし、又、愛着という点でも借り物とは大きな違いがあるようにも思う。

アルバムの中では、取り分け、"So Far Away"、"It's Too Late"、"Beautiful"、"You've Got A Friend"、"Will You Love Me Tomorrow?"、"Tapestry"といった曲が好きで、今も良く聴いているのだが、"Home Again"や、"(You Make Me Feel Like) A Natural Woman"も割と好きな曲。ということで、当初抱いていた印象が嘘のように、今では好きな曲が目白押しのアルバムとなっている。

 

Tapestry [Legacy Edition] / Carole King   Tapestry [Legacy Edition] / Carole King

 

■ レガシー・エディションについて

この「レガシー・エディション」(限定盤)は、新たにデジタル・リマスタリングが施されたオリジナル・アルバムに加えて、"Tapestry"の収録曲が未発表のライヴ音源で構成された"Tapestry - Live"のディスクがセットになった2枚組仕様となっている。

又、そのライヴが収録されたディスクの方も、"Tapestry"と同じ曲順で構成されているのだが、 ライヴの方には8曲目の「Where You Lead / 地の果てまでも」だけは収録されていない。というのも、当時キャロル・キングは、この曲だけはライヴで演奏していなかったようで、この時期にライヴ・レコーディングされた"Where You Lead"は存在しないということが理由らしい。と、そういった理由から、ライヴ・ディスクの方には"Tapestry"のスタジオ・アルバムよりも1曲少ない11曲が収録されている。

その"Where You Lead"については、なんでも、「どこまでもあなたに付いて行く」という男性に依存しているような歌詞が気に入らなかったというのが、当時のライヴでは演奏していなかった理由らしいが、その後に歌詞に変えて新たにレコーディングし直した後は、この曲もライヴで披露されているようだ。(この曲を人気ドラマ「ギルモア・ガールズ」のテーマ曲として使いたいという話が2000年に来たとき、歌詞を変えるいいチャンスだと思ったらしく、この曲の共作者であるトニ・スターンに連絡して、ドラマの主人公である母娘の関係を歌った歌詞に変えてもらってレコーディングし直したとのこと)

なお、ライヴ・ディスクの方は、1973年にボストンのメリーランドで行われたライヴと、ニューヨークのセントラル・パーク行われたライヴ、それに、1976年にサンフランシスのオペラ・ハウスで行われたライヴから抜粋された音源で構成されている。

それと、この「レガシー・エディション」には、2枚のCDに加えて、スタジオでの録音風景を撮影した未公開写真や、詳しいクレジットと共に、このアルバムが制作されていた当時の状況が垣間見れるような充実した英文和訳のライナーノーツがブックレットに掲載されているのも嬉しいところ

又、そのフルカラーのブックレットとは別に封入されている歌詞と対訳が付いたモノクロのブックレットの方にも別途解説が付いており、こちらには更に1曲ごとの解説も記載されているので、アルバムと収録曲について殆ど何も知らずに購入した自分にとっては、それぞれの曲の見識が深まり、より曲を深く味わうことができるといった感じでとても良かったと思う。

 

Booklet (front): Tapestry [Legacy Edition] / Carole King   Booklet (back): Tapestry [Legacy Edition] / Carole King   Booklet: Tapestry [Legacy Edition] / Carole King

 

■ "Tapestry"がリリースされた後の当時の状況について

アルバムは、ひとりの女性の悲しみと苦悩を表現したコンセプト・アルバムのようなスタイルにもなっているそうで、アメリカに於いては15週連続1位を獲得し、その後、約6年(306週)に亘りチャートに登場し続けていたというシンガー・ソングライター、キャロル・キングの名を世に知らしめたベストセラー・アルバムでもあるのだが、以外にもシングルとしてリリースされたのは"It's Too Late"と"So Far Away"の2曲だけなんだよね。

ただし、この曲にアコースティック・ギターとコーラスで参加しているジェイムス・テイラーがこのアルバムがリリースされた同年の'71年にカヴァーした「You've Got a Friend / きみの友だち」がビルボードチャートで1位を記録しており、同じく、同年にリリースされたロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイによるカヴァー「You've Got a Friend / きみの友だち」も同チャートで29位を記録している。

加えて、翌年の1972年にリリースされたマイケル・ジャクソンのソロ・デビューアルバム「Got to Be There / ガット・トゥ・ビー・ゼア」にもこの"You've Got a Friend"のカヴァーが収録されるなど、矢継ぎ早にカヴァーされたのが"You've Got a Friend"で、キャロル・キングのアルバムからはシングルカットされていないにもかかわらず、アルバムの中では特に有名な曲のひとつとなっている。

なお、このアルバムに収録されている"Will You Love Me Tomorrow?"と、"(You Make Me Feel Like) A Natural Woman"の2曲は、ソングライターとして活動していた時期に作曲者のひとりとして名を連ねていた曲のセルフカヴァーともいえる曲で、オリジナルの"Will You Love Me Tomorrow?"は、1960年に黒人ガールズ・グループのシレルズがビルボードチャートで1位(黒人ガールズ・グループによる初のナンバー1ソングとなった曲)を記録しており、その後も'68年にフォー・シーズンズがカヴァーしたヴァージョンが同24位を記録している。又、この"Tapestry"がリリースされた後も、'72年にロバータ・フラック(同76位)、'73年にメラニー(同82位)、'76年にダナ・ヴァレリー(同95位)、'78年にデイヴ・メイソン(同39位)が取り上げるなど、この"Will You Love Me Tomorrow?"も又、多くのミュージシャンによってカヴァーされた曲となっている。

そして、"(You Make Me Feel Like) A Natural Woman"のオリジナルの方は、1967年にアレサ・フランクリンがビルボードチャートで7位となるヒットを記録している。

ちなみに、キャロル・キングは、1972年の第14回グラミー賞に於いて、レコード・オブ・ザ・イヤー (It's Too Late)、アルバム・オブ・ザ・イヤー (Tapestry)、ソング・オブ・ザ・イヤー (You've Got a Friend) と、主要4部門の内、最優秀新人賞を除く3部門を受賞した他、最優秀女性ポップ・ヴォーカルにも選ばれている。又、"You've Got a Friend"をカヴァーしたジェイムス・テイラーの方も最優秀男性ポップ・ヴォーカルを受賞している。

 

Album Cover (inside): Tapestry [Legacy Edition] / Carole King

 

▼ CDを取り外すと、内側に印刷されたLPレコードのラベル(A面とB面)が見えるようになっている。

Album Cover (inside): Tapestry [Legacy Edition] / Carole King

 

TRACKLIST (2CD Legacy Edition)
Disc 1: Tapestry
1. I Feel the Earth Move / 2. So Far Away / 3. It's Too Late / 4. Home Again / 5. Beautiful / 6. Way Over Yonder / 7. You've Got a Friend / 8. Where You Lead / 9. Will You Love Me Tomorrow? / 10. Smackwater Jack / 11. Tapestry / 12. (You Make Me Feel Like) A Natural Woman

1. アイ・フィール・ジ・アース・ムーヴ / 2. ソー・ファー・アウェイ / 3. イッツ・トゥー・レイト / 4. ホーム・アゲイン / 5. ビューティフル / 6. ウェイ・オーヴァー・ヨンダー / 7. 君の友だち / 8. 地の果てまでも / 9. ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー / 10. スマックウォーター・ジャック / 11. つづれおり / 12. ナチュラル・ウーマン

Disc 2: Tapestry - Live (Previously Unreleased Live Piano-Voice Versions)
1. I Feel the Earth Move (Live) / 2. So Far Away (Live) / 3. It's Too Late (Live) / 4. Home Again (Live) / 5. Beautiful (Live) / 6. Way Over Yonder (Live) / 7. You've Got a Friend (Live) / 8. Will You Love Me Tomorrow? (Live) / 9. Smackwater Jack (Live) / 10. Tapestry (Live) / 11. (You Make Me Feel Like) A Natural Woman (Live)

1. アイ・フィール・ジ・アース・ムーヴ(ライヴ) / 2. ソー・ファー・アウェイ(ライヴ) / 3. イッツ・トゥー・レイト(ライヴ) / 4. ホーム・アゲイン(ライヴ) / 5. ビューティフル(ライヴ) / 6. ウェイ・オーヴァー・ヨンダー(ライヴ) / 7. 君の友だち(ライヴ) / 8. ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー(ライヴ) / 9. スマックウォーター・ジャック(ライヴ) / 10. つづれおり(ライヴ) / 11. ナチュラル・ウーマン(ライヴ)

 

NOTES
• Album: US 1位 (1971年6月19日~10月1日まで15週連続) / UK 4位
• US (10x Platinum [Diamond] / 1995-RIAA) / UK (Platinum)
• US 年間チャート:1971年 2位 / 1972年 2位 / 1973年 22位

• Singles: "It's Too Late" US 1位 (Gold / 1971-RIAA) / UK 6位、"So Far Away" US 14位

■ Tapestry / つづれおり(レガシー・エディション)
• 発売日:2008年05月21日(アメリカ盤の発売日は2008年4月22日)
• 完全生産限定盤
• 2008年最新デジタル・リマスタリング / 未発表ライヴ音源付き2枚組CD
• 6面デジパック仕様
• 解説・歌詞・対訳付

 

▼ Carole King - You've got a friend (Live)

https://www.youtube.com/watch?v=qde5NMy7WTU

 

▼ Carole King - Home Again (Live)
https://www.youtube.com/watch?v=1KVoCaqX4SM

▼ Carole King - It's Too Late (from Welcome To My Living Room)
https://www.youtube.com/watch?v=YkOik48rm-Q

▼ Carole King - Will You Still Love Me Tomorrow (BBC In Concert 1971)
https://www.youtube.com/watch?v=Dfmn9M6hXVI

▼ Carole King - So Far Away (BBC In Concert 1971)
https://www.youtube.com/watch?v=zBMGovfHccI

 

現在はキャロル・キングの半生を描いたミュージカル「Beautiful - The Carole King Musical」も上演中

▼ Show Clips: BEAUTIFUL: THE CAROLE KING MUSICAL on Broadway w/Chilina Kennedy

https://www.youtube.com/watch?v=KRGDRBkpIbY

 

映画化も計画されているようだね

▼ キャロル・キングの半生を描いたミュージカル『Beautiful: The Carole King Musical』が映画化
http://amass.jp/53966/

 

 

[関連記事]

キャロル・キングを題材にしたミュージカル"Beautiful"のオリジナル・キャストによるアルバム
Beautiful - The Carole King Musical (Original Broadway Cast Recording) (2016)

その他の関連記事

トム・ハンクスとメグ・ライアン主演の映画「You've Got Mail / ユー・ガット・メール」のオリジナル・サウンドトラック(キャロル・キングが提供した新曲"Anyone At All"を収録)
You've Got Mail 「ユー・ガット・メール」 [Music From The Motion Picture] (Soundtrack) (1998)

2015/08/21

iMac のドライブに CD や DVD のディスクが入らないときは

今年の春頃に"iMac"本体からCDが排出されない事態になってちょっぴり焦ったことがあったのですが、今度はCDが挿入できないという事態に(笑)。

ということで、先日、CDを何枚か購入したので"iTunes"に取り込もうとしたところ、CDを入れようとするも、CDを検知したら直ぐにウィーンと吐き出してしまい、CDが入らないという状態に突然なったんですよね。

ドライブ内に別のCDが入っているわけではないものの、かたちとしては中にCDが入っているという状態なのかと思い、キーボードにあるイジェクトボタンを何回か押してみるも何も変化なし。ただし、こういった場合、意外と再起動で直ることも多いので、とりあえずは再起動してみたものの、症状に変化なし。

一応、購入したCDは外付けのドライブで"iTunes"への取り込みができたし、差し当たって支障は無いので、その日は放置・・・。

翌日になって考えたら、何となくハード的な問題のような気もしたので、パソコンの操作で直るようなものではないのかもと思いつつ、解決法をググって探してみることに・・・。

ということで、ハード的な問題だったら修理に出すのも色々と面倒だし、このままでいいやと思いながらも、設定した音量や画面の解像度などが初期設定にリセットされる「NVRAM (PRAM) のリセット」とか、最終的な手段として用いるようアップルのサイトにも記してある「SMCのリセット」などといったものはとりあえず置いといて、それ以外のなるべく簡単そうな解決法を探してみたところ、有り難いことに、簡単な解決法が紹介されているサイトが見つかり、自分の場合はこれで無事解決することができました。

 

で、無事解決できたのが、下にあるサイトで紹介されている対処方

▼ MacbookのDVDドライブが反応しないときの対処方法
http://d.hatena.ne.jp/magicbike/20121021/1350779074

 

ただし、自分の場合は、最初の「まず最初にPRMAのクリア(command + option + p + r で2回再起動)」という手順を飛ばして、ページ内で紹介されている「Apple サポート」の「SMC をリセットする前に」にある手順でやり始めました。

▼ Mac の SMC (システム管理コントローラ) をリセットする - SMC をリセットする前に
https://support.apple.com/ja-jp/HT201295

 

SMC をリセットする前に

1. 「command + option + esc」キーを押して、応答していないアプリケーションをすべて強制終了します。(応答していないアプリケーションが無い場合は何も反応がありません)

2. 画面上部にあるメニューバーの一番左にある Apple メニュー(アップル・マーク)をクリックして「スリープ」を選択し、Mac をスリープ状態にします。スリープ状態になったらコンピュータをスリープ状態から解除します。

3. Apple メニュー(アップル・マーク)から「再起動」を選択し、Mac を再起動します。

4. Apple メニュー(アップル・マーク)から「システム終了」を選択し、Mac をシステム終了します。

 

これで、後は普通に起動。

一連の手順を済ませた後は、こんな儀式というか、ゲームの隠しコマンドとか裏技の操作みたいなことをやって、本当に問題が解決するのだろうかと思いつつ、半信半疑でCDを差し込んでみたら、見事ドライブに挿入されたんですよね。正直、あまり期待していなかったのでちょっとビックリ。

※ 1回やってダメでも、場合によっては、2、3回やって直るということもあるようです。

 

■ 補足

これでダメなら、後は「NVRAMのリセット」、それでもダメなら最終的な手段として「SMCのリセット」という方法をとることになるかと思います。

※ 旧型の Mac では、類似の情報をパラメータ「RAM (PRAM)」に記憶していますが、Intel 搭載の Mac で「NVRAM をリセット」する方法と、「PRAM のリセット」方法はほぼ同じです。

▼ Mac の NVRAM をリセットする方法
https://support.apple.com/ja-jp/HT204063

 

 

関連記事

iMac で CD や DVD が取り出せなくなったときは - (2015年4月22日)

 

 




 

2015/08/16

THE ANNIE LENNOX COLLECTION / ANNIE LENNOX (2009)

CDの帯:ベスト・コレクション / アニー・レノックスAlbum Cover (front): The Annie Lennox Collection / Annie Lennox  Album Cover (back): The Annie Lennox Collection / Annie Lennox  CD: The Annie Lennox Collection / Annie Lennox

'80年代はユーリズミックスのヴォーカリストとして活躍していたアニー・レノックスのソロ転向後初のベスト・アルバムが、こちらの「ベスト・コレクション / The Annie Lennox Collection」で、過去のヒット曲及び代表曲に加えて、2曲の新曲も含まれている。

私自身は、そのユーリズミックスも名前だけは知っているといった程度の認識しかなく、アニー・レノックスについても、初めて知ったのはフレディ・マーキュリー追悼コンサートでデヴィッド・ボウイと共に「Under Pressure / アンダー・プレッシャー」を歌っている姿を当時購入したレーザーディスクで観たときだった。まぁ、その当時は一風変わった人だなといった印象しかなく、興味を持つこともなかったんだよね。

 

▼ Queen + Annie Lennox & David Bowie - Under Pressure

https://www.youtube.com/watch?v=fCP2-Bfhy04

 

ましてや、アルバムを買って聴いてみようなどとは到底思わず、その後は、そのときの風貌だけが頭の片隅に残っているといった感じでいたのだが、このベスト・アルバムがリリースされたことをたまたま知ったときは、これまで聴いたことがないミュージシャンの曲を聴いてみたいなという思いが何処となくあったことも重なって、一度聴いてみようかなと食指が動いたのだった。

当時はDVD付きの限定盤もリリースされていたのだが、自分が購入したのは通常盤の方。自分が購入しようとしたときは限定盤の方は品切れの表記がしてあったので、まぁいいやと思って通常盤の方を購入したのだが、購入後にたまたま覗いたオンラインショップでは再び限定盤の方も販売されていたので、そのときは一時的に品切れになっていたのかもしれない。

でも、後から考えると、DVD付きじゃなくて良かったように思う。特に、初めて聴くような曲の場合だと、そのミュージックビデオの映像によってイメージが固定化されることが無きにしも非ずで、ドラマ仕立てのようなものだと尚更その印象が強く残る感じもあるからね。もしかしたら、当時から気に入ったアルバムであり、今も聴き続けているのは、映像による曲のイメージが無かったからかも?なんてことを思ったりもする。それでも、後に"YouTube"で観た"Shining Light"のミュージックビデオは結構好きだったけどね。

アルバムの中では"Shining Light"(北アイルランドのロックバンド「アッシュ」のカヴァー曲)と"Pattern Of My Life"の2曲の新曲が特に好きで、そういう理由もあって、自分の場合は、当時からこの2曲の新曲を頭に持って来た曲順で聴くのがこのアルバムの聴き方になっている。

 

▼ Annie Lennox - Shining Light

https://www.youtube.com/watch?v=OfJeQDkz4JU

 

▼ Ash - Shining Light

https://www.youtube.com/watch?v=SZGcNx8nV8U

 

アルバムは、これまでにリリースされた4枚のソロアルバムからの楽曲を中心に、映画「Bram Stoker's Dracula / ドラキュラ」のサウンドトラックにのみ収録されていた"Love Song For A Vampire"と、先に述べた新曲が2曲という構成。

 

なお、このアルバムにセレクトされた楽曲が収録されているオリジナルアルバムとチャートポジションは以下の通り。

Diva [1992] - UK 1位 (4× Platinum)、US 23位 (2× Platinum)
• Why - UK 5位、US 34位
• Precious - UK 23位
• Walking On Broken Glass - UK 8位、US 14位
• Cold - UK 26位
• Little Bird - UK 3位 (Love Song For A Vampireとのカップリング)、US 49位

Bram Stoker's Dracula (Soundtrack) [1993]
• Love Song For A Vampire - UK 3位

Medusa [1995] - UK 1位 (2× Platinum)、US 11位 (2× Platinum)
• No More "I Love Yous" - UK 2位、US 23位
• A Whiter Shade Of Pale - UK 16位、US 101位

Bare [2003] - UK 3位 (Gold)、US 4位 (Gold)
• A Thousand Beautiful Things
• Pavement Cracks

Songs of Mass Destruction [2007] - UK 7位 (Silver)、US 9位
• Dark Road UK - 58位
• Sing - UK 161位

The Annie Lennox Collection [2009] - UK 2位 (Platinum)、US 34位
• Shining Light - UK 39位
• Pattern Of My Life

 

TRACKLIST
1. Little Bird / 2. Walking On Broken Glass / 3. Why / 4. No More "I Love Yous" / 5. Precious / 6. A Whiter Shade Of Pale / 7. A Thousand Beautiful Things / 8. Sing / 9. Pavement Cracks / 10. Love Song For A Vampire / 11. Cold / 12. Dark Road / 13. Pattern Of My Life (New Song) / 14. Shining Light (New Song)

1. リトル・バード / 2. ウォーキング・オン・ブロウクン・グラス / 3. ホワイ / 4. ノー・モア "アイ・ラヴ・ユーズ" / 5. プレシャス / 6. 青い影 / 7. ア・サウザンド・ビューティフル・シングス / 8. シング / 9. ペイヴメント・クラックス / 10. ラブ・ソング・フォー・ア・ヴァンパイア / 11. コールド / 12. ダーク・ロード / 13. パターン・オブ・マイ・ライフ(新曲) / 14. シャイニング・ライト(新曲)

NOTES
• 日本盤初回プレスCD(通常盤) [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付

2015/08/09

THE TIME MACHINE 「タイム・マシン」 / ALAN PARSONS (1999)

CDの帯(初回プレス盤):タイム・マシン / アラン・パーソンズAlbum Cover (front): The Time Machine / Alan Parsonsこの「The Time Machine / タイム・マシン」は、「On Air / オン・エアー」に続くアランパーソンズのソロ3作目(3曲の新曲が収録されていた1995年リリースのライヴ・アルバム「The Very Best Live / ザ・ベリー・ベスト・ライブ」を含めると4作目)となるアルバム。

前作のスタジオ・アルバム"On Air"が1996年のリリースだったので、約3年ぶりのアルバムということになったわけだが、ここでも前作同様にトータル・コンセプト・アルバムの形態がとられており、このアルバムではアルバムのタイトルにもなっている「タイム・マシン」がテーマになっている。

日本で先行発売されたこのアルバムの日本盤は海外盤とは多少の違いがあり、日本盤だけのボーナストラックが収録されている以外にも、イギリス盤やアメリカ盤とはジャケットのデザインに若干異なる部分がある。

又、アルバムの最初と最後の曲名表記が、"H.G. Force Part 1"、"H.G. Force Part 2"となっているのも日本盤だけだったみたいで、その後にリリースされた海外盤では、それぞれ"The Time Machine (Part 1)"、"The Time Machine (Part 2)"となっている。

その曲名に関しては、元々そういった趣旨でリリースされたのか、もしくは、日本ではこの曲名で先行リリースされたものの、遅れてリリースされた海外盤では何らかの理由で急遽変更されたものなのかは分からないのだが、曲そのものに違いはないようだ。

ちなみに、"H.G. Force"というタイトルは、小説「The Time Machine / タイム・マシン」の作者である"H.G. Wells"の名前と、重力、もしくは重力によって作用する力を示す"G. Force" (Gravitational Force) をもじって作られた造語で、このアルバムが、その"H.G. Wells"の著書に影響を受けて制作されたことから付けられたタイトルだったようだ。

※ 補足
H・G・ウェルズ(Herbert George Wells / ハーバート・ジョージ・ウェルズ)はイギリスの小説家で、「The Time Machine / タイム・マシン」は1895年発表されたSF小説。

実は、タイム・マシンを題材にしたアルバムを作るプランはかなり以前からあったようで、付属の解説書によると、本来はファースト・アルバムの「Tales of Mystery and Imagination - Edgar Allan Poe / 怪奇と幻想の物語~エドガー・アラン・ポーの世界」(1976年)を出した後に、このコンセプトでやろうと思っていたらしい。

ということで、構想実現までには随分と時が経ったわけだが、このアルバム自体は、その"H.G. Wells"の小説を具現化したというものではなく、タイトルだけを引用したとのこと。

そして、今回もアルバムのアートワークを手掛けているのはストーム・ソーガソンで、例のごとく充実したブックレットが付いているのもファンにとっては嬉しいところ。

 

Booklet: The Time Machine / Alan Parsons   Booklet: The Time Machine / Alan Parsons

 

実を言うと、自分自身はソロ名義での一作目「Try Anythig Once / 人生ゲーム」と同様に、最初に数回聴いた後はほとんど聴くことがなかったアルバムだったのだが、最近ではちょくちょくと聴いているので、この"The Time Machine"もまた"Try Anythig Once"と同じく、当初からするとアルバムに対する印象は多少変わってきた感じがする。

収録曲に関していえば、派手さは無いものの、その分、穏やかというか、雰囲気に浸れる曲が多い印象がある。その要因としては、ボーナストラックを含めて13曲中、半数近くの6曲がインストゥルメンタル、もしくは、ほぼインストゥルメンタルと言ってもいいような語りだけの曲で構成されている点も理由のひとつではないかとも思う。

それと、ジワジワと染み入ってくるような女性のヴォーカル曲が2曲収録されているのも、このアルバムの特徴のひとつとして挙げられるのではないかと思う。アイリッシュ風サウンドが印象的な「The Call Of The Wild / コール・オブ・ザ・ワイルド」でヴォーカルをとっているのは、エンヤの姉であるモイヤ・ブレナン(クラナドのヴォーカリスト)。そして、「The Very Last Time / ベリー・ラスト・タイム」は、イギリスの女性シンガーソングライター(スリランカ生まれで国籍はイギリス)で、イギリスでトップ3に入るヒットを記録した「Promise me / プロミス・ミー」で知られるベヴェリィー・クレィヴァンがヴォーカルをとっている(ちなみに、そのイギリスでは、1990年のファーストアルバム"Beverley Craven"と、1993年のセカンドアルバム"Love Scenes"もそれぞれトップ5に入るヒットをを記録している)。

その他にも、過去の偉人達をを呼び戻そうよといった歌詞が印象的な「Call Up / コール・アップ」では、様々な偉人達の名前が次々と登場するのが面白いところで、「知らぬが仏」と、意味深なタイトルが付いた曲「Ignorance Is Bliss / イグノーランス・イズ・ブリス」は、アルバムの中で最も好きな曲のひとつ。

アルバムに参加しているヴォーカリストについては、先に挙げた二人の女性の他、トニー・ハードレイ(スパンダー・バレエ)、ニール・ロックウッド(E.L.O. Part II)、コリン・ブランストーン(ゾンビーズ)、グラハム・ダイ、といったように多彩な面々が顔を揃えており、更には、お馴染みのクリス・レインボウがいくつかの曲でバッキング・ヴォーカルとして参加している。

アルバムの構成としては、ハウスやトランスといったダンス系ミュージックで良く使われるバスドラムのスタイルが取り入れられているなど、現代的なサウンド・アプローチが印象的な"H.G. Force Part 1"と"H.G. Force Part 2"が、何処となくノスタルジックな雰囲気もあるその他の曲を挟むような形でアルバムの最初と最後に収録されているのが面白いところ。

ただし、アランパーソンズがコンポーザーとしてクレジットされているのは2曲目の「Temporalia / テンポラリア」だけで、残りの曲は全て元パイロットのイアン・ベアンソンとスチュアート・エリオットによるもの。

アラン・パーソンズ・プロジェクト時代から事実上のプロジェクト・メンバーとしてアルバムの制作に携わってきたこの元パイロットの二人の貢献度は、アランパーソンズがソロ名義でアルバムをリリースするようになってから益々高まった印象があり、もはやアランパーソンズの両腕ともいえる中心的役割を担う存在となったというか、欠かすことのできない存在となった感がある。そして、アラン・パーソンズはといえば、そんな信頼のおける二人がいることで、心置きなくプロデューサーとしての役割に徹しているといった感じでもある。

 

Album Cover (back): The Time Machine / Alan Parsons   CD Case (back cover): The Time Machine / Alan Parsons   CD: The Time Machine / Alan Parsons

 

CD Case (back cover): The Time Machine / Alan ParsonsTRACKLIST (Japan Edition)
1. H.G. Force Part 1 / 2. Temporalia / 3. Out Of The Blue / 4. Call Up / 5. Ignorance Is Bliss / 6. Rubber Universe / 7. The Call Of The Wild / 8. No Future In The Past / 9. Press Rewind / 10. The Very Last Time / 11. Far Ago And Long Away / 12. H.G. Force Part 2 / 13. Beginnings (Bonus track exclusive for Japan only)

1. H.G. フォース Part 1 / 2. テンポラリア / 3. アウト・オブ・ザ・ブルー / 4. コール・アップ / 5. イグノーランス・イズ・ブリス / 6. ラバー・ユニバース / 7. コール・オブ・ザ・ワイルド / 8. ノー・フーチャー・イン・ザ・パスト / 9. プレス・リワインド / 10. ベリー・ラスト・タイム / 11. フォー・アゴー・アンド・ロング・アウェイ / 12. H.G. フォース Part 2 / 13. ビギニングス (日本盤のみの特別ボーナストラック)

 

NOTES
• Lead Vocals:
1. Instrumental / 2. Instrumental [Narration: Professor Frank Close] / 3. Tony Hadley (Spandau Ballet) [Backing Vocals: Chris Rainbow] / 4. Neil Lockwood / 5. Colin Blunstone [Backing Vocals: Chris Rainbow] / 6. Instrumental / 7. Maire Brennan (Clannad) / 8. Neil Lockwood [Additional Vocals: Chris Rainbow, Stuart Elliott] / 9. Graham Dye / 10. Beverley Craven [Backing Vocals: Ian Bairnson] / 11. Instrumental / 12. Instrumental / 13. Instrumental [Narration: Alan Parsons]

• Singles from "The Time Machine":
1. "Out of the Blue" [Released: 1999] / 2. "The Very Last Time" [Released: 1999] / 3. "The Time Machine" [Released: 2000]

• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 日本先行発売 / 日本盤限定ボーナストラック収録 / 解説・歌詞・対訳付
• 12ページオールカラーブックレット
• 制作者の意図により、12曲目と13曲目の間には約1分間の無音部分が設けられている。

 

 

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2015/08/03

TRY ANYTHING ONCE 「人生ゲーム」 / ALAN PARSONS (1993)

CDの帯(初回プレス盤):人生ゲーム / アラン・パーソンズAlbum Cover (front): Try Anythig Once / Alan Parsons「The Alan Parsons Project / アラン・パーソンズ・プロジェクト」名義での活動に終止符を打ったアラン・パーソンズが個人名でリリースしたソロ作第一弾がこの「Try Anythig Once / 人生ゲーム」。

結果的には、1987年にリリースされた「Gaudi / ガウディ」がアラン・パーソンズ・プロジェクト名義での最後のスタジオ・アルバムとなったわけだが、"Gaudi"と同年にリリースされた「Limelight - The Best Of Vol. 2 / ライムライト - ベスト・オブ・アラン・パーソンズ・プロジェクト Vol. 2」を含めて、アラン・パーソンズにとっては実に6年ぶりというアルバムでもあった。

アルバムのアートワークはアラン・パーソンズ・プロジェクト時代からの付き合いであるストーム・ソーガソン(2013年に逝去)が手掛けたもので、恐らくは「Wine From The Water / 水からワインを」の歌詞にある「私を吊り上げても、ぶら下げてもいい」、「こんな鎖は、逆さまになっているうちにほどける」といったフレーズからイメージされたものではないかと思う。

又、その、抽象画に通じるような特異な世界観を持った写真がジャケットのみならず、ブックレット全体に表現されており、この充実したブックレットを眺めるだけでも結構面白い。

 

Booklet: Try Anythig Once / Alan Parsons   Booklet: Try Anythig Once / Alan Parsons

 

アルバム自体は、正直言って、今ひとつのめり込むことができなかったというか、最初に数回聴いただけで、その後はほとんど聴くこともなかったのだが、今では時折聴いたりしているので、購入した当時に比べると多少は印象も変わってきたかなといった感じ。

それでも、今にして思えば、あの時、リリースされたばかりのこのアルバムをCDショップでたまたま見つけて買うことができたことは幸運だったと思うし、このアルバムをリアルタイムで体感できたことはそれなりに幸せなことだったのではないかといった気もする。

 

CDの帯(初回プレス盤):人生ゲーム / アラン・パーソンズ

 

残念ながら、ビルボード・チャートでは100位圏外、ヒットシングルも出ずと、セールス的にはパッとしなかったアルバムだが、自分にとっては、これもまたひとつの思い出であり、こうして作品として世に送り出してくれたことに感謝。

 

Album Cover (back): Try 
Anythig Once / Alan Parsons   CD Case (back): Try Anythig Once / Alan Parsons   CD: Try Anythig Once / Alan Parsons

 

TRACKLIST
1. The Three Of Me / 2. Turn It Up / 3. Wine From The Water / 4. Breakaway / 5. Mr Time / 6. Jigue / 7. I'm Talking To You / 8. Siren Song / 9. Dreamscape / 10. Back Against The Wall / 11. Re-jigue / 12. Oh Life (There Must Be More)

1. 不思議の国の私 / 2. ターン・イット・アップ ~ 沈黙の向こう側 / 3. 水からワインを / 4. 逸脱 / 5. MR タイム / 6. 草原を渡る風 / 7. 心の光 / 8. 誘(いざな)いの歌 / 9. 夢のかたち / 10. 絶体絶命 / 11. 草原を渡る風、ふたたび / 12. もうひとつの人生

NOTES
• Album: US 122位
• Singles from "Try Anything Once":
1. "Turn It Up" [Released: 1993] / 2. "Wine From The Water" [Released: 1994] / 3. "Oh Life (There Must Be More)" [Released: 1994]

• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 18ページ・オールカラー・ブックレット 
• 解説・歌詞・対訳付

 

 

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