2019/06/21

SEALED 「シールド」 / Y.M.O. (1984)

CDの帯:シールド / Y.M.O.Album Cover (front): Sealed / Y.M.O.  Album Cover (back): Sealed / Y.M.O.

この「Sealed / シールド」は、解散した翌年の1984年にリリースされたイエロー・マジック・オーケストラ (Y.M.O.) のベスト・アルバム。

レコードで発売された当時は4枚組だったが、CD化された際はいくつかの曲をカットして2枚組に凝縮された。ちなみに、アルバムのタイトルには「Y.M.O.を封印 (Sealed) する」という意味が込められているらしい。

帯の下部に記載されている価格を見ると税込みで4,697円。2枚組とは言え、今の感覚だとちょっと高いような感じだが、当時は概ねこんなもんだったので、特に高いといった印象は無かったように思う。今でも持っているオジー・オズボーンのライヴ・アルバム「Tribute / トリビュート~ランディ・ローズに捧ぐ」なんて、2枚のレコードを1枚のCDにしたから価格も4,200円ですといった時代だったし(笑)。

ただ、このCDはバック・カヴァーに表記されている曲目の「DISK-1」と「DISK-2」が逆になっている。しかも、およそ6年後の1994年にリリースされた再発盤でもそのままだったという(笑)。

Tracklist (back cover): Sealed / Y.M.O.

4枚組のアナログレコードでは1枚目が細野晴臣、2枚目が高橋幸宏、3枚目が坂本龍一、4枚目が共作といったように、作曲者別に分けられて収録されていたが、CDでは2枚組ということもあり、「Disc 1」の前半が細野晴臣、後半が高橋幸宏、そして「Disc 2」の前半が坂本龍一、後半が共作となっている。

ちなみに、「東風」は吉田美奈子のヴォーカルが中間部に加えられたUSヴァージョンの方が収録されている。

 

▼ Yellow Magic Orchestra - Technopolis (テクノポリス)
https://www.youtube.com/watch?v=zFADf3CW8zI

▼ Yellow Magic Orchestra - Rydeen (ライディーン)
https://www.youtube.com/watch?v=Nv5jMLJQ9f4

▼ Yellow Magic Orchestra - La femme Chinoise (中国女)
https://www.youtube.com/watch?v=dKW6eqlPcBY

▼ Yellow Magic Orchestra - Nice Age
https://www.youtube.com/watch?v=6R5ylJ_B6KU

▼ Yellow Magic Orchestra - Absolute Ego Dance
https://www.youtube.com/watch?v=DZoA4pZPO5o

▼ Yellow Magic Orchestra - Ballet
https://www.youtube.com/watch?v=IwHmOuAMJi4

▼ Yellow Magic Orchestra - Behind the Mask
https://www.youtube.com/watch?v=u4VMLYnH_Dc

▼ Yellow Magic Orchestra - Tong Poo (東風)
https://www.youtube.com/watch?v=2T7TXVtGGFc

 

Y.M.O. (YELLOW MAGIC ORCHESTRA) - BAND MEMBERS
• 細野晴臣(エレクトリックベース、シンセベース・ヴォーカル)
• 高橋幸宏(ドラムス・ヴォーカル)
• 坂本龍一(キーボード・ヴォーカル)

 

CD Selection: Sealed / Y.M.O.   CD Selection: Sealed / Y.M.O.

 

Sealed
 / Y.M.O.TRACKLIST (歌詞カードの記載順)

[Disc-1]
1. Simoon / 2. Absolute Ego Dance / 3. Insomnia / 4. Mass / 5. Chaos Panic / 6. Lotus Love / 7. The Madmen / 8. 中国女 / 9. Rydeen / 10. Solid State Survivor / 11. Ballet / 12. Pure Jam / 13. Camouflage / 14. 希望の路 / 15. Chinese Whispers

[Disc-2]
1. 東風 / 2. Technopolis / 3. Behind The Mask / 4. Citizens Of Science / 5. Music Plans / 6. 音楽 / 7. 邂逅 / 8. Perspective / 9. Nice Age / 10. Multiplies / 11. Cue / 12. 体操 / 13. Key / 14. 君に、胸キュン。 / 15. 過激な淑女 / 16. 以心電信

 

NOTES
• 初回プレスCD(初CD化盤)
• 歌詞付
• 品番:50XA-221/2
• 発売日:1988/08/10
• 作曲者:細野晴臣 (Disc-1: 1-7) / 高橋幸宏 (Disc-1: 8-15) / 坂本龍一 (Disc-2: 1-8) / 高橋幸宏、坂本龍一 (Disc-2: 9, 11. 13, 16) / YMO (Disc-2: 10, 12, 14, 15)

 

[追記]
▼ 坂本龍一・細野晴臣・高橋幸宏という3人の奇跡 プロデューサー川添象郎さんが語る「YMOはなぜ大ヒットしたのか」(文春オンライン / 2023/01/26)
https://bunshun.jp/articles/-/60350

 

 

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2019/06/11

SNAKEMAN SHOW 「スネークマン・ショー」 (1981)

Slipcase (Cassette): Snakeman Show 「スネークマン・ショー」

前回のジャーニーのカセットテープに引き続き、今回も手持ちのカセットテープを取り上げることにした。ジャーニーのカセットテープの方は貰い物だったこともあり、処分せずにいたのだが、こちらは自分で購入した物ながらも、恐らくはCD化されても買い換えることはないだろうという思いもあって何となく残しておいたもの。

まぁ、ジャーニーの記事の方でも書いたが、今回も同じく、CDならまだしも、多分、この時代にこのカセットテープを記事として取り上げる人なんて恐らくいないのではないかと(笑)。

ちなみに、スネークマンショーというのは、桑原茂一と小林克也によるラジオ番組の中の曲間で行われていたコントから始まったプロジェクトで、後に伊武雅之(現・伊武雅刀)が加入。その後、イエロー・マジック・オーケストラ (YMO) とのコラボレーションを通じて一躍全国区のブームになった。

で、アルバムの内容はと言えば、ラジオ番組のように曲間にコントが挟み込まれているような構成になっており、音楽の方は「YMO」の他、「サンディー」、「シーナ&ザ・ロケッツ」といった「YMO」と親交のあるミュージシャンを中心に、当時のテクノ・ポップ及びニュー・ウェイヴ系の曲が収録されている。

 

歌詞カード: Snakeman Show 「スネークマン・ショー」

▼ シンナーに気をつけろ!
https://www.youtube.com/watch?v=IQhGgmkk0rM

▼ 咲坂と桃内のごきげんいかがワン・ツゥ・スリー
https://www.youtube.com/watch?v=rZa6IHtxtCg

▼ ストップ・ザ・ニューウェイヴ(伊武雅刀 と THE SPOIL と お友だち)
https://www.youtube.com/watch?v=4RfZvMywSiQ

▼ Sandii & The Sunsetz - Jimmy Mack
https://www.youtube.com/watch?v=afK2UQo034w

▼ FUJI カセットテープ CM(開け心 / Y.M.O.)
https://www.youtube.com/watch?v=tnV_yK97DGE

 

なお、元祖日本語ラップとも言われ、シングルとしてもリリースされた「咲坂と桃内のごきげんいかがワン・ツゥ・スリー」は、ラップを取り入れた楽曲として最初にビルボード・チャートで No.1 になった曲と言われるブロンディの"Rapture"が元ネタだそうだ。

以下のインタビュー記事でも小林克也さんが「細野さんの作った曲「咲坂と桃内のごきげんいかがワン・ツゥ・スリー」(作詞:スネークマンショー / 作曲:細野晴臣)が"Blondie"の「ラプチュアー」まんまでびっくりしたんですけど(笑)」。と語っている。

▼ 小林克也&ザ・ナンバーワン・バンド「最後の晩餐」に至るまで(音楽ナタリー)
https://natalie.mu/music/pp/kobayashikatsuya

当時はその「咲坂と桃内のごきげんいかがワン・ツゥ・スリー」にある宇宙戦艦ヤマトに登場するデスラー総統の台詞「ヤマトの諸君久しぶりだね。また会えてうれしいよ」のモノマネをそれほど似てないなぁと思っていたのだが、実はコレ本人だったのだ(伊武雅刀がデスラーの声優を務めていた)。

[こちらの記事も中々興味深い内容]
▼ コンピレーションの傑作『スネークマン・ショー』、お聴きになりますか? ……まさか!? (OKMusic)
https://okmusic.jp/news/124061

Cassette (Side-1): Snakeman Show 「スネークマン・ショー」    Cassette (Side-2): Snakeman Show 「スネークマン・ショー」

 

Slipcase (Cassette): Snakeman Show 「スネークマン・ショー」

TRACKLIST

[SIDE 1]
1. 盗聴エディ P-1 / 2. 開け心(Y.M.O.) / 3. 盗聴エディ P-2 / 4. レモン・ティー(シーナ&ザ・ロケット) / 5. はい、菊地です / 6. 盗聴エディ P-3 / 7. オール・スルー・ザ・ナイト(ザ・ロカッツ) / 8. ストップ・ザ・ニューウェイヴ(伊武雅刀 と THE SPOIL と お友だち) / 9. ジミー・マック(サンディー)

[SIDE 2]
1. 急いで口で吸え / 2. 黄金のクラップヘッズ(ザ・クラップヘッズ) / 3. シンナーに気をつけろ / 4. メケメケ(Dr.ケスラー) / 5. 正義と真実 / 6. コールド・ソング(クラウス・ノミ) / 7. 咲坂と桃内のごきげんいかがワン・ツゥ・スリー(ユー・アンド・ミー・オルガスムス・オーケストラ) / 8. これはなんですか / 9. ごきげんいかが アゲイン

 

NOTES

• Format: Cassette
• 歌詞カード付
• 発売時の価格:¥2,800

 

 

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2019/06/03

DREAM, AFTER DREAM 「夢・夢のあと」 (SOUNDTRACK) / JOURNEY (1980)

Front Cover (Cassette): Dream, After Dream 「夢・夢のあと」 
(Soundtrack) / Journeyこれは、なんとジャーニーの「Dream, After Dream / 夢・夢のあと」(サウンドトラック)のカセットテープ。ジャーニーのアルバムとは言っても、サウンドトラックということもあり、ジャーニーのアルバムの中では比較的目立たない部類のアルバムだとは思うのだが、更にはカセットテープとなると今でも持っている人もそういないのではないかと。ましてや今の時代にこうして取り上げる人なんて・・・(笑)。

カセットテープの画像自体は何年も前に取り込んでいたのだが、実は、これを記事として取り上げようと思ったのは今年初めに見た「2018年にイギリスで最も売れたカセットテープのランキング」という記事がきっかけだったんだよね。

その時は、デジタル時代と言えども未だに多くの人がカセットテープを購入していることが分かってビックリしたのだが、さらに驚いたのは、イギリスに於いては、前年比で125.3%と売り上げ本数が上昇しているということだった。

ただし、カセットテープの売り上げのほとんどは店頭ではなく、アーティストのウェブサイトでの売り上げによるものだそうで、その多くは限定版としてリリースされたものだということらしい。

 

▼ イギリスで2018年に最も売れたカセットテープのランキングが明らかに (NME JAPAN)
https://nme-jp.com/news/66669/

▼ The Top 40 bestselling cassettes of 2018 (The Official UK Charts Company)
https://www.officialcharts.com/chart-news/the-top-40-bestselling-cassettes-of-2018__25273/

 

なんか、パッケージのデザインも凝っていて、ファンなら欲しくなるのも分かるような気もする。

▼ Kylie - Golden [Cassette] (Discogs)
https://www.discogs.com/ja/Kylie- Golden/release/12764749#images/37109491
https://www.discogs.com/ja/Kylie-Golden/release/11851013#images/33760765

 

Back Cover (Cassette): Dream, After Dream 「夢・夢のあと」 (Soundtrack) / Journeyということで、こちらはファッション・ブランド「ケンゾー」の創業者でもあるファッション・デザイナー高田賢三が監督した映画「夢・夢のあと」のサウンドトラックで、音楽は全編ジャーニーが担当している。

アルバムはサウンドトラックということもあってか、ヴォーカルが入っているのは [SIDE A] 1曲目の"Destiny"と、3曲目の"Sandcastles"、それに [SIDE B] 最後の"Little Girl"の3曲だけで、残りは全てインストゥルメンタル曲となっている。

私自身、映画自体は観たことがないのだが、砂漠にある湖のほとりの城に住む美しい姉妹(雪と月)と、そこに迷い込んだ若者との幻想的な愛を描いた映画だそうで、アルバム内には「Snow Theme / 雪のテーマ」、「Moon Theme / 月のテーマ」と、それぞれに2人の姉妹をテーマにした曲も収録されている。

今ではこのテープを聴くためのカセットデッキは持ってないし、今後も恐らくは聴く機会もないのに、何故、これを未だに持っているのかと言うと、実はコレ、貰い物なのだ。そういうこともあって、何となく処分せずに持っていたのだが、自分で買ったものだったら聴く機会もないのでとっくに処分していたのかもしれない。いや~、すごく欲しそうな目をしていたのか、くれたんだよね(笑)。

 

Cassette Case (back): Dream, After Dream (Soundtrack) / Journey  Cassette: Dream, After Dream (Soundtrack) / Journey

Album Cover (Cassette) - inside: Dream, After Dream (Soundtrack) / Journey

 

▼ こちらはUS版のカセット (Discogs)
https://www.discogs.com/ja/Journey-Dream-After-Dream/release/1296202#images/20382654

 

なお、「Little Girl / リトル・ガール」は日本でのみシングルとしてもリリースされたが、本国のアメリカでは翌年の1981年リリースのアルバム"Escape"からシングルカットされ大ヒットした"Open Arms"のB面に収録されていた。

▼ シングル・レコードのジャケット - Journey - Little Girl / Moon Theme (Discogs)
https://www.discogs.com/ja/release/11642215-Journey-Little-Girl-Moon-Theme/image/SW1hZ2U6MzMwMTU2NDA=

▼ シングル・レコードのジャケット - Journey - Open Arms / Little Girl (Discogs)
https://www.discogs.com/ja/release/654703-Journey-Open-Arms/image/SW1hZ2U6MjEwMjc3MzY=

 

JOURNEY - BAND MEMBERS (Listed on Inner Sleeve (LP) / This Cassette is Not Credited)
• Steve Perry (スティーヴ・ペリー) - Lead and Back Vocals
• Neal Schon (ニール・ショーン) - Guitars, Vocals
• Gregg Rolie (グレッグ・ローリー) - Keyboards, Harmonica
• Steve Smith(スティーヴ・スミス) - Drums, Percussion
• Ross Valory (ロス・ヴァロリー) - Bass, Piano, Recorder

 

TRACKLIST
[SIDE A]
1. デスティニー (Destiny) / 2. 雪のテーマ (Snow Theme) / 3. 砂の城 (Sandcastles) / 4. 呪われたコイン (A Few Coins)
[SIDE B]
1. 月のテーマ (Moon Theme) / 2. 哀愁のロマンス (When The Love Has Gone) / 3. フェスティバル・ダンス (Festival Dance) / 4. レイプ (The Rape) / 5. リトル・ガール (Little Girl)

NOTES
• The album is the soundtrack to the Japanese film "Yume, Yume No Ato (Dream, After Dream)"

• Format: Cassette
• 解説・歌詞・対訳付

 

▼ Journey - Little Girl (Audio)

 

 

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