2014/07/25

REVENGE 「リヴェンジ」 / KISS (1992)

Album Cover (front): Revenge / KISS   Album Cover (back): Revenge / KISS   CD: Revenge / KISS

1989年にリリースされた前作の「Hot In The Shade / ホット・イン・ザ・シェイド」から3年ぶりとなったキッスのアルバムが、こちらの「Revenge / リヴェンジ」。若干インターバルがあったのは、メンバーのひとりであるエリック・カーが病により死去してしまったことが影響していると思われる。

アルバムタイトルについていえば、"Revenge"というタイトルになるという話しはエリック・カーが亡くなる前から伝えられていたので、その「復讐」というタイトルに、エリック・カーへの弔いの意味が込められているという訳ではないようだ。

とは言え、アルバムの最後にはエリック・カーが生前に残した音源を元に制作された「Carr Jam 1981 / エリック・カーに捧ぐ~カー・ジャム 1981」が収録されており、ブックレットのクレジットにも"This album is dedicated to the memory of Eric Carr"との一文が添えられていることから、追悼盤的な意味合いは含まれていると思われる。

しかしながら、このアルバムがエリック・カーに捧げられたアルバムであることは、アルバムの最後に収録されているトラックを見れば分かりますし、ブックレットのクレジットにも"This album is dedicated to the memory of Eric Carr"との一文が添えられています。

ということで、病の所為で部分的な参加に留まってしまったこのアルバムがエリック・カーの遺作となってしまったのだが、ファンとしては、しんみりとするのではなく、ここはやはり、アルバム最後に収録されている"Carr Jam 1981"のドラムソロに合わせて「エリック!エリック!」と心の中で声援を送る感じ(1980年のシドニーでのライヴのように)で聴くのがエリック・カーへの弔いにもなるのではないかと。

サウンドについて言えば、前作とは打って変わって、かなりダークでヘヴィーな印象があり、キッスのアルバムの中では「Hotter Than Hell / 地獄のさけび」、「Creatures Of The Night / 暗黒の神話」と並ぶヘヴィーな作品になるのではないかと思う。

そういった音作りについては、恐らくは、この当時のロックの主流であったハード・コアやグランジといったスタイルを取り入れて、彼ら流に消化したものだと思うが、ヘヴィーながらもドラマティックな展開が目立つのは、「Destroyer / 地獄の軍団」、「Music From "The Elder" / 魔界大決戦」といった過去のアルバムでも制作に携わったボブ・エズリンを再度プロデューサーに起用したことも一因かと

又、そのボブ・エズリンについては、アルバムのブックレットにインタビュー記事が掲載されており、そこには「KISSは、悪のイメージを持ったバンドであるべきだとは思わないか?彼らがナイスガイではつまらない」との一文も見受けられる。

収録曲については、ポールの曲とジーンの曲でカラーがくっきりと別れているような印象。そういえば、ジーンの曲がアルバムのオープニングを飾るというのも、実は初めてのことなんだよね。

 

Slipcase: Revenge / KISSKISS - Revenge (1992) 日本盤初回プレス

日本盤の初回プレスはジャケットと同じデザインの特製スリップケース付きで、ジャケットを兼ねた24ページの通常ブックレットに加えて、24ページのスペシャルブックレットが別途に付属。

なお、スペシャルブックレットには、ポール・スタンレー、ジーン・シモンズ、ブルース・キューリック、それに、新メンバーのエリック・シンガー、そして、故エリック・カーのサインとメッセージが、それぞれ個別にポートレートと並べてレイアウトされている。

▼ スペシャルブックレット

Special 24-page Booklet: Revenge / KISS   Special 24-page Booklet: Revenge / KISS   Special 24-page Booklet: Revenge / KISS

▼ 通常ブックレット & スペシャルブックレット

Booklet & Special 24-page Booklet: Revenge / KISS   Booklet & Special 24-page Booklet: Revenge / KISS

 

再三、ポールとジーンの口から発せられていた「回復すればエリック・カーはラインナップに戻る」との言葉は、残念ながら現実のものとはならなかったものの、アルバムは米英で共にトップ10に入るヒットを記録。そして、シングルの"God Gave Rock 'N' Roll to You II"がイギリスで4位を記録するなど、このアルバムを機にバンドは再び上昇気流に乗り、その後は、本人たちも否定し続けていた、まさかのオリジナルメンバーでのリユニオンに繋がる訳だが、仮にエリック・カーの病状が奇跡的に回復したのであれば、そのリユニオンも、きっとピーターとエリックのツインドラムというスタイルになっていたのではないかと個人的には思う。見たかったなぁ、ツインドラムがせり上がるステージを・・・。

なお、"God Gave Rock And Roll To You II"は、アージェントの"God Gave Rock And Roll To You"(1973)のカヴァーで、曲名の最後に「II」と入っているのは、サビのパート以外の歌詞が別物と言ってほどに大きく変えられているからで、ソングライターの表記もオリジナルのラス・バラードに加え、ポール・スタンレー、ジーン・シモンズ、そしてプロデューサーのボブ・エズリンの名が併記されている。

又、その"God Gave Rock And Roll To You II"のミュージックビデオについては、一時的に回復に向かっていたエリック・カーも参加して制作された。

 

▼ KISS - God Gave Rock And Roll To You II (Music Video)

 

▼ KISS - Unholy (Music Video)

 

▼ KISS - Heart Of Chrome

 

それにしても、その後はリユニオンの期間を除き、ずっとキッスのドラマーとしてバンドを支えていくことになるエリック・シンガーも、この時点では、まさか自分がメイクしてステージに立つ日が来るなんてことは考えもしなかったのではないだろうか。

余談ではあるが、個人的なことを言えば、このアルバムに関しては、実は、当時から"Unholy"~"God Gave Rock 'n' Roll to You II"~"Heart of Chrome"・・・という曲順でスタートする聴き方が好きで、その後もずっとそうして聴いている。

 

TRACKLIST
1. Unholy / 2. Take It Off / 3. Tough Love / 4. Spit /  5. God Gave Rock 'N' Roll To You II / 6. Domino / 7. Heart Of Chrome / 8. Thou Shalt Not / 9. Every Time I Look At You / 10. Paralyzed / 11. I Just Wanna / 12. Carr Jam 1981

1. アンホーリー / 2. テイク・イット・オフ / 3. タフ・ラヴ / 4. スピット / 5. ゴッド・ゲイヴ・ロックン・ロール・トゥ・ユー II / 6. ドミノ / 7. ハート・オブ・クローム / 8. ソウ・シャルト・ノット / 9. エヴリ・タイム・アイ・ルック・アット・ユー / 10. パラライズド / 11. アイ・ジャスト・ウォナ / 12. エリック・カーに捧ぐ~カー・ジャム 1981

 

NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付
• 帯は最初から付属していない仕様 [This CD had no obi from the biginning]

• KISS Revenge, 1992 Japanese first issue limited edition 12-track CD album including special 24-page Kiss photofile booklet plus 24-page picture sleeve booklet with lyrics, all housed in an outer picture slip-case.

• This album is dedicated to the memory of Eric Carr.

• Album: US 6位 (Gold / 1992-RIAA) / UK 10位
• Singles: "God Gave Rock 'n' Roll to You II" UK 4位 / "Unholy" UK 26位

 

MEMBERS
• Paul Stanley - Lead Vocals, Guitar
• Bruce Kulick - Guitars and Leads
• Eric Singer - Drums and Vocals
• Gene Simmons - Lead Vocals, Bass
• Eric Carr - Drums on "Carr Jam 1981", Backing Vocals on "God Gave Rock 'n' Roll to You II"

2014/07/19

HYDRA 「ハイドラ」 / TOTO (1979)

CDの帯:ハイドラ / TOTOAlbum Cover (front): Hydra / TOTO

この「Hydra / ハイドラ」は1979年にリリースされた"TOTO"のセカンド・アルバム。今は、このアルバムを繰り返し聴きながら、この記事を書いているのだが、それにしても、この頃の"TOTO"はそれぞれのアルバムに特色があってほんと良いなぁとは改めて思うところ。

アルバムだとスキップして聴く曲があったりすることも案外多いのだが、このアルバム"Hydra"はそれが無いんだよね。それぞれの曲に違った魅力があり、全曲が甲乙付け難いほど魅力的なのだ。付け加えるなら、ボビー・キンボール、デヴィッド・ペイチ、スティーヴ・ルカサーという3人のヴォーカル曲のバランスも良いんだと思う。

と言いつつも、レコードで購入した当時は、多少難解な1曲目は曲自体が長いこともあり、いつもスキップして2曲目の"St. George And The Dragon"から聴いていたんだけどね。ということで、タイトルトラックである1曲目の"Hydra"の魅力に気付いたのはCDを買ってからのことだった。

そういえば、以前に書いた「Turn Back / ターン・バック」の記事でも、ファースト・アルバムの「TOTO / 宇宙の騎士」や「Hydra / ハイドラ」、「TOTO IV / 聖なる剣」と並んで好きなアルバムと書いていたが、いやぁ、4作目まではそれぞれに違った魅力があって、ほんと素晴らしいと思う。どれか一枚選べと言われても、選ぶのは難しい感じ。それでも、究極の選択を迫られたらこの"Hydra"を選ぶかも。

なお、この"Hydra"に関しては、アルバムがリリースされた後のインタビュー記事を読んだ記憶があるのだが、残念ながら、"99"の後半のギターソロは即興で演奏したものだというスティーヴ・ルカサーの言葉しか記憶に残っていないのだ。逆に言えば、それだけ、あのどこかもの悲しげなソロが即興だったことに衝撃を受けたのかもしれない。それと、ジャケットの剣を持った男性が何度見てもリッチー・ブラックモアにしか見えなかったことも印象に残っている思い出のひとつ(笑)。

 

CD: Hydra / TOTOただ、この手持ちのCDラベル。確かにLPレコードのラベルもファーストアルバムに描かれていた剣が模してあったのだが、LPレコードでは背景が淡い青色になっていたんだよね。これじゃ、まんまファーストアルバムじゃないか(笑)。まぁ、それでも、帯についてはLP時代の帯のイメージを踏襲したようなデザインでいいんじゃないかと思うし、LPに付属の歌詞カードの表と裏がカラーだった部分と、歌詞の文字がジャケットに描かれているロゴに合わせた筆記体だったことも再現されているので、一応、努力の跡は感じるんだけどね。ただし、CDサイズに縮小された筆記体の歌詞だと小さくて全然読めないけど(笑)。

それと、この手持ちのCDはジャケットの紙がペラペラなのはちょっといただけないかなと。コピー用紙よりも薄いんじゃないかといった感じの厚さしかないので、ケースから取り出すときは気を使わないと直ぐにシワが寄ってしまいそうな感じ。こんなところでコストダウンするようなら、別に100円くらい高くても構わないんだけどなぁ。

 

Album Cover (back): Hydra / TOTO   Album Cover (inside): Hydra / TOTO

 

実を言うと、当時はこのアルバム(LPレコード)を買う前に、"St. George And The Dragon"のシングルを先に買っていたのだった。ということで、"Hydra"といえば"St. George and the Dragon"というイメージが自分の中にあるのは、そういったことも関係しているのだと思う。

 

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record: St. George And The Dragon 「St. ジョージ & ザ・ドラゴン」 / TOTOJapanese 7 Inch Vinyl Single Record (Label): St. George And The Dragon 「St. ジョージ & ザ・ドラゴン」 / TOTO

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record: St. George And The Dragon 「St. ジョージ & ザ・ドラゴン」 / TOTO

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record: St. George And The Dragon 「St. ジョージ & ザ・ドラゴン」 / TOTO

 

ちなみに、このアルバムからは"99"、"St. George and the Dragon"、"All Us Boys"の3曲がシングルカットされているのだが、アメリカに於いては、最初のシングルは"99"で、次いで"St. George and the Dragon"がリリースされたものの、日本に於いては"St. George and the Dragon"が先にシングルカットされ、次いで"99"という順でリリースされた。

ただ、アメリカに於いては、最初のシングル"99"こそ26位を記録したものの、セカンドシングルの"St. George and the Dragon"と、サードシングルの"All Us Boys"は共にチャートインせずといった結果に終わっている。個人的には、当時から"99"以上に"St. George and the Dragon"が好きだったんだけどね。

一方、アルバムのセールスと言う点で見ると、アメリカでは前作より反応が良くなかったのは、プログレッシヴな展開を見せる冒頭の2曲がとっつきにくい印象を与えた所為なのかもと思ったりもする。個人的にはアルバムのテーマとマッチしたスケール感溢れるこの2曲の展開こそがアルバムの特徴であり魅力だと思うのだが・・・。

 

TRACKLIST
1. Hydra / 2. St. George And The Dragon / 3. 99 / 4. Lorraine / 5. All Us Boys / 6. Mama / 7. White Sister / 8. A Secret Love

1. ハイドラ / 2. St. ジョージ & ザ・ドラゴン / 3. 99 / 4. ロレイン / 5. オール・アス・ボーイズ / 6. ママ / 7. ホワイト・シスター / 8. シークレット・ラヴ

 

NOTES
• Lead vocals: Bobby Kimball (2, 6, 7, 8) / David Paich (1, 4, 5) / Steve Lukather (3)

• 2005年再発盤(2001年デジタル・リマスター)
• 解説・歌詞・対訳付

• Album: US 37位 (Gold / 1980-RIAA)
• Single: "99" US 26位

 

TOTO - BAND MEMBERS (Listed on Inside Cover)
• David Paich (デヴィッド・ペイチ ) - Keyboards, Vocals
• Steve Porcaro (スティーヴ・ポーカロ) - Keyboards, & Electronics
• Bobby Kimball (ボビー・キンボール) - Vocals
• Steve Lukather (スティーヴ・ルカサー) - Guitars, Vocals
• Jeffrey Porcaro (ジェフ・ポーカロ) - Drums, Percussion
• David Hungate (デヴィッド・ハンゲイト) - Bass, Guitar

 

▼ TOTO - St. George And The Dragon

 

▼ TOTO - All Us Boys

 

▼ TOTO - White Sister (Live in Tokyo 1980 - Hydra Tour)

 

▼ TOTO - All Us Boys (Live in Tokyo 1980 - Hydra Tour)

 

▼ TOTO - Hydra
https://www.youtube.com/watch?v=sPecS5Y8PfY

▼ TOTO - 99
https://www.youtube.com/watch?v=qhw-XlTMB5I

 

 

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2014/07/10

LOTUS 「ロータス」 / CHRISTINA AGUILERA (2012)

CDの帯(初回プレス盤):ロータス / クリスティーナ・アギレラAlbum Cover: Lotus / Christina Aguilera物議を醸し出した2010年の問題作「Bionic / バイオニック」から、サウンドトラックの「Burlesque / バーレスク」を経てリリースされたクリスティーナ・アギレラの5作目となるオリジナルアルバムがこの「Lotus / ロータス」。ただ、賛否両論があったというか、否定的な意見も多かった"Bionic"も、自分自身はけっこう好きなルバムだった。

アルバムタイトルの"Lotus"とは蓮(はす)または水蓮(すいれん)のことで、そのことについては、「私にとって蓮は不屈の花であり、どんなに過酷な環境に置かれても、どんなに困難な状況に直面しても、常に力強く咲き続ける花なのよ」と、アギレラ自身の言葉としてライナーノーツの中に記されている。

ということで、この"Lotus"については、泥水の中から伸び生え、大輪の花を咲かせる蓮や水蓮のそういったイメージと重ね合わせた意味合いが含まれているようだ。

また、蓮といえば、釈迦の台座として仏画などによく描かれているのだが(仏教に於ける蓮とは欲にまみれず清く生きる象徴として捉えられている)、妖艶なアギレラの写真が満載のブックレットを見る限りは、アルバムに於ける宗教的な意味合いは無さそう。

CD Case (inside): Lotus / Christina Aguilera自分自身は、このアルバム"Lotus"をリリースされて直ぐに買っていたのだが、実はここまで取り上げていなかったのは、いまひとつピンとこなかったからで、個人的には収録曲の充実度と楽曲そのもののクオリティーという点では前作の"Bionic"の方に分があったように思う。まぁ、この辺りは好みの部分も多分に含まれているとは思うが。ただ、日本盤の場合だと、いくらミックス違いとはいえ、同じ曲が3曲もあるというのはどうかとは思うところ。個人的にはリミックスの2曲は、無いなら無いで別に構わないかなといった感じ。

それでも、せっかく購入したのだから、聴き続けていれば、そのうち何かしらの魅力を発見できるのではないかと思って、けっこう繰り返し聴いたのだった。実際、そうやって好きになったアルバムもあるしね。

そんなこんなで、繰り返し聴いていくうちに分かったのは、自分にはどうしても好きになれない曲が何曲かあることと、この曲順による流れが今一つピンとこないということだった。

と、そういった経緯から、好きになれない曲はカットして、曲順をアレコレと変えて聴いてみたら、当初よりも随分と印象が良くなった感じで今は落ち着いている。

ちなみに曲順はこんな感じ。

1. Lotus Intro / 2. Empty Words / 3. Army of Me / 4. Red Hot Kinda Love / 5. Circles / 6. Blank Page / 7. Your Body / 8. Around the World / 9. Cease Fire / 10. Just a Fool / 11. Light Up the Sky / 12. Let There Be Love

それでも、借り物とかだったら、もしかしたら、そのまま聴かずにいたかもしれないので、そういった意味では、やはりアルバムを買って良かったとは思うところ。対価を払って買ったものだと、気に入らないからポイとはそう簡単にはできないからね。

Booklet: Lotus / Christina Aguilera   Booklet: Lotus / Christina Aguilera   Booklet: Lotus / Christina Aguilera

なお、この"Lotus"、アメリカでは13曲が収録された通常盤と、「14. Light Up the Sky」 「15. Empty Words」 「16. Shut Up」 「17. Your Body (Martin Garrix Remix)」の4曲を加えたデラックス・エディションの2種類がリリースされているが、日本盤はそのデラックス・エディションに「18. Your Body (Ken Loi Remix)」を加えた全18曲という構成になっている。

 

TRACKLIST (Japan Edition)
1. Lotus Intro / 2. Army Of Me / 3. Red Hot Kinda Love / 4. Make The World Move (featuring Cee Lo Green) / 5. Your Body / 6. Let There Be Love / 7. Sing For Me / 8. Blank Page / 9. Cease Fire / 10. Around The World / 11. Circles / 12. Best Of Me / 13. Just A Fool (with Blake Shelton) / 14. Light Up The Sky / 15. Empty Words / 16. Shut Up / 17. Your Body (Martin Garrix Remix) / 18. Your Body (Ken Loi Remix) [Bonus Track For Japan]

1. ロータス・イントロ / 2. アーミー・オブ・ミー / 3. レッド・ホット・カインダ・ラヴ / 4. メイク・ザ・ワールド・ムーヴ feat. シーロー・グリーン / 5. ユア・ボディ / 6. レット・ゼア・ビー・ラヴ / 7. シング・フォー・ミー / 8. ブランク・ページ / 9. シーズ・ファイア / 10. アラウンド・ザ・ワールド / 11. サークルズ / 12. ベスト・オブ・ミー / 13. ジャスト・ア・フール with ブレイク・シェルトン / 14. ライト・アップ・ザ・スカイ / 15. エンプティー・ワーズ / 16. シャット・アップ / 17. ユア・ボディ(マーティン・ギャリックス・リミックス) / 18. ユア・ボディ(ケン・ロイ・リミックス) [日本盤ボーナス・トラック]

NOTES
• Album: 7位 (US)、28位 (UK)
• Singles: "Your Body" 34位 (US)、16位 (UK) / "Just a Fool" 71位 (US)

• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付

 

▼ Christina Aguilera - Around The World (Lyric Video)

https://www.youtube.com/watch?v=IlmQUH9KbvE

 

▼ Christina Aguilera - Army Of Me

https://www.youtube.com/watch?v=GmKnCcAv_tU

 

▼ Christina Aguilera - Empty Words (Lyric Video)

https://www.youtube.com/watch?v=OhT_6sybfus

 

 

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2014/07/04

SIMON AND GARFUNKEL'S GREATEST HITS / SIMON & GARFUNKEL (1972)

CDの帯:グレーテスト・ヒット / サイモン & ガーファンクルAlbum Cover (front): Simon and Garfunkel's Greatest Hits / Simon & Garfunkel Album Cover (back): Simon and Garfunkel's Greatest Hits / Simon & Garfunkel CD Case (back cover): Simon and Garfunkel's Greatest Hits / Simon & Garfunkel

この"Greatest Hits"は、自分が初めて買ったサイモン & ガーファンクルのアルバムでもあった。

何故これを選んだのかというと、主だった代表曲をまとめて聴くにはベスト・アルバムが最適なのは勿論のこと、ベスト・アルバムを買うにしても、このCDを購入した当時は、今と違って、サイモン & ガーファンクルのベスト・アルバムといえばこれ一枚だけしかリリースされていなかったので、どのベストにしようかと選ぶ選択肢が無かったからと言うのがその理由。

しかしながら、ところがどっこい、実はコレ、にわかファンの自分がまんまとやられたアルバムでもあったのだった。「なんだよコレは」と思った事は今でも忘れません(笑)。

というのも、珠玉の名曲を集めたオリジナルのカセットテープに「The Sound Of Silence / サウンド・オブ・サイレンス」と「Bridge Over Troubled Water / 明日に懸ける橋」を入れたくて買ったのに、共にライヴ曲の後に収録されているその2曲が、どちらもイントロ部分に前の曲の歓声と拍手が被った編集がされているのだ。お目当ての曲だけを取り出して録音したかったのに、さすがにコレには参ったなぁ(笑)。まぁ、今では、その苦い経験も、それはそれで思い出のひとつになっているんだけどね。

でもね、アルバム全体を通して聴くと、これがけっこう良いんだよね。ポール・サイモンとアート・ガーファンクル自らが選曲したアルバムらしいが、単なる寄せ集めではなく、ひとつの作品としての流れが感じられるアルバムといった印象。勿論、それに気付いたのは大分後のことで、買った当初は「余計なことをしやがって」という気持ちが強くて、そんなことは思ってもいなかったのだが。

ということで、曲単体でプレーヤー等に取り込んで聴いたりする分には不向きなアルバムではあるのだが、貴重なライヴテイクが4曲収録されている点や思い入れも加えて、ファンの人にとっては単なるベストとは一線を画する特別なアルバムなのかもしれない。何せ、この"Simon and Garfunkel's Greatest Hits"は、アメリカだけで1,400万枚(2014年現在)のセールスを記録している大ヒットアルバムでもあるわけだからね。それと、自分が購入したこの日本盤だと、アルバムタイトルの表記が「グレイテスト・ヒッツ」ではなく、LPレコード時代のタイトル表記を踏襲した「グレーテスト・ヒット」となっているのも見逃せない重要なポイント(笑)。

なお、1968年にリリースされた通算4作目(サウンドトラックは除く)のアルバム「Bookends / ブックエンド」では"Old Friends"とのメドレーという形で収録されている13曲目の"Bookends"だが(オリジナルアルバムでの表記は"Bookends Theme")、このアルバムでは綺麗に単体処理されて収録されている。

ちなみに、自分がサイモン & ガーファンクルの曲と最初に意識して聴いた曲はといえば、サイモン & ガーファンクルの曲として初めてカセットテープに録音して聴いていた「The Boxer / ボクサー」だった。まぁ、そういったことを覚えているということもあり、自分にとっては、サイモン & ガーファンクルといえば、やはりこの曲が一番思い出深い曲ということになるんだろうなと思う。なんせ、この曲を聴くときだけは、何となく他の曲を聴くときとは違った感覚もあるし。

 

TRACKLIST
1. Mrs. Robinson / 2. For Emily, Whenever I May Find Her [Live] / 3. The Boxer / 4. The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy) [Live] / 5. The Sound Of Silence / 6. I Am A Rock / 7. Scarborough Fair/Canticle / 8. Homeward Bound [Live] / 9. Bridge Over Troubled Water / 10. America / 11. Kathy's Song [Live] / 12. El Condor Pasa (If I Could) / 13. Bookends / 14. Cecilia

1. ミセス・ロビンソン / 2. エミリー・エミリー [ライブ] / 3. ボクサー / 4. 59番街橋の歌(フィーリン・グルーヴィー) [ライブ] / 5. サウンド・オブ・サイレンス / 6. アイ・アム・ア・ロック / 7. スカボロー・フェア/詠唱 / 8. 早く家へ帰りたい [ライブ] / 9. 明日に懸ける橋 / 10. アメリカ / 11. キャシーの歌 [ライブ] / 12. コンドルは飛んで行く / 13. ブックエンド / 14. いとしのセシリア

NOTES
• US 5位 (14x Platinum / 14,000,000-RIAA)、UK 2位 (2x Platinum / 600,000-BPI)、France (Diamond / 1,000,000-SNEP)、Germany (2x Platinum / 1,000,000-BVMI)

• CD発売日:1988年7月1日
• 解説・歌詞・対訳付

 

▼ Simon & Garfunkel - The Sound of Silence (from The Concert in Central Park)

https://www.youtube.com/watch?v=NAEppFUWLfc

 

▼ Simon & Garfunkel - Bridge Over Troubled Water (Audio)
https://www.youtube.com/watch?v=4G-YQA_bsOU

▼ Simon & Garfunkel - The Boxer (Audio)
https://www.youtube.com/watch?v=l3LFML_pxlY

▼ Simon & Garfunkel - El Condor Pasa (If I Could) (Audio)
https://www.youtube.com/watch?v=i6d3yVq1Xtw

 

 

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