2017/07/13

PUMP 「パンプ」 / AEROSMITH (1989)

CDの帯:パンプ / エアロスミスAlbum Cover (front): Pump / Aerosmith前作の復活第二段となるアルバム「Permanent Vacation / パーマネント・ヴァケイション」のビッグ・ヒットで完全復活したエアロスミスが更なる飛躍を果たしたのが約2年後にリリースされたこのアルバム「Pump / パンプ」。

アルバムからは3曲のトップ10ヒットも生まれ、アルバム自体もアメリカで累計500万枚のセールス(2017年現在)を記録した前作の"Permanent Vacation"を上回る700万枚のセールス(2017年現在)を記録するなど、前作での復活劇が単発の幸運ではなかったことを示したのだった。

個人的には"Janie's Got A Gun"と"What It Takes"がアルバムの中では特に好きな曲で、"Janie's Got A Gun"は前作には無かったタイプの曲ながらも、古き良きエアロスミスらしさといったものが感じられる曲で、"What It Takes"はバラード・タイプの曲ではあるものの、米3位を記録した前作でのヒット曲"Angel"よりもブルージーで、よりエアロスミスらしさに溢れた曲。

リユニオン後にリリースされた前作以降のアルバムは外部ライターが関与した曲が多い印象があり、そこが頻繁に取り沙汰される部分ではあるのだが、改めてソングライターの表記を確認してみると、全10曲中(日本盤ボーナス・トラックを除く)、6曲がメンバーだけで作られた曲で、残り4曲がメンバーと外部ライターの共作といった具合に、曲作りにメンバーが関わっていない曲は一切無く、思ったほど外部ライター頼りというわけではないのだ。

ファースト・シングルにもなった"Love in an Elevator"なんかは、いかにもデズモンド・チャイルド辺りがが関わっていそうな雰囲気もある曲なのだが、実はこの曲、スティーヴン・タイラーとジョー・ペリーのコンビによる曲で、同様に、これまた外部ライターが関わってそうなセカンド・シングルの"Janie's Got A Gun"も、実際はスティーヴン・タイラーとトム・ハミルトンのコンビによるもの。

面白いのは、"Love In Aan Elevator"、"Janie's Got A Gun"、"The Other Side"、"Voodoo Medicine Man"の4曲には、同一トラック内にイントロダクションが含まれていることで、トラックリストにはそれぞれ「3.1. Going Down / 3.2. Love In Aan Elevator」、「5.1. Water Song / 5.2. Janie's Got A Gun」、「6.1. Dulcimer Stomp / 6.2. The Other Side」、「9.1. Hoodoo / 9.2. Voodoo Medicine Man」という表記がされている。

なお、日本盤には"Pump"制作時のアウトテイク曲と思われる"Ain't Enough"がボーナス・トラックとして収録されている。

Album Cover (back): Pump / Aerosmith  CD Case (back cover): Pump / Aerosmith  CD: Pump / Aerosmith

 

Tracklist: Pump / AerosmithTRACKLIST
1. Young Lust / 2. F.I.N.E. / 3.1. Going Down / 3.2. Love In Aan Elevator / 4. Monkey On My Back / 5.1. Water Song / 5.2. Janie's Got A Gun / 6.1. Dulcimer Stomp / 6.2. The Other Side / 7. My Girl / 8. Don't Get Mad, Get Even / 9.1. Hoodoo / 9.2. Voodoo Medicine Man / 10. What It Takes / 11. Ain't Enough [Bonus Track for Japan]

1. ヤング・ラスト / 2. F.I.N.E. / 3. エレヴェイター・ラヴ / 4. モンキー・オン・マイ・バック / 5. ジェイニーズ・ガット・ア・ガン / 6. アザー・サイド / 7. マイ・ガール / 8. ドント・ゲット・マッド, ゲット・イーヴン / 9. ヴードゥー・メディシン・マン / 10. ホワット・イット・テイクス / 11. エイント・イナフ [日本盤ボーナス・トラック]

NOTES
• CD発売日:1991年3月21日(再発盤)
• 解説・歌詞・対訳付
• Comes in a jewel case with 12-page fold out booklet and 16-page Japanese booklet. 

• Album: US 5位 - 7x Platinum (1995-RIAA) / UK 3位 - Gold

• Singles:
1. "Love in an Elevator" US 5位 / UK 13位
2. "Janie's Got a Gun" US 4位 / UK 76位
3. "What it Takes" US 9位
4. "The Other Side" US 22位 / UK 46位

AEROSMITH - BAND MEMBERS (Listed in Booklet)
• Brad Whitford (ブラッド・ウィットフォード) - Guitars
• Tom Hamilton (トム・ハミルトン) - Erlectric Bass
• Steven Tyler (スティーヴン・タイラー) - Lead Vocals, Keyboards and Harmonica
• Joey Kramer (ジョーイ・クレイマー) - Drums
• Joe Perry (ジョー・ペリー) - Guitars

 

▼ Aerosmith - Love In An Elevator (Rock For The Rising Sun)

 

▼ Aerosmith - Janie's Got a Gun (Live in Japan 1999)

 

▼ Aerosmith - The Other Side (Live Yokohama Japan 2004)

 

▼ Aerosmith - What It Takes (Live in Japan 2002)

 

 

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