第2回目は、ガゼボの「アイ・ライク・ショパン」(1983年)、シャーリーンの「愛はかげろうのように」(1982年)、グレン・メデイロスの「変わらぬ想い」(1987年)の3曲をピックアップ。
ということで、まずは、ガゼボの「アイ・ライク・ショパン」。実はこの曲、ラジオで最初に聴いたときから気に入って、次は絶対録音しようと、訪れるチャンスを狙っていたんだよね。
▼ Gazebo - I Like Chopin
■ アイ・ライク・ショパン / ガゼボ (I Like Chopin / Gazebo)
ガゼボは、レバノン生まれのイタリア人シンガー。そして、ガゼボ自身がショパンをテーマに作詞したこの「アイ・ライク・ショパン」は2013年にリリースされ、ヨーロッパ諸国を中心に世界15か国でチャートNo.1の大ヒットを記録。又、日本に於いてもこの「アイ・ライク・ショパン」はオリコン洋楽シングルチャートで1984年6月18日付から13週連続1位を記録し、1984年の年間チャートでも1位にランクされる大ヒットとなった。
▼ ジャケット写真 (Discogs)
アイ・ライク・ショパン(7インチ・シングル) / ガゼボ
▼ ジャケット写真 (Discogs)
アイ・ライク・ショパン(12インチ・シングル) / ガゼボ
日本では、小林麻美が「雨音はショパンの調べ」というタイトルでカヴァー(日本語の歌詞を手掛けたのは松任谷由実)して、こちらもオリコンチャートでは3週連続第1位を記録(1984年の年間チャートでは12位)する大ヒットとなっている。当時の記憶としては、ラジオでもオリジナル以上にこちらの曲の方が良くかかっていたような印象があるね。
▼ 小林麻美 - 雨音はショパンの調べ
続いては、シャーリーンの「愛はかげろうのように」。
▼ Charlene - I've Never Been To Me
■ 愛はかげろうのように / シャーリーン (I've Never Been To Me / Charlene)
シャーリーンはアメリカのR&B系シンガー。大ヒットとなった「I've Never Been To Me / 愛はかげろうのように」は、ランディ・クロフォードが1976年にリリースしたアルバム"Everything Must Change"に収録されていた曲のカヴァー。
とは言え、オリジナルは元より、その他にも数多くカヴァーされている曲でありながらも、やはり、シャーリーンのヴァージョンが今に於いてもなお最も知られるところではないかと。かく言う自分も、このシャーリーンの曲がカヴァー曲だなんて、その後も長いこと知らずにいたからね。
ただ、シャーリーンがカヴァーしたヴァージョンも1977年にリリースされた当初は米ビルボードチャートでの最高位も97位と、ヒットには至らなかったようだ。
しかしながら、その後の1982年にラジオで人気に火が付いたことから、再リリースされ、米ビルボードチャートで3位となった他、オーストラリア、カナダ、イギリス、アイルランドといった国でも1位を記録するなど世界的大ヒットとなった。
▼ ジャケット写真 (Discogs)
愛はかげろうのように(7インチ・シングル / 1982年) / シャーリーン
▼ ジャケット写真 (Discogs)
愛はかげろうのように(7インチ・シングル / 1986年) / シャーリーン
日本では化粧品のテレビCMでも使われたこともあり、たとえシャーリーンや曲名を知らなくても、特定の年代以上の人に限って言えば、聞き覚えがある人も多いのではないかと。
▼ Charlene - I've Never Been To Me (ポーラTVCM)
https://www.youtube.com/watch?v=rLO2OeMgcPM
更には、日本に於いては、その後の1986年に椎名恵による日本語カヴァー曲「LOVE IS ALL ~愛を聴かせて~」がテレビドラマの主題歌として使用されたこともあり、より知られる曲となることに。案外、この日本語のヴァージョンの方が記憶にあるという人も多いのかもしれない。
▼ 椎名恵 - LOVE IS ALL ~愛を聴かせて~
そして、2回目 (PART 2) の最後は、グレン・メデイロスの「変わらぬ想い」。
▼ Glenn Medeiros - Nothing's Gonna Change My Love For You (Official Music Video)
■ 変わらぬ想い / グレン・メデイロス (Nothing's Gonna Change My Love For You / Glenn Medeiros)
元々はジョージ・ベンソンが1985年に発表したアルバム「20/20」に収録されていた曲で、ヨーロッパでのみシングルとしてリリースされたものの残念ながらヒットには至らなかったようだ。
▼ George Benson - Nothing's Gonna Change My Love For You - TopPop
https://www.youtube.com/watch?v=Qy7z_oiN6nQ
しかしながら、ハワイ出身のアメリカ人シンガー、グレン・メデイロスが1987年にカヴァーして、米ビルボードチャートで12位を記録するヒットに。又、翌年の1988年にはイギリスに於いてもチャート1位を記録した他、フランス、オランダ、スペイン、アイルランドといったヨーロッパ諸国でもチャート1位を記録する大ヒットとなる。
ジャジーで落ち着いた大人の雰囲気といったジョージ・ベンソンのオリジナル・ヴァージョンに対し、グレン・メデイロスのヴァージョンは、グレン・メデイロス自身がデビューしたてということもあってか、初々しい印象があり、爽やか青春ポップスといった雰囲気があるのだが、実はそういった部分もまたヒットに繋がった一因でもあるのではないかと思う。
ちなみに、そんなグレン・メデイロスも、2014年に南カリフォルニア大学で博士号を取得した後は、出身地のハワイで高校の校長を務めているそうだ。
▼ ジャケット写真 (Discogs)
変わらぬ想い / グレン・メデイロス
なお、この曲は日本でも数多くカヴァーされているのだが、個人的にはサックス奏者の小林香織のカヴァーが好きで、実はこの曲のカヴァーに惹かれてライヴDVDも購入したんだよね。
▼ 小林香織 - Nothing's Gonna Change My Love For You (Live)
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