ニュー・イングランドというバンドの知名度から考えても、日本人でこれら3枚のレコードをリアルタイムで買ったという人は中々いないのではないかと思う。特にサード・アルバムにしてラスト・アルバムとなった"Walking Wild"に至っては日本盤が発売されるこもなかったしね。
特別難解な音楽をやっているというわけでもなく、と言うよりも、むしろ、ラズベリーズをよりダイナミックでメロディックにしたような、どちらかと言えば親しみやすいサウンドにもかかわらず、僅か3枚のアルバムを残して消滅したバンドだった所為か、どこかマニアックなイメージがあるのだが、ファースト・アルバムで初めてそのサウンドを体感した当時は、近い将来、必ずやボストン、ジャーニー、スティックス、といったバンドと肩を並べる存在になるだろうと確信していたし、そういった意味では本当に惜しいバンドだったとつくづく思う。今でも再結成に微かな期待をっもっているのだが・・・。
なお、ファースト・アルバムの「New England / 失われし魂」と、セカンド・アルバムの「Explorer Suite / 果てしなき冒険」は、クイーンの"News of the World"や、後にはエイジアのファースト・アルバム"Asia"、それに、ジャーニーの"Escape"といったビッグヒットとなる作品を手がけることになるマイク・ストーンをプロデューサーに迎えての作品だった(ファースト・アルバムはキッスのポール・スタンレー、セカンド・アルバムはニュー・イングランドのジョン・ファノンとの共同プロデュース)。ちなみに"Walking Wild"はトッド・ラングレンによるプロデュース作品。
NEW ENGLAND - BAND MEMBERS
• John Fannon (ジョン・ファノン) - Vocals, Guitar
• Hirsh Gardner (ハーシュ・ガードナー) - Drums, Vocals
• Gary Shea (ゲイリー・シェア) - Bass
• Jimmy Waldo (ジミー・ウォルドー) - Keyboards, Vocals
NEW ENGLAND 「失われし魂」 (1979)
EXPLORER SUITE 「果てしなき冒険」 (1980)
WALKING WILD (1981)
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