
解散から20年の歳月を経てリリースされた"New England"初のライヴ・アルバムがこの「Greatest Hits Live / グレイテスト・ヒッツ・ライヴ」。ただ、"New England"唯一のライヴ・アルバムということで、貴重であることは確かなのだが、正直言うとやや期待ハズレといった感じだった。とは言っても、これはあくまでもリリースする側の問題なのだが。
取り上げておいて、のっけから愚痴を言うのも何なのだが、これまで"New England"のライヴ音源は聴いたことがなかったので、結構期待していたものの、いかんせん音がよろしくないのだ。
ほとんど編集がされていない生のサウンドと言えば聞こえはいいのだが、裏を返せば、編集にお金と手間をかけていないということで、例えば"Shall I Run Away"のようなバラードだと静かな部分ではノイズがけっこう目立つし、他の曲でも所々で定位が乱れたり、音が波打つところがあったりする。特に5曲目の"Encore"以降は音のうねりが酷く、オフィシャルでリリースするにはクオリティーに難有りといった印象。マスターテープ自体の状態があまり良くないにしても、手間をかけてマスタリングすれば、ある程度は改善できるはずだと思うのだが、結局はどちらかといえばマニア向け商品である所為か、コストカットで手っ取り早くリリースされてしまったというのが実情のように感じる。
ということで、音質という点では有名どころのバンドがリリースするライヴ・アルバムに比べるとクオリティーの差は否めない感じ。ファンとしては、やはり商品としてリリースするからにはできる限り最良の状態でリリースして欲しいところではある。
ただ、そうは言っても、演奏自体は決して悪くはなく、一応はラインで録音されているようだし、ノイズや音像の乱れという部分を除けばそこそこの音質なので、ブートレッグと思って聴けば、それなりに楽しめなくもないかなと。
結局はオフィシャルでリリースされるということで、相応のクオリティーを期待したが為に、落胆する部分があったのだが、考えようによっては、これ以上の音質のブートレッグも滅多に無いだろうし、"New England"のライヴサウンドを体感できたというだけでも買って良かったのかなとも思う。ただ、このライヴ音源に限って言えば、スタジオ盤の曲の方が楽しめるというのが正直な感想だね。
ちなみに、以下の動画は、このアルバムとは関係のないリユニオン時のライヴなのだが、これがとても素晴らしいんだよね。このクオリティーでのライヴ・アルバムだったら印象も大分違ったかも。
▼ New England - Alone Tonight (Live)
https://www.youtube.com/watch?v=X9it3OMtkG0
なお、アルバムでは10曲目からラストの13曲目までは音の雰囲気がガラリと変わるので、もしかしたら本編とは別の会場で録音されたものかもしれない。
TRACKLIST
1. Alone Tonight /
2. Shoot /
3. Hello Hello Hello /
4. The Last Show /
5. Encore /
6. Hey You're On the Run /
7. Shall I Run Away /
8. Nothing To Fear /
9. Don't Ever Wanna Lose Ya /
10. Explorer Suite /
11. P.U.N.K. /
12. You'll Be Born Again
1. アローン・トゥナイト / 2. シュート / 3. ハロー・ハロー・ハロー / 4. ザ・ラスト・ショウ / 5. アンコール / 6. ヘイ・ユアー・オン・ザ・ラン / 7. シャル・アイ・ラン・アウェイ / 8. ナッシング・トゥ・フィアー / 9. ドント・エヴァー・ウォナ・ルーズ・ヤ / 10. エクスプローラー・スイート / 11. P.U.N.K. / 12. ユール・ビー・ボーン・アゲイン
NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 品番:MICP-10384
• 解説・歌詞・対訳付
NEW ENGLAND - BAND MEMBERS
• John Fannon (ジョン・ファノン) - Vocals, Guitar
• Hirsh Gardner (ハーシュ・ガードナー) - Drums, Vocals
• Gary Shea (ゲイリー・シェア) - Bass
• Jimmy Waldo (ジミー・ウォルドー) - Keyboards, Vocals
関連記事
▶ New England 「失われし魂」 (1979) / New England
▶ Explorer Suite 「果てしなき冒険」 (1980) / New England
▶ Walking Wild 「ウォーキング・ワイルド」 (1981) / New England
▶ New England の LPレコード盤3枚(失われし魂 / 果てしなき冒険 / Walking Wild)
▶ Live At The Regent Theatre 「ライヴ・アット・ザ・リージェント・シアター」 (2016) / New England
8月12日の記事「チャリティーCDも廃盤とは」では、チャリティーCDも廃盤なのかとちょっぴり憂いでいたのだが、坂本龍一の呼びかけで誕生したプロジェクト、"N.M.L."の"Zero Landmine"を無事購入できた。いや~ほんと良かった。
自分が初めて買った"The Alan Parsons Project"のアルバムが、この「Ammonia Avenue / アンモニア・アヴェニュー」だった。アルバムを購入した当時はレコード盤だったが、後にCD化された際も、直ぐに買った記憶があるので、恐らくはこの手持ちのCDも初CD化された際に購入したものではないかと思う。


ちなみに、「Reality (愛のファンタジー)」は、ソフィー・マルソー主演の映画「ラ・ブーム」の主題歌で、「Your Eyes (恋する瞳) 」は、その続編として制作された映画「ラ・ブーム 2」の主題歌。

先月に登場した"Mac OS X Lion"。2,600円で"Lion"へ移行できるとはいえ、これまでに、これといったトラブルに見舞われることもなく、安心して使えている"Snow Leopard"の快適な環境を手放して、未知なる"Lion"へと移行することを今のところ躊躇している。