自分が初めて買った"The Alan Parsons Project"のアルバムが、この「Ammonia Avenue / アンモニア・アヴェニュー」だった。アルバムを購入した当時はレコード盤だったが、後にCD化された際も、直ぐに買った記憶があるので、恐らくはこの手持ちのCDも初CD化された際に購入したものではないかと思う。
レコード店で色々と物色していたときに、たまたまこのアルバムを見つけ、何も知らないまま、「アンモニア・ヴェニュー」という摩訶不思議なタイトル(当時は意味を知らなかった)と、これまた不思議なジャケットに惹かれて買ったというのが、初めて"The Alan Parsons Project"のレコードを手にしたときの経緯なのだが、ただ、何となく好きになれそうな予感みたいなものがあったので、買うか買わないかで迷うこともさほどなかったように覚えている。それに、タイトルやジャケットのイメージに反し、レコードの帯にはポップという文字があったので、ある程度は聴きやすいサウンドなんだろうという思いはあったし、未知なる物に対する好奇心もあったのでね。
そして、そんな、ある意味、賭けのような行為で買ったレコードも、1曲目の"Prime Time"を聴いて、自分の直感がハズレではないことを確信したことは今も覚えている。ただ、2曲目と3曲目があまり好きになれそうな感じの曲ではなかったので、もしかしたら1曲目だけかも?なんて不安も感じながら聴き進めていたのだった。ところが、どっこい、4曲目の"Since The Last Goodbye"以降は魅力的な曲のオンパレードで、そのときはホントこのアルバムを買ってよかったと思ったんだよね。しかも、ラストを締め括るタイトルトラックでもある"Ammonia Avenue"のスケール感ときたら・・・。
といった経緯で、このアルバムをきっかけに、その後は"The Alan Parsons Project"のアルバムを買い集めていったのだが、初めて買った"The Alan Parsons Project"のアルバムということで思い入れもあるのか、やっぱり、この"Ammonia Avenue"が今でも一番好きなアルバムのような気もする。
残念ながら、エリック・ウルフソンが亡くなられてしまった今となっては、アラン・パーソンズとエリック・ウルフソンのコンビ復活による"The Alan Parsons Project"の再始動という自分の夢は消え去ってしまったが、こうして数々の作品を残してくれたことに感謝したい。改めてご冥福をお祈りします。
TRACKLIST 1. Prime Time / 2. Let Me Go Home / 3. One Good Reason / 4. Since The Last Goodbye / 5. Don't Answer Me / 6. Dancing On A Highwire / 7. You Don't Believe / 8. Pipeline / 9. Ammonia Avenue
TBS開局50周年の地雷根絶キャンペーンの一環として2001年にリリースされた"ZERO LANDMINE"。この曲は坂本龍一の呼びかけで結成されたユニット、"N.M.L. (NO MORE LANDMINE)"によるもので、このユニットには国内のミュージシャンのみならず、クラフトワークやシンディー・ローパー、ブライアン・イーノ、元ジャパンのデヴィッド・シルヴィアンとスティーヴ・ジャンセンや、その他多くの海外ミュージシャンも参加しており、CDの売上金はすべて地雷撤去などの資金として寄付されるというものだった。