2016/11/24

LIVE BOOTLEG 「ライヴ・ブートレッグ」 / AEROSMITH (1978)

CDの帯:ライヴ・ブートレッグ / エアロスミスAlbum Cover (front): Live Bootleg / Aerosmith  Album Cover (back): Live Bootleg / Aerosmith  CD: Live Bootleg / Aerosmith

5作目のスタジオ・アルバム「Draw The Line / ドロー・ザ・ライン」の翌年にリリースされたエアロスミス初のライヴ・アルバムがこの「Live Bootleg / ライヴ・ブートレッグ」。

アートワークも然ることながら、収録されている曲も極力編集を控えたラフな演奏で収録されていることから、恐らくは、海賊盤のような生に近いライヴを再現する意図で制作されたライヴ・アルバムだと思われるが、勿論これはブートレッグ(海賊盤)という名のオフィシャル・ライヴ・アルバム。

CDでは1枚のディスクに全曲が収録されているのだが、LPレコードでリリースされていた当時は2枚組のアルバムだったこともあり、それ以前の主だった曲を2枚組というボリュームで聴けるということで、初めて買ったエアロスミスのアルバムが前作の"Draw The Line"だったという自分にとっては、それこそグレイテスト・ヒッツ的な意味合いを持ったアルバムでもあった。

当時はアルバムを買うために向かったレコード店で、どんな曲が収録されているのかと、帯に書かれたトラック・リストを真っ先に見て、大好きな"Draw The Line"が収録されていることを確認し、ワクワクしながらレコードをレジに持って行ったことを何となく覚えているのだが、実は、アルバム自体には"Draw the Line"は曲目に表記されておらず、隠しトラックのようになっているのだ。

日本版の帯に"Draw The Line"の曲名が記されていたのは、直前のアルバムのタイトル・トラックである"Draw The Line"を曲目に表記した方が得策であるとの判断が日本のレコード会社にあってのことだと思うのだが、もしかしたら、オリジナル版では"Draw The Line"を表記せずに隠しトラックのようにしたのは、"Mother Popcorn"が終わって、次はいよいよ最後の"Train Kept A Rollin'"かと思ったら"Draw The Line"が始まってビックリといったサプライズ的な仕掛けであると同時に、当時の海賊盤に時折あった曲名の表記漏れといった部分を遊び心で演出したものだったのかもしれない。

ちなみに、このCDでもLPレコードと同様に、その"Draw the Line"は、曲名が表記されておらず、15曲目の"Mother Popcorn"の後に同一トラックとして収録されている。

Booklet (inside): Live Bootleg / Aerosmith  Booklet (inside): Live Bootleg / Aerosmith

スペシャル・プライス版ということもあってか、LPレコードの見開きジャケット内側にあった写真も、残念ながらこのCDではモノクロになっている。一応、LPレコードに付属していた内袋2枚の表と裏のデザインもそれぞれブックレットに再現されてはいるのだが、こちらもまたモノクロになっている。

それと、この「結成40周年 & 来日記念スペシャル・プライス版」は、アルバム・ジャケットと合わせると配色が気持ち悪い帯が玉に瑕。この帯が似合うのはせいぜい"Just Push Play"くらいではないかと(笑)。

まぁ、それでも、LPレコード同様に、歌詞には曲間のMCとその対訳も記されているのは良いところ。最近の日本版はライヴ・アルバムでも、スタジオ・アルバムの歌詞を転載していいるだけといったものがほとんどだからね。

なお、2枚組のLPレコードとしてリリースされていた当時は、当然のことながら、1枚目のA面とB面、それに2枚目のC面に収録されている最後の曲は歓声がフェードアウトして終わる構成になっていたが、CDではその各面の最後の部分も次の面の1曲目と繋げる編集がされており、1曲目の"Back In The Saddle"からラストのの"Train Kept A Rollin'/Strangers In The Night"までブレイク無しという構成になっている。

しかし、まぁ、世の中には、それこそ星の数ほどアルバムがある中で、リマスターなんてしなくていいなんて思えるのはこのアルバムくらいではないかと(笑)。というか、このアルバムに限っては、音が良くなったら逆に魅力が半減しそうなのだ。

 

AEROSMITH - BAND MEMBERS
• Steven Tyler - Lead Vocals
• Joe Perry - Guitar, Backing Vocals
• Brad Whitford - Guitar
• Tom Hamilton - Bass
• Joey Kramer - Drums

 

Album Cover (back): Live Bootleg / AerosmithTRACKLIST
1. Back In The Saddle / 2. Sweet Emotion / 3. Lord Of The Thighs / 4. Toys In The Attic / 5. Last Child / 6. Come Together / 7. Walk This Way / 8. Sick As A Dog / 9. Dream On / 10. Chip Away The Stone / 11. Sight For Sore Eyes / 12. Mama Kin / 13. S.O.S. / 14. I Ain't Got You / 15. Mother Popcorn / 16. Train Kept A Rollin'/Strangers In The Night

1. バック・イン・ザ・サドル / 2. スウィート・エモーション / 3. 支配者の女 / 4. 闇夜のヘヴィ・ロック / 5. ラスト・チャイルド / 6. カム・トゥゲザー / 7. ウォーク・ディス・ウェイ / 8. シック・アズ・ア・ドッグ / 9. ドリーム・オン / 10. チップ・アウェイ・ザ・ストーン / 11. サイト・フォー・ソア・アイズ / 12. ママ・キン / 13. エアロスミス、S.O.S. / 14. アイ・エイント・ガット・ユー / 15. マザー・ポップコーン / 16. トレイン・ケプト・ア・ローリン~夜のストレンジャー

 

NOTES
• "Draw the Line" is not listed on the sleeve or label.
• "Draw the Line" is featured as a hidden track at the end of "Mother Popcorn".

• Track 1, 8, 12, 13: Indianapolis - 7/4/77
• Track 2, 3: Chicago - 3/23/78
• Track 4: Boston - 3/28/78
• Track 5: Boston - 8/9/78
• Track 6: Waltham, Massachusetts - 8/21/78
• Track 7, 16: Detroit - 4/2/78
• Track 9: Louisville - 7/3/77
• Track 10: Santa Monica Civic Auditorium - 4/8/78
• Track 11: Columbus - 2/24/78
• Track 14, 15: Boston - 4/23/73
• Draw the Line: Philadelphia, PA - 3/26/78 (not listed)

• 結成40周年 & 来日記念スペシャル・プライス版(期間限定生産)
• 発売日:2011年11月23日
• 解説・歌詞・対訳付(MCの対訳および、曲目表記がされていないドロー・ザ・ラインの歌詞・対訳を含む)

• Album: US 13位 (Platinum / 1978-RIAA)
• Single: "Chip Away the Stone" US 77位

 

 

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Done With Mirrors (1985) / Aerosmith

Permanent Vacation 「パーマネント・ヴァケイション」 (1987) / Aerosmith

Vacation Club 「ヴァケーション・クラブ - ミニアルバム -」 (1988) / Aerosmith

Pump 「パンプ」 (1989) / Aerosmith

Pandora's Box 「パンドラの箱」 [3CD Box Set] (1991) / Aerosmith

Get A Grip 「ゲット・ア・グリップ」 (1993) / Aerosmith

Big Ones - You Can Look At 「ビッグ・ワンズ - ユー・キャン・ルック・アット」 [LD] (1994) / Aerosmith

2016/11/17

DRAW THE LINE 「ドロー・ザ・ライン」 / AEROSMITH (1977)

CDの帯:ドロー・ザ・ライン / エアロスミスAlbum Cover (front): Draw The Line / Aerosmith自分がエアロスミスに興味を持つきっかけとなったこの「Draw The Line / ドロー・ザ・ライン」は、数あるエアロスミスのアルバムの中でも特に思い出深い一枚でもあり、今でもエアロスミスのアルバムの中で最も好きなアルバムのひとつである。

収録された楽曲の充実度という点では名作の誉れ高い前作の「Rocks / ロックス」に比べると、多少劣る印象はあるものの、ジャケットに描かれたライン・ドローイング(線描画)によるインパクトのあるアートワークも然ることながら、LPレコードで言うところのA面とB面の1曲目に"Draw The Line"と"Kings And Queens"と強力な2曲が収録されていることから、アルバム自体に圧倒的な存在感があるんだよね。

面白いのは、ライバルとして比較されることも多いキッスが、この"Draw The Line"と同じ年の1977年にリリースしたアルバム"Love Gun"もまた同様に、楽曲の充実度という点では前作に劣る印象があるものの、アルバムのA面とB面の1曲目にそれぞれ強力な曲が収録されているが故に圧倒的な存在感を示しているという点で酷似しているところ。

しかも、どちらのバンドもリード・ギタリストが初めてリード・ヴォーカルをとる曲が収録されているという点も一致しており、更には、グループ内がガタガタの状態で制作されたことや、この後にリリースされるのがライヴ・アルバムという点でも共通していることから、偶然とはいえ中々興味深いところではある。

LPレコードを買って聴いていた頃は、先にも述べたアルバムを代表する"Draw The Line"と"Kings And Queens"、それにジョー・ペリー初のリード・ヴォーカル曲である"Bright Light Fright"の3曲ばかりを聴いていた記憶があるのだが、ここ最近は、何となくその他のファンキーでグルーヴィーな曲の魅力にも気付いてきた感じで、それらの3曲だけを取り出して聴くのではなく、アルバムを通して聴くことの方が多くなったように思う。

いやいや、"I Wanna Know Why"も、"Critical Mass"も、"Get It Up"も、"The Hand That Feeds"も、"Sight For Sore Eyes"も、"Milk Cow Blues"も、みんなカッコイイ曲じゃないか(笑)。特に"The Hand That Feeds"の後半のベースにはシビレるなぁ。

で、結論としては、"Rocks"と"Draw The Line"のどちらかを選べと言われたら、自分はやっぱりこの"Draw The Line"を選ぶかなと。

CD Case (inside): Draw The Line / Aerosmith  CD: Draw The Line / Aerosmith  CD Csse (back): Draw The Line / Aerosmith

その他、興味深い点としては、ジャケットの表にアルバムのタイトルどころかグループ名である"Aerosmith"の表記すら無いところ。まぁ、恐らくは、この存在感のあるアートワークだけでエアロスミスのアルバムであることが一目で分かることから、あえてイラストだけのジャケットにしてインパクトを打ち出したのだと推測されるが、裏を返せば、この当時はそれで通用してしまうほど世間に認知されていたバンドだったということなんだろうね。

そして、もうひとつ興味深いのが、タイトル・トラックの"Draw The Line"だけはモノラルで収録されているということで、CDの帯には「STEREO/MONO」との表記があり、解説書に表記されたトラック・リストの"Draw The Line"の曲名にも (MONO) との注意書きがしてある。

LPで聴いていた頃はモノラルだとは全く気付かずにいたが、この"Draw The Line"に於ける音の塊り感はそんな理由があったからなのだ。いや~、当時からこの混沌とした音の塊り感が好きだったんだよね。というか、LPレコードには (MONO) なんて表記あったっけ?

でも、もしかしたら、タイトル・トラックの"Draw The Line"だけステレオになってないぞとの購入者からの苦情が時折あることから (MONO) との表記が加えられたのかも?(笑)

なお、このモノラルの"Draw The Line"、3枚組のコンピレーション・アルバム「Pandora's Box / パンドラの箱」にはステレオ・ミックスされたリミックス・ヴァージョンが収録されているのだが(後に2枚組のベスト"O, Yeah! Ultimate Aerosmith Hits"にも収録)、個人的には、やっぱり、この混沌としたモノラルのオリジナル・ヴァージョンの方が好きだなぁ。ステレオだと、なんかスカスカした印象があるんだよね。まぁ、ステレオのリミックス・ヴァージョンの方は聴いて直ぐに分かるほど音も変わっているしね。

又、ヴァージョン違いと言えば、"Kings And Queens"も「Aerosmith's Greatest Hits / グレイテスト・ヒッツ」の方には、1分程度短縮されたシングル・ヴァージョンが収録されている。しかも、このシングル・ヴァージョンは、短く編集されているだけでなく、各楽器の音の定位が中央に寄ったモノラルに近いミックスになっているので、興味のある方は聴き比べてみてほしい。

収録曲のソング・ライターを見てみると、"Kings And Queens"と"The Hand That Feeds"はジョー・ペリーを除くメンバー4人とプロデューサーのジャック・ダグラスの共作曲である一方、"Bright Light Fright"はジョー・ペリー単独表記の曲といったように、何やら行く末を案じさせるかのようでもある。

ちなみに、レコードの内袋の裏側にあるクレジットの最後には「日本のファンのみなさん、ありがとう。」というメッセージが日本語で表記されていたが、このCDでも、二つ折りジャケットの内側にその日本語のメッセージが表記されている。

 

TRACKLIST
1. Draw The Line / 2. I Wanna Know Why / 3. Critical Mass / 4. Get It Up / 5. Bright Light Fright / 6. Kings And Queens / 7. The Hand That Feeds / 8. Sight For Sore Eyes / 9. Milk Cow Blues

1. ドロー・ザ・ライン / 2. アイ・ワナ・ノウ・ホワイ / 3. クリティカル・マス / 4. ゲット・イット・アップ / 5. ブライト・ライト・フライト / 6. キングズ・アンド・クイーンズ / 7. ザ・ハンド・ザット・フィーズ / 8. サイト・フォア・ソア・アイズ / 9. ミルク・カウ・ブルース

NOTES
• 結成40周年 & 来日記念スペシャル・プライス版(期間限定生産)
• 発売日:2011年11月23日
• 解説・歌詞・対訳付

• Album: US 11位 (2x Platinum / 1996-RIAA)
• Singles: "Draw the Line" US 42位 / "Kings and Queens" US 70位

AEROSMITH - BAND MEMBERS
• Steven Tyler - Vocals (Piano on "Kings And Queens")
• Joe Perry - Guitars, Vocals (Lead Vocal on "Bright Light Fright")
• Brad Whitford - Guitars
• Tom Hamilton - Bass
• Joey Kramer - Drums

 

▼ Aerosmith - Draw The Line

 

▼ Aerosmith - Kings And Queens (Album Version)

 

 

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2016/11/06

Outlook.com のサインインに使用しているメールアドレスを変更する方法

長いこと「hotmail.com」のドメインを使ってきたので、そろそろ「Outlook」のドメインに変えようと思い、先日、変更作業を行ったので、その変更手順を記しておきます。

Outlook.com(旧 hotmail)のサインインで使用しているメールアドレスを変更する場合は、先にエイリアス(別アドレス)で別途に変更後のアドレスを作成しておく必要があるので、まずは、変更後に使用したいアドレス名で新たにメールアドレスを作成して、それを親アドレス(プライマリ エイリアス)に切り替えるといった手順を踏んで変更することになります。

勿論、親アドレス(プライマリ エイリアス)を既にエイリアスで作成しているメールアドレスに変更するだけなら、新たにアドレスを作成する必要は無く、管理ページで任意のアドレスに切り替えるだけです。

なお、エイリアスで新たにメールアドレスを作成する場合は、下記のページで別途に手順を記していますので、そちらを参考にしてください。

Outlook.com で、ひとつのアカウントから複数のメールアドレスを作成する方法

 

■ メールアドレス (プライマリ エイリアス) を変更する方法 (2021年9月更新)

1. まずは、"Outlook.com"にサインインして、"Outlook.com"の受信トレイを開きます。

2. 画面上部の右側にある丸い「アカウント マネージャー」のアイコンをクリック。

3. 表示されるメニューの中から「プロファイル」をクリック。

4. 「あなたの情報(プロフィール)」が表示されたら、表示されている項目の中から「口座情報」の右端にある「アカウント情報の編集」をクリック。

5. 「パスワードの入力」を求められるので、パスワードを入力して「サインイン」をクリック。

6. 「Microsoft にサインインする方法の管理」のページが開いたら、登録したアドレス(プライマリ エイリアス)と共に、これまでに作成した「アカウント エイリアス」が表示されるので、アドレスの横に表示される「プライマリにする」をクリックして、「このエイリアスをプライマリ エイリアスにしますか?」の問いに「はい」を選択すればこれで完了です。

変更前にプライマリ エイリアスとして使用していたメールアドレスはプライマリではなくなった後もそのまま他のエイリアスと同様にメールアドレスとして使用できますが、今後は使用しないという場合は、アドレスの横に表示されている「削除」をクリックしてメールアドレスを削除します。

変更が完了したら、「Microsoft アカウント チーム」から「Microsoft アカウントのセキュリティの確認」というタイトルで、プライマリ エイリアスが変更された旨のメールが送信されてくるので、それが確認できれば全て終了です。

 

 

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2016/11/03

BAT OUT OF HELL / MEAT LOAF (1977)

CDの帯:地獄のロック・ライダー (Special Edition) / ミート・ローフAlbum Cover (front): Bat Out of Hell (Special Edition) / Meat Loaf  CD Case (front): Bat Out of Hell (Special Edition) / Meat Loaf  CD Case (back): Bat Out of Hell (Special Edition) / Meat Loaf

Bat Out of Hell / 地獄のロック・ライダー (Special Edition) [CD+DVD]

アメリカだけで1,400万枚(2016年現在)のビッグ・セールスを記録しているこの「Bat Out of Hell / 地獄のロック・ライダー」、私自身は、"Bat Out of Hell II"、"Bat Out of Hell III"、そしてこの"Bat Out of Hell"と、このシリーズでは一番最後に購入したアルバムだったのだが、実は、暫く購入するのを躊躇していたアルバムでもあった。

と言うのも、先に購入した2枚組ベスト"The Very Best of Meat Loaf"に収録されていたこの"Bat Out of Hell"から選曲されている"Heaven Can Wait"と"Two Out Of Three Ain't Bad"の2曲のバラードを除く騒々しい曲に今ひとつ馴染めなくて、ベストに収録されている曲でもこれだったら、アルバムもあまり好みではないかも?と思っていたのだ。しかも、そのベストには"Bat Out of Hell"に収録されている全7曲のうちの5曲が収録されているので、残りの2曲を聴くために買うようなものでもあったからね。

それでも、そのベストに収録されている新曲をはじめ、初めて聴く他の曲は魅力的な曲も多かったし、"Bat Out of Hell III"にいたっては、これほど充実したアルバムにはそうそうお目にかかれるものではないと思えるほど素晴らしかったことから、やっぱり原点でもあるこの"Bat Out of Hell"もアルバムを通して聴いてみたいという欲求が徐々に高まっていったのだった。

それに、これほどまでに売れたアルバムなんだし、それ相応の魅力があることには間違いないだろうと、多少期待もしていたところでタイミングよくリリースされたのがこのDVDが付いた限定盤のスペシャル・エディションだったことから、購入するには丁度良い機会でもあった。

CD: Bat Out of Hell (Special Edition) / Meat Loaf  DVD: Bat Out of Hell (Special Edition) / Meat Loaf  CD Case (inside): Bat Out of Hell (Special Edition) / Meat Loaf

で、実際に聴いてみてどうだったかと言えば、やっぱり、先にも記した2曲のバラード以外はどうも趣味に合わない感じで、なんでこれほどまでに支持されたのかも理解できなかったというのが正直な感想だった。

いや、自分でも、"II"も"III"も好きなのに、なんでこの一番売れた"Bat Out of Hell"だけ好きになれないんだろうと不思議に思うところではあるのだが、こればっかりは嗜好の問題なんで、どうしようもないところではある。

まぁ、欧米ではベストセラーを記録しているものの、日本では全くと言っていいほど売れていないことから、国民性というか、文化的なものも何かしら関係があるのかもしれない。実際、発売から10年目を迎えようとしているこの日本でリリースされた限定盤も未だに在庫があるようで、今でも普通に買えるようだからね。

でも、そうは言いつつも、ボーナス・トラックのライヴは結構好きなんで、もしかしたら、そのうち本編の"Bat Out of Hell"の魅力にも気付く時が来るかもしれないと、当初から好きだった2曲のバラード以外の曲も時折聴いたりはしてるんだけどね。

ちなみに、このスペシャル・エディションに付属のDVDには、'77~'83年のビデオクリップが収録されている。

 

TRACKLIST (Special Edition / CD+DVD)

Disc 1 [CD] (Bat Out Of Hell)
1. Bat Out Of Hell / 2. You Took The Words Right Out Of My Mouth (Hot Summer Night) / 3. Heaven Can Wait / 4. All Revved Up With No Place To Go / 5. Two Out Of Three Ain't Bad / 6. Paradise By The Dashboard Light / 7. For Crying Out Loud
[Bonus Tracks]
8. Great Boleros Of Fire (Live Intro) / 9. Bat Out Of Hell (Live)

1. 地獄のロック・ライダー / 2. ユー・トゥック・ザ・ワーズ / 3. 天国からの招待状 / 4. 暴走 / 5. 66%の誘惑 / 6. ロックンロール・パラダイス / 7. クライング・アウト・ラウド
[ボーナス・トラック]
8. グレート・ボレロズ・オブ・ファイア (Live Intro) / 9. 地獄のロック・ライダー (Live)

Disc 2 [DVD] (Hits Out Of Hell)
1. Program Start / 2. Bat Out Of Hell / 3. Read 'Em And Weep / 4. Two Out Of Three Ain't Bad / 5. Razor's Edge / 6. More Than You Deserve / 7. I'm Gonna Love Her For Both of Us / 8. If You Really Want To / 9. You Took The Words Right Out Of My Mouth (Hot Summer Night) / 10. Paradise By The Dashboard Light / 11. Dead Ringer For Love / 12. Closing Credits

1. プログラム・スタート / 2. 地獄のロック・ライダー / 3. リード・ゼア・アンド・ウィーヴ / 4. 66%の誘惑 / 5. レーザーズ・エッジ / 6. モア・ザン・ユー・ディザーヴ / 7. アイム・ゴナ・ラヴ・ハー / 8. イフ・ユー・リアリー・ウォント・トゥ / 9. ユー・トゥック・ザ・ワーズ / 10. ロックンロール・パラダイス / 11. デッド・リンガー・フォー・ラヴ / 12. クロージング・クレジット

 

NOTES

• 地獄のロック・ライダー (Special Edition)
• CD (Remaster & 2 Bonus Tracks) + DVD
• 完全生産限定盤
• 日本盤発売日:2007年2月21日
• 解説・歌詞・対訳付

• Album: US 14位 - 14x Platinum [Diamond] (2001-RIAA) / UK9位 - 7x Platinum
• Singles:
"You Took the Words Right Out of My Mouth" US 39位 / UK 33位
"Paradise by the Dashboard Light" US 39位
"Two Out of Three Ain't Bad" US 11位 / UK 32位
"Bat Out of Hell" UK 15位 / (1993 re-release) UK 8位

 

▼ Meat Loaf - Great Boleros Of Fire (Live)

https://www.youtube.com/watch?v=zwDP7a1-O1w

 

▼ Meat Loaf - Heaven Can Wait (Live in Holland 1994)

https://www.youtube.com/watch?v=SbVZ2_ptv_w

 

 

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