これは1995年にオーストラリアのシドニーで行われた"E.L.O. Part 2"のライヴが収録されたDVD。ただ、ライヴとはいっても、収録されているのは全9曲(最後の1曲はミュージックビデオ)と少なく、どちらかといえばシドニーでのライヴ映像を中心にしたドキュメンタリーといった内容。
それでも、ライヴ映像が少ない点を除けば、内容自体は決して悪くはないと思う。そもそも"E.L.O. Part 2"の映像自体が貴重でもあるしね。
ということで、曲間にはメンバーへのインタビューやリハーサル風景が挟まれおり、オリジナルメンバーのベヴによって語られる"The Move"から"E.L.O."の時代、そして"E.L.O. Part 2"が始動するに至るまでの経緯もファンにとっては興味深いところ。
元々は1997年にVHSビデオでリリースされたものが、2003年にDVD化されて再発されたこの「Access All Areas - Live in Australia」、私自身はVHSビデオのことは知らず、DVDの存在もリリースされてから随分と後に知ったのだが、まさか日本語の字幕付きで、こうして国内盤がリリースされていたことにはちょっと驚いた。ただ、残念ながら現在は廃盤になっているようだ。
ELO PART 2 - BAND MEMBERS • Bev Bevan - Drums • Mik Kaminski - Violin • Louis Clark - Keyboards • Kelly Groucutt - Bass, Vocals • Eric Troyer - Keyboards, Vocals • Phil Bates - Guitar, Vocals
• (Guest) Australian Rock Orchestra
TRACKLIST 1. Standing in the Rain / 2. Showdown / 3. Eldorado Overture / 4. Turn to Stone / 5. Do Ya / 6. Don't Wanna / 7. Ain't Necessarily So / 8. Don't Bring Me Down / 9. All Fall Down [Music Video]
• Recorded at: The Entertainment Centre, Sydney Australia, 18-19/3/1995
• Running time: 54 minutes
▼ Electric Light orchestra Part 2 - All Fall Down (Music Video)
内訳は、1曲目の"Majestic"から4曲目の"Line Of Fire"までが"Forum in Montreal, Quebec, Canada on August 8, 1980"、5曲目の"Lights"と6曲目の"Stay Awhile"が"Koseinenkin Hall, Shinjyuku, Tokyo, Japan on October 13, 1980"、そして7曲目の"Too Late"からラストの"Any Way You Want It"までが、"Cobo Hall in Detroit, Michigan on August 4 & 5th 1980"となっている。
そして、アルバムには未発表曲の"Dixie Highway"(ライヴ・ヴァージョン)と、スタジオ録音の新曲、"The Party's Over (Hopelessly In Love)"(邦題はブルースカイ・パーティ)が収録されている。そういえば、アルバムを買った当時は、初披露となるこの2曲を聴けることも楽しみのひとつだったなぁ。なお、"The Party's Over (Hopelessly In Love)"は、アメリカ同様に、日本でもシングルカットされ、ラジオでも良く流れていた記憶がある。
残念ながら、長期のツアー生活に疲れたキーボードのグレッグ・ローリーが、今後はゆっくりと過ごしたいという理由から、このアルバムを最後にバンドを去ることになった。実は、メンバーの中ではグレッグ・ローリーのファンだった私は、後に知らされたこのニュースに一旦は落胆してしまったのだが、後任のジョナサン・ケインはグレッグ・ローリーが推薦した人物だということで、多少はショックも和らぎ、それならば応援するぜと、少年だった当時の私の気分も多少前向きになっていたことを覚えている。グレッグ・ローリーって、当時の自分が想像するミュージシャンのイメージと風貌がぴったりだったんだよね。グレッグが弾くオルガンもどことなくプログレッシブで、いぶし銀的なイメージがあって好きだったし、スティーヴ・ペリー加入後のアルバムでも1~2曲は収録されていたグレッグのリードヴォーカルが聴ける曲はどれも好きな曲だった。ちなみに、このアルバムでも、"Just The Same Way"、"Feeling That Way"、"Anytime"の3曲でグレッグのヴォーカルが聴ける。
JOURNEY - BAND MEMBERS
• Steve Perry - Lead Vocals • Neal Schon - Guitar, Vocals • Gregg Rolie - Keyboards, Vocals • Ross Valory - Bass, Vocals • Steve Smith - Drums, Percussion
TRACKLIST (2枚組LPレコード)
[Disc 1]
Side A:
1. Majestic /
2. Where Were You /
3. Just The Same Way /
4. Line Of Fire /
5. Lights /
6. Stay Awhile
Side B:
7. Too Late /
8. Dixie Highway /
9. Feeling That Way /
10. Anytime
[Disc 2]
Side A:
1. Do You Recall /
2. Walks Like A Lady /
3. La Do Da
Side B:
4. Lovin', Touchin', Squeezin' /
5. Wheel In The Sky /
6. Any Way You Want It /
7. The Party's Over (Hopelessly In Love) [Studio Recording]
▼ Journey - The Party Is Over (Hopelessly In Love) [Live in Tokyo 1981]
TRACKLIST 1. Majestic / 2. Where Were You / 3. Just The Same Way / 4. Line Of Fire / 5. Lights / 6. Stay Awhile / 7. Too Late / 8. Dixie Highway / 9. Feeling That Way / 10. Anytime / 11. Do You Recall / 12. Walks Like A Lady / 13. La Do Da / 14. Lovin', Touchin', Squeezin' / 15. Wheel In the Sky / 16. Any Way You Want It / 17. The Party's Over (Hopelessly In Love)
これは、カナダ出身のシンガーソングライター、ブライアン・アダムスのシングル・レコード盤で「Christmas Time / クリスマス・タイム」。オリジナル・アルバムには未収録のこの"Christmas Time"、調べてみると、元々はファンクラブ限定で発売されたらしく、正式にシングル盤としてリリースされたのは日本だけだったようだ。
ということで、この"Christmas Time"はチャート上での記録は無いのだが、前年の1984年にリリースされたアルバム"Reckless"が大ヒットを記録したことから、この曲も正式にリリースされていたら、きっとヒットしていたんだろうね、とても良い曲だし。ちなみに、その"Reckless"は、ビルボードチャートでは1位となり、500万枚の売り上げを記録している。又、このアルバムからは6曲もがシングルカットされ、その中の"Heaven"はシングルでも1位を記録。なお、シングルカットされたその他の曲も、"Run to You"(6位)、"Somebody"(11位)、"Summer of '69"(5位)、"One Night Love Affair"(13位)、"It's Only Love"(15位)と、軒並みヒットを記録している。
付属のライナーノーツにも記されているように、1曲目の"Detroit Rock City"の次が"Black Diamond"という曲順に関してはどうも違和感があるのだが、まぁ、曲順は自分の好みで変えれば済むことだし、メイク時代の楽曲を中心に目一杯ともいえる全20曲が詰め込まれているので、新たにファンになった人にとっては入門編として最適なアルバムなのかもしれない。
ただ、そうは言っても、一応、12曲目の"Shout It Out Loud"だけは'96年に行われたデトロイトでのリユニオンツアーのライヴ映像を元に制作されたミュージックビデオの音源を使用したライヴ・ヴァージョンが収録されているので、この1曲だけはこのアルバムでしか聴けない曲ということにはなるが、まぁ、後は、全曲がリマスターされているという点をどう捉えるかだとは思う。
TRACKLIST (Japanese Edition) 1. Detroit Rock City [Double Platinum Version] / 2. Black Diamond / 3. Hard Luck Woman / 4. Sure Know Something / 5. Love Gun / 6. Deuce / 7. Goin' Blind / 8. Shock Me / 9. Do You Love Me / 10. She / 11. I Was Made For Loving You / 12. Shout It Out Loud [New VIdeo Version - Live in Detroit '96] / 13. God Of Thunder / 14. Calling Dr. Love / 15. Beth / 16. Strutter / 17. Rock And Roll All Nite / 18. C'mon And Love Me / 19. Rock Bottom / 20. God Gave Rock N' Roll To You
NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD] • 解説・歌詞・対訳付
▼ KISS - Shout It Out Loud (Live From Tiger Stadium, Detroit '96)
その後の1997年にオリジナル・タイトルが"Greatest KISS"という名のベスト・アルバムがリリース(日本では1996年に先行発売)されたので紛らわしいのだが、そちらの邦題は「グレイテスト KISS リマスター」となっている。ということで、この2枚のベスト・アルバムは同じような邦題になってはいるもののアルバムとしては全くの別物ということになる。
続く"Detroit Rock City"は、どちらかといえば"Double Platinum"に収録されているヴァージョンに近いのだが、それでも"Double Platinum"でのヴァージョンのようにヴォーカルが加工されたり、ギターソロの部分にバッキングヴォーカルが加えられたりしていない分、こちらのヴァージョンの方が好感が持てる。分かりやすく言えば、オリジナル・ヴァージョンから効果音だけをカットしたような雰囲気。
"Calling Dr. Love"は、イントロ部分に"Double Platinum"のヴァージョンのようなギュイーンというギターの音が加えられている以外にはオリジナルとの違いはあまり感じられない。
"Rock And Roll All Nite"も一聴して直ぐに分かる程にドラムの音の抜けが良くなっている為、こちらも又"Deuce"や"Strutter"と同様にけっこう新鮮に聴こえるし、随分と音が良くなった印象がする。様々な年代の楽曲と混ぜて聴く場合などは、こちらのヴァージョンの方が時代と音質による違和感が軽減されていいかも。又、フェードアウトして終わる最後の部分にはオリジナルには無い細かい演出も加えられている(もしかしたら元々あった部分で、オリジナル・ヴァージョンではカットされていたのかも?)。
そして、ラストの"Shout It Out Loud"だが、こちらはオリジナルとは全く違ったエンディングになっており、"Shout It"のコーラスで曲が終わる編集がされている。その他では、後半のコーラス部分が拡張されているので、オリジナルと比べて曲の時間が多少長くなっている点が特徴。又、この曲もドラムの音の抜けが良くなっている為、とても新鮮な印象がする。
あと、"I Love It Loud"は、"Creatures of the Night"のリミックス盤に収録されていたもの(軽めのサウンド)と同一のヴァージョンだと思う。
TRACKLIST 1. Let's Put The X In Sex (新曲) / 2. (You Make Me) Rock Hard (新曲) / 3. Love Gun [Remix] / 4. Detroit Rock City [Remix] / 5. I Love It Loud [Remix] / 6. Deuce [Remix] / 7. Lick It Up / 8. Heaven's On Fire / 9. Calling Dr. Love [Remix] / 10. Strutter [Remix] / 11. Beth [with Eric Carr Vocal] / 12. Tears Are Falling / 13. I Was Made For Lovin' You / 14. Rock And Roll All Nite [Remix] / 15. Shout It Out Loud [Remix]
NOTES
• CD発売日:1991年12月15日(再発盤 / Japanese 2nd Pressing) • 解説・歌詞・対訳付
▼ KISS - Love Gun (Smashes, Thrashes & Hits Version)