フランスのパリに本社を置く世界有数のグローバル世論調査会社イプソスが発表した2023年版「Anholt Ipsos Nation Brands Index / アンホルト-イプソス 国家ブランド指数 (NBI)」に於いて、日本が1位に選出された。
日本は2019年(5位)から、2020年(4位)、2021年(3位)、2022年(2位)と、着実に順位を上げていたことから、今回1位に選出されたことは特段驚くべきことではないのかもしれないが、2008年から毎年続けられている同社の調査で日本が1位に選出されたのは今回が初めてとなる。又、これまで1位となった国はドイツとアメリカしか事例がないことから、それ以外の国が1位に選出されたのも今回が初となる)。
一方、6年間首位を続けていたドイツは2位へと転落し、以下、カナダ(3位)、イギリス(4位)、イタリア(5位)と続いた。なお、トップ10の顔ぶれは前年(2022年)の調査と変わっておらず、7位のスイスを除き、上位8か国は前年同様にG7諸国が占める結果となっている。
[調査概要]
■ 調査方法:オンライン調査
■ 調査機関:6月~8月
■ 調査対象:20か国に住む18歳以上の成人約6万人
■ 調査実施国は以下の20か国
• 北米:カナダ、米国
• 西ヨーロッパ:フランス、ドイツ、イタリア、スウェーデン、英国
• 中央/東ヨーロッパ:ポーランド、ロシア、トルコ
• アジア太平洋:オーストラリア、中国、インド、日本、韓国
• ラテンアメリカおよびカリブ海諸国:アルゼンチン、ブラジル、メキシコ
• 中東/アフリカ:サウジアラビア、南アフリカ
■ 測定対象国は以下の60か国
• 北アメリカ:カナダ、米国
• 西ヨーロッパ:オーストリア、ベルギー、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、アイスランド、アイルランド、イタリア、オランダ、北アイルランド、ノルウェー、ポルトガル、スコットランド、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、ウェールズ
• 中央/東ヨーロッパ:チェコ共和国、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、ロシア、スロバキア、トルコ、ウクライナ
• アジア太平洋:オーストラリア、中国、インド、インドネシア、日本、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、ベトナム
• ラテンアメリカおよびカリブ海諸国:アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、ドミニカ共和国、エクアドル、メキシコ、パナマ、ペルー
• 中東/アフリカ:ボツワナ、エジプト、イスラエル、ヨルダン、ケニア、モロッコ、カタール、サウジアラビア、南アフリカ、タンザニア、アラブ首長国連邦
■ 2023年度上位10か国は以下の通り(カッコ内の数値は評価スコア)
1位:日本 (69.85)
2位:ドイツ (69.43)
3位:カナダ (68.91)
4位:イギリス (68.80)
5位:イタリア (68.69)
6位:アメリカ (68.43)
7位:スイス (68.24)
8位:フランス (67.95)
9位:オーストラリア (67.80)
10位:スウェーデン (67.75)
[補足-1]:イプソス (Ipsos) とは?
▶ イプソス - Wikipedia
[補足-2]:「アンホルト-イプソス 国家ブランド指数 (NBI)」とは?
▶ 2008年から毎年イプソスと国家イメージ分野における世界的権威サイモン・アンホルト氏が共同で実施している年次調査で、「輸出」「ガバナンス」「文化」「人材」「観光」「移住と投資」という6つのカテゴリに関する認識を調査することで国家のブランド力を測定している。
[参照・引用・出典]
▼ Ipsos - 国家ブランド指数 2023:日本が史上初の首位に(14 November 2023)
https://www.ipsos.com/ja-jp/nation-brands-index-2023
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