こちらは画像アップロード・サイト「Imgur.com」に「Paintings of my Mother / 私の母の絵画」というタイトルでアップロードされている絵画で、自分が今年見た中で最も印象に残った絵画でもあった。サイトにある紹介文によると、投稿者の母親が絵を描き始めたのは、彼女がパーキンソン病と診断された後からそうで、絵を描きたい衝動に駆られるのは、薬の副作用によるものらしいといったことが記されている。そして、最後は「彼女の絵を愛している」という言葉で紹介文は締めくくられている。
まぁ、個人的な好みでいえば、この時のライヴで演奏されていたかどうかは別にして、復活後のライヴでも時折演奏されている"I'll Keep On Believin' (Do You Know)"なんかが取り上げられていれば嬉しかったですし、"Anytime At All"、"Face Like An Angel"、"Summertime Girls"など、ライヴ映えしそうな曲が収録されているアルバム"Down For The Court"からも何かしら1曲は選曲されていればと思うところではある。
TRACKLIST 1. Mean Streak / 2. Hurricane / 3. Don't Stop Runnin' / 4. Struck Down / 5. Winds Of Change / 6. Black Tiger / 7. Midnight In Tokyo / 8. Beautiful Dreamer / 9. Hard Times / 10. I'll Cry / 11. I Believe In You / 12. Squeeze / 13. Forever
NOTES • Extra Special Thanks to Our Fans, Families and Friends.
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD] • 解説・歌詞・対訳付
Y&T (Touring Personnel - Listed in CD Booklet) • Dave Meniketti (デイヴ・メニケッティ) - Lead Vocals · Lead Guitar • Phil Kennemore (フィル・ケネモア) - Bass Guitar · Vocals • Jimmy DeGrasso (ジミー・デグラッソ) - Just Drums • Stef Burns (ステフ・バーンズ) - Lead · Acoustic Guitars · Vocals
"Alive!"と"Alive II"は、それぞれ3枚のスタジオ・アルバムを経てリリースされていたことから、その流れで行くと、"Alive II"以降のスタジオ・アルバム3作「Dynasty / 地獄からの脱出」、「Unmasked / 仮面の正体」、「Music from The Elder / 魔界大決戦」の後にリリースされてもおかしくなかったのだが、流石にこの3作でのライヴ・アルバムはちょっとキツイ印象があるので、次作の「Creatures Of The Night / 暗黒の神話」を含めてメイク時代を総括する意味でリリースされていてもよかったのではないかとは思うところ。
何せ、この3作、もしくは4作のスタジオ・アルバムだけで構成されたライヴ・アルバムというのも想像しただけで結構ワクワクするしね(笑)。それに、エリック・カー在席時の公式ライヴ・アルバムというのも残しておいて欲しかった(ライヴ・ビデオでは"Animalize Live Uncensored"がリリースされている)という思いもあるし・・・。
で、この"Alive III"、"Alive!"と"Alive II"では、曲のダブりが無い構成になっていたが、この"Alive III"では、"Deuce"、"Watchin' You"、"Rock And Roll All Nite"の3曲が"Alive!"と、そして "Detroit Rock City"が"Alive II"と重複している。
アルバム自体はリヴェンジ・ツアーからの収録ということで、直前のスタジオ・アルバムである"Revenge"に収録されていた曲が4曲+エキストラ・トラック1曲と最も多く選曲されているが、次いで多いのが"Creatures Of The Night"の3曲というのが興味深いところ。又、絶頂期のスタジオ・アルバムともいえる「Rock and Roll Over / 地獄のロックファイアー」と「Love Gun / ラブ・ガン」からは1曲も選曲されていないにもかかわらず、こうしてライヴ・アルバムが成立するというのも、時代毎に名曲を生み出してきたキッスならではといったところではある。
ただ、"Rock And Roll All Nite"のイントロ部分や、"Detroit Rock City"のエンディング部分をカットした編集には多少違和感があるところ。それと、"Creatures Of The Night"の間奏部分でも見られるような、取って付けたような歓声もわざとらしい感じで好きじゃないのだ。"Alive!"と"Alive II"では違和感の無い臨場感溢れる編集がされていただけに、こういった点が多少残念に思うところではある。
まぁ、それでも、ロック色が増した"I Was Made For Lovin' You"は素晴らしいヴァージョンだと思うし、エッジの効いたサウンドの所為か、過去の曲にしてもノスタルジックな印象は全く無く、あくまでも現在進行形のバンドといった感じで新鮮味がある。オープニングのMCをあえてカットしているのもメイク時代にリリースされた2作のライヴ・アルバムと区別する意図があってのことなんだろうか?
KISS (Touring Personnel - Listed in CD Booklet) • Paul Stanley - Guitar / Vocals • Gene Simmons - Bass / Vocals • Bruce Kulick - Guitar • Eric Singer - Drums / Vocals
TRACKLIST (Japan Edition) 1. Creatures Of The Night / 2. Deuce / 3. I Just Wanna / 4. Unholy / 5. Heaven's On Fire / 6. Watchin' You / 7. Domino / 8. I Was Made For Lovin' You / 9. I Still Love You / 10. Rock And Roll All Nite / 11. Lick It Up / 12. Forever / 13. Take It Off (Extra Track) / 14. I Love It Loud / 15. Detroit Rock City / 16. God Gave Rock 'N' Roll To You II / 17. Star Spangled Banner
NOTES • "Take It Off" was a bonus track on the Japanese, European and South American CD releases and the US vinyl release. This version of the album would later be included in the "Kiss Alive! 1975-2000" 4CD box set.
• US 9位 (Gold / 1994-RIAA)、UK 24位
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD] • 解説・歌詞・対訳付
▼ KISS - God Gave Rock 'n' Roll To You II (Alive III)
この「Purple Chronicle - The Best Selection / パープル・クロニクル~完結篇~」は、結成25周年記念としてリリースされた日本独自企画によるディープ・パープルのベスト・アルバム。
ただし、ベスト・アルバムとはいっても、通常のベスト・アルバムとは幾分趣が違うものになっているのが特徴で、3曲目の"Maybe I'm A Leo"から7曲目の"When A Blind Man Cries"までは通常のベスト・アルバムにはあまり収録されることがない曲が並んでいる他、代表作のひとつである「Machine Head / マシン・ヘッド」からは全7曲中、"Never Before"を除く6曲が選曲されているといったように、多少偏った構成になっている。
というのも、この"Purple Chronicle - The Best Selection"は、この当時のツアーで演奏されていた曲をスタジオ・ヴァージョンで再現したような構成になっているからで、以前とは多少指向が違った選曲になっている理由も、リッチー・ブラックモアが1993年にグループを離れたことにより、これまで演奏されなかった曲がツアーで演奏されるようになっていたからなのだ。
ちなみに、"Black Night"はエディット・ヴァージョンが収録されており、"When A Blind Man Cries"はシングル"Never Before"のB面に収録されていた曲で、オリジナルのアルバムには未収録の曲。
実を言うと、LPレコードの時代に持っていた、「When We Rock We Rock & When Roll We Roll / パープル・ロール」と、「Deepest Purple / ディーペスト・パープル」の2枚のベスト・アルバムを買おうとしたら、日本盤は両方とも廃盤になっていたのか、CDショップには置いてなくて、リリースされたばかりのコレがあったことから、たまたま手にしたようなアルバムではあったのだが、"When A Blind Man Cries"が収録されているし、今ではこちらの方が新品で入手するのが困難な状況なので、買っていて良かったかなとは思っている。
TRACKLIST 1. Highway Star / 2. Black Night (Edited Version) / 3. Maybe I'm A Leo / 4. Pictures Of Home / 5. Anyone's Daughter / 6. Lazy / 7. When A Blind Man Cries / 8. Child In Time / 9. Space Truckin' / 10. Woman From Tokyo / 11. Hush / 12. Speed King / 13. Burn / 14. Smoke On The Water
CDでは1枚のディスクに全曲が収録されているのだが、LPレコードでリリースされていた当時は2枚組のアルバムだったこともあり、それ以前の主だった曲を2枚組というボリュームで聴けるということで、初めて買ったエアロスミスのアルバムが前作の"Draw The Line"だったという自分にとっては、それこそグレイテスト・ヒッツ的な意味合いを持ったアルバムでもあった。
当時はアルバムを買うために向かったレコード店で、どんな曲が収録されているのかと、帯に書かれたトラック・リストを真っ先に見て、大好きな"Draw The Line"が収録されていることを確認し、ワクワクしながらレコードをレジに持って行ったことを何となく覚えているのだが、実は、アルバム自体には"Draw the Line"は曲目に表記されておらず、隠しトラックのようになっているのだ。
日本版の帯に"Draw The Line"の曲名が記されていたのは、直前のアルバムのタイトル・トラックである"Draw The Line"を曲目に表記した方が得策であるとの判断が日本のレコード会社にあってのことだと思うのだが、もしかしたら、オリジナル版では"Draw The Line"を表記せずに隠しトラックのようにしたのは、"Mother Popcorn"が終わって、次はいよいよ最後の"Train Kept A Rollin'"かと思ったら"Draw The Line"が始まってビックリといったサプライズ的な仕掛けであると同時に、当時の海賊盤に時折あった曲名の表記漏れといった部分を遊び心で演出したものだったのかもしれない。
ちなみに、このCDでもLPレコードと同様に、その"Draw the Line"は、曲名が表記されておらず、15曲目の"Mother Popcorn"の後に同一トラックとして収録されている。
なお、2枚組のLPレコードとしてリリースされていた当時は、当然のことながら、1枚目のA面とB面、それに2枚目のC面に収録されている最後の曲は歓声がフェードアウトして終わる構成になっていたが、CDではその各面の最後の部分も次の面の1曲目と繋げる編集がされており、1曲目の"Back In The Saddle"からラストのの"Train Kept A Rollin'/Strangers In The Night"までブレイク無しという構成になっている。
AEROSMITH - BAND MEMBERS • Steven Tyler - Lead Vocals • Joe Perry - Guitar, Backing Vocals • Brad Whitford - Guitar • Tom Hamilton - Bass • Joey Kramer - Drums
TRACKLIST 1. Back In The Saddle / 2. Sweet Emotion / 3. Lord Of The Thighs / 4. Toys In The Attic / 5. Last Child / 6. Come Together / 7. Walk This Way / 8. Sick As A Dog / 9. Dream On / 10. Chip Away The Stone / 11. Sight For Sore Eyes / 12. Mama Kin / 13. S.O.S. / 14. I Ain't Got You / 15. Mother Popcorn / 16. Train Kept A Rollin'/Strangers In The Night
自分がエアロスミスに興味を持つきっかけとなったこの「Draw The Line / ドロー・ザ・ライン」は、数あるエアロスミスのアルバムの中でも特に思い出深い一枚でもあり、今でもエアロスミスのアルバムの中で最も好きなアルバムのひとつである。
収録された楽曲の充実度という点では名作の誉れ高い前作の「Rocks / ロックス」に比べると、多少劣る印象はあるものの、ジャケットに描かれたライン・ドローイング(線描画)によるインパクトのあるアートワークも然ることながら、LPレコードで言うところのA面とB面の1曲目に"Draw The Line"と"Kings And Queens"と強力な2曲が収録されていることから、アルバム自体に圧倒的な存在感があるんだよね。
面白いのは、ライバルとして比較されることも多いキッスが、この"Draw The Line"と同じ年の1977年にリリースしたアルバム"Love Gun"もまた同様に、楽曲の充実度という点では前作に劣る印象があるものの、アルバムのA面とB面の1曲目にそれぞれ強力な曲が収録されているが故に圧倒的な存在感を示しているという点で酷似しているところ。
LPレコードを買って聴いていた頃は、先にも述べたアルバムを代表する"Draw The Line"と"Kings And Queens"、それにジョー・ペリー初のリード・ヴォーカル曲である"Bright Light Fright"の3曲ばかりを聴いていた記憶があるのだが、ここ最近は、何となくその他のファンキーでグルーヴィーな曲の魅力にも気付いてきた感じで、それらの3曲だけを取り出して聴くのではなく、アルバムを通して聴くことの方が多くなったように思う。
いやいや、"I Wanna Know Why"も、"Critical Mass"も、"Get It Up"も、"The Hand That Feeds"も、"Sight For Sore Eyes"も、"Milk Cow Blues"も、みんなカッコイイ曲じゃないか(笑)。特に"The Hand That Feeds"の後半のベースにはシビレるなぁ。
で、結論としては、"Rocks"と"Draw The Line"のどちらかを選べと言われたら、自分はやっぱりこの"Draw The Line"を選ぶかなと。
そして、もうひとつ興味深いのが、タイトル・トラックの"Draw The Line"だけはモノラルで収録されているということで、CDの帯には「STEREO/MONO」との表記があり、解説書に表記されたトラック・リストの"Draw The Line"の曲名にも (MONO) との注意書きがしてある。
LPで聴いていた頃はモノラルだとは全く気付かずにいたが、この"Draw The Line"に於ける音の塊り感はそんな理由があったからなのだ。いや~、当時からこの混沌とした音の塊り感が好きだったんだよね。というか、LPレコードには (MONO) なんて表記あったっけ?
でも、もしかしたら、タイトル・トラックの"Draw The Line"だけステレオになってないぞとの購入者からの苦情が時折あることから (MONO) との表記が加えられたのかも?(笑)
なお、このモノラルの"Draw The Line"、3枚組のコンピレーション・アルバム「Pandora's Box / パンドラの箱」にはステレオ・ミックスされたリミックス・ヴァージョンが収録されているのだが(後に2枚組のベスト"O, Yeah! Ultimate Aerosmith Hits"にも収録)、個人的には、やっぱり、この混沌としたモノラルのオリジナル・ヴァージョンの方が好きだなぁ。ステレオだと、なんかスカスカした印象があるんだよね。まぁ、ステレオのリミックス・ヴァージョンの方は聴いて直ぐに分かるほど音も変わっているしね。
又、ヴァージョン違いと言えば、"Kings And Queens"も「Aerosmith's Greatest Hits / グレイテスト・ヒッツ」の方には、1分程度短縮されたシングル・ヴァージョンが収録されている。しかも、このシングル・ヴァージョンは、短く編集されているだけでなく、各楽器の音の定位が中央に寄ったモノラルに近いミックスになっているので、興味のある方は聴き比べてみてほしい。
収録曲のソング・ライターを見てみると、"Kings And Queens"と"The Hand That Feeds"はジョー・ペリーを除くメンバー4人とプロデューサーのジャック・ダグラスの共作曲である一方、"Bright Light Fright"はジョー・ペリー単独表記の曲といったように、何やら行く末を案じさせるかのようでもある。
TRACKLIST 1. Draw The Line / 2. I Wanna Know Why / 3. Critical Mass / 4. Get It Up / 5. Bright Light Fright / 6. Kings And Queens / 7. The Hand That Feeds / 8. Sight For Sore Eyes / 9. Milk Cow Blues
• Album: US 11位 (2x Platinum / 1996-RIAA) • Singles: "Draw the Line" US 42位 / "Kings and Queens" US 70位
AEROSMITH - BAND MEMBERS • Steven Tyler - Vocals (Piano on "Kings And Queens") • Joe Perry - Guitars, Vocals (Lead Vocal on "Bright Light Fright") • Brad Whitford - Guitars • Tom Hamilton - Bass • Joey Kramer - Drums
Bat Out of Hell / 地獄のロック・ライダー (Special Edition) [CD+DVD]
アメリカだけで1,400万枚(2016年現在)のビッグ・セールスを記録しているこの「Bat Out of Hell / 地獄のロック・ライダー」、私自身は、"Bat Out of Hell II"、"Bat Out of Hell III"、そしてこの"Bat Out of Hell"と、このシリーズでは一番最後に購入したアルバムだったのだが、実は、暫く購入するのを躊躇していたアルバムでもあった。
と言うのも、先に購入した2枚組ベスト"The Very Best of Meat Loaf"に収録されていたこの"Bat Out of Hell"から選曲されている"Heaven Can Wait"と"Two Out Of Three Ain't Bad"の2曲のバラードを除く騒々しい曲に今ひとつ馴染めなくて、ベストに収録されている曲でもこれだったら、アルバムもあまり好みではないかも?と思っていたのだ。しかも、そのベストには"Bat Out of Hell"に収録されている全7曲のうちの5曲が収録されているので、残りの2曲を聴くために買うようなものでもあったからね。
それでも、そのベストに収録されている新曲をはじめ、初めて聴く他の曲は魅力的な曲も多かったし、"Bat Out of Hell III"にいたっては、これほど充実したアルバムにはそうそうお目にかかれるものではないと思えるほど素晴らしかったことから、やっぱり原点でもあるこの"Bat Out of Hell"もアルバムを通して聴いてみたいという欲求が徐々に高まっていったのだった。
Disc 1 [CD] (Bat Out Of Hell) 1. Bat Out Of Hell / 2. You Took The Words Right Out Of My Mouth (Hot Summer Night) / 3. Heaven Can Wait / 4. All Revved Up With No Place To Go / 5. Two Out Of Three Ain't Bad / 6. Paradise By The Dashboard Light / 7. For Crying Out Loud [Bonus Tracks] 8. Great Boleros Of Fire (Live Intro) / 9. Bat Out Of Hell (Live)
Disc 2 [DVD] (Hits Out Of Hell) 1. Program Start / 2. Bat Out Of Hell / 3. Read 'Em And Weep / 4. Two Out Of Three Ain't Bad / 5. Razor's Edge / 6. More Than You Deserve / 7. I'm Gonna Love Her For Both of Us / 8. If You Really Want To / 9. You Took The Words Right Out Of My Mouth (Hot Summer Night) / 10. Paradise By The Dashboard Light / 11. Dead Ringer For Love / 12. Closing Credits
• 地獄のロック・ライダー (Special Edition) • CD (Remaster & 2 Bonus Tracks) + DVD • 完全生産限定盤 • 日本盤発売日:2007年2月21日 • 解説・歌詞・対訳付
• Album: US 14位 - 14x Platinum [Diamond] (2001-RIAA) / UK9位 - 7x Platinum • Singles: "You Took the Words Right Out of My Mouth" US 39位 / UK 33位 "Paradise by the Dashboard Light" US 39位 "Two Out of Three Ain't Bad" US 11位 / UK 32位 "Bat Out of Hell" UK 15位 / (1993 re-release) UK 8位
正直言うと、実際のところ、今でもこの"Oranges & Lemonsと比べると、やっぱり"Nonsuch"の方が好きなことに変わりはないのだが、ただ、そうは言っても、その"Nonsuch"も、この"Oranges & Lemons"で確立されたサウンドの発展系であるということを考えれば、間違いなく、この"Oranges & Lemons"があってこそ生まれた作品でもあるわけだから、そういった意味では、何となくこの2枚のアルバムが兄弟関係にあるような感じもして、自然と愛着も湧いてくる。ただし、"Across This Antheap"なんかは、更に飛び越えて、後の"Wasp Star - Apple Venus Volume 2"に入っていても全く違和感が無いような曲ではある。
自分が、この"Oranges & Lemons"を買おうとしたときは、残念ながらその当時の日本盤は既に廃盤になっていたので、こちらのアメリカ盤(1989リリースの初盤)を買っていたのだが、2001年にリリースされたリマスター盤では、"Garden of Earthly Delights"、"King for a Day"、"One of the Millions"の3曲は新たにミックスされたヴァージョンに差し替えられているので、今となっては、これはこれで買っておいて良かったかなと思う。
アルバムのタイトルは、マザーグースの「オレンジとレモン(原題は"Oranges and Lemons")」から引用されたものだが、アルバムのタイトルに引用された経緯については調べてはみたものの、生憎これといった答えを見つけることはできなかった。
XTC - BAND MEMBERS • Andy Partridge (アンディ・パートリッジ) - Vocals, Guitar • Colin Moulding (コリン・モールディング) - Vocals, Bass • Dave Gregory (デイヴ・グレゴリー) - Guitars, Backing Vocals, Keyboards
TRACKLIST 1. Garden Of Earthly Delights / 2. The Mayor Of Simpleton / 3. King for A Day / 4. Here Comes President Kill Again / 5. The Loving / 6. Poor Skeleton Steps Out / 7. One Of The Millions / 8. Scarecrow People / 9. Merely A Man / 10. Cynical Days / 11. Across This Antheap / 12. Hold Me My Daddy / 13. Pink Thing / 14. Miniature Sun / 15. Chalkhills And Children
Song Writer • Andy Partridge (1, 2, 4, 5, 6, 8, 9, 11, 12, 13, 14, 15) • Colin Moulding (3, 7, 10)
NOTES • Label: Geffen Records • Released: 1989 • Printed in U.S.A. (Import) • 歌詞付