2017/02/26

思わず聴き入ってしまう Simon & Garfunkel のピアノ・カヴァー

今回は個人的に気に入っているサイモン & ガーファンクルのピアノ・カヴァーを5曲ご紹介。元々の楽曲自体が素晴らしいメロディーを持っているとはいえ、どれもがオリジナルのイメージを損なわないアレンジと演奏で思わず聴き入ってしまうものばかり。

 

The Sound of Silence / サウンド・オブ・サイレンス

▼ Simon & Garfunkel - The Sound of Silence - piano cover

https://www.youtube.com/watch?v=qwc-PBgh8-w

 

Bridge Over Troubled Water / 明日に架ける橋

▼ Bridge Over Troubled Water - Piano Cover

https://www.youtube.com/watch?v=QVUtgySohkU

 

The Boxer / ボクサー

▼ Piano Cover - The Boxer (Simon and Garfunkel)

https://www.youtube.com/watch?v=CN6AE9c48Tc

 

El Condor Pasa (If I Could) / コンドルは飛んで行く

▼ Tyros 3 - El Condor Pasa (cover)

https://www.youtube.com/watch?v=lbcpGQfg0OM

 

Scarborough / スカボロー・フェア

▼ Scarborough Fair by Paul Cardall

https://www.youtube.com/watch?v=CNoBoeg8j4I

 

 

[関連記事]

Simon and Garfunkel's Greatest Hits (1972) / Simon & Garfunkel

2017/02/22

アメリカで行われた国別好感度調査(2017年 - 米ギャラップ調査)

世論調査の先駆け的存在でもある世界を代表するアメリカの世論調査会社ギャラップがアメリカ国民を対象に毎年行っている国別好感度調査が今年も2月初旬に行われており、その調査結果が発表されています。

今回の調査対象国の中でアメリカ人が好感を持っている国のトップとなったのは昨年に引き続きカナダ(92%)で、続いてイギリス(91%)、日本(85%)、フランス(83%)、ドイツ(82%)といった結果になっています。(カッコ内の数字は好ましいとした割合)

調査結果の要点として挙げられているのは次の3点です。

• 国民の86%が北朝鮮を好感が持てない国と見ている。
• イラン、シリア、アフガニスタン、イラクもほとんど好感が持てない国と見られた。
• カナダとイギリスは90%を超える好意的評価を得てリストのトップに立つ。

なお、今年の調査の評価対象とされた国は以下に記した21か国で、今回も近隣諸国並びに、良し悪しに関わらず、国の動向がアメリカの情勢に少なからず影響を及ぼしそうな国が選ばれているようですが、今年はアジア情勢への関心の高まりを反映しているのか、フィリピンと台湾が新たに評価対象に加えられ、昨年は評価対象となっていたブラジルとパキスタンが評価対象から外されています。

 

▼ 各国への評価(パーセンテージの数値は「Favorable / 好ましい」とした割合)

アメリカで行われた国別好感度調査(2017年調査)

92% カナダ
91% イギリス
85% 日本
83% フランス
82% ドイツ
74% インド
73% 台湾
71% イスラエル
71% フィリピン
64% メキシコ
52% エジプト
51% キューバ
50% 中国
31% サウジアラビア
28% ロシア
24% パレスチナ自治政府
19% イラク
17% アフガニスタン
17% シリア
12% イラン
11% 北朝鮮

※ パレスチナ自治政府
パレスチナについては、2016年3月の時点で、国際連合加盟国(193か国)中、136か国が国家として承認していますが、アメリカや日本はパレスチナを国家として承認をしていないため、アメリカや日本での表記は「The Palestinian Authority / パレスチナ自治政府」となります。

 

▼ 昨年との比較(上位5か国)

アメリカで行われた国別好感度調査(2017年調査) - 昨年との比較

 

本文にも記されているように、今年は好意的な評価が共に90%を超えるカナダとイギリスの両国が若干抜き出た評価を得ている印象ですが、それ以外では、上位5か国に名を連ねる国は昨年と同じながらも、昨年は3番目に評価されていたフランスが昨年比で-4ポイント、そして、昨年はそのフランスに続いて4番目に評価が高かったドイツが昨年比で-3ポイントと評価を下げた一方、昨年は5番目の評価だった日本が昨年比で+3ポイントの評価を得たことから、今年はカナダとイギリスに次いで3番目の評価を得ているのが特徴。

日本への評価が上がった要因としては、調査直後に始まる日米首脳会談が概ね好意的に捉えられていたのではないかとも考えられますが、一方で、フランスとドイツの両国が評価を下げたのは、もしかしたらアメリカでも大きな論争となっている移民の問題というものが多少は影響しているのかもしれません。

※ 補足
調査は今月の1日から5日にかけて行われたことが記されていることから、直後の10日午後(日本時間11日未明)に行われた日米首脳会談を終えての印象といったものはこの調査に反映されていません。

 

▼ 各国への評価割合
左から(とても好感が持てる / 概ね好感が持てる / 概ね好感が持てない / とても好感が持てない / どちらとも言えない)

アメリカで行われた国別好感度調査(2017年調査) - 各国への評価割合

 

▼ 日本に対する年度別評価割合(1989年~2017年)

アメリカで行われた国別好感度調査(2017年調査) - 日本に対する年度別評価割合

 

■ 参照・引用・出典

▼ Americans' Favorability Ratings of Foreign Countries (英語)
http://www.gallup.com/poll/204074/north-korea-remains-least-popular-country-among-americans.aspx

▼ GALLUP NEWS SERVICE - GALLUP POLL SOCIAL SERIES: WORLD AFFAIRS (PDF/英語)
http://www.gallup.com/file/poll/204131/170220CountryFavs.pdf

 

 

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2017/02/15

GREATEST HITS 「グレイテスト・ヒッツ」 / BLONDIE (2002)

CDの帯:グレイテスト・ヒッツ / ブロンディAlbum Cover (front): Greatest Hits / Blondie Album Cover (back): Greatest Hits / Blondie CD Case (back): Greatest Hits / Blondie

ブロンディがヒット曲を連発していた頃はハードロックに熱中していたとうこともあり、これといって特に興味も持っていなかったのだが、そんな自分でも曲のタイトルを見ればどんな曲だか覚えているものが意外と多くあったことから、一度きちんと聴いてみようと思い購入したのが、再結成後のヒット曲"Maria"(英1位)を含むこの「Blondie Greatest Hits / ブロンディ・グレイテスト・ヒッツ」。

ちなみに、この"Greatest Hits"のイギリス盤は、モノクロの写真が使用されたアメリカ盤及び日本盤とは異なるカラー写真のジャケットでリリースされている。

ただ、当時は特に興味を持っていなかったとはいえ、"Atomic"は結構好きで、シングルだけでも買おうかなと心揺らいでいたことはあったんだけどね。

実は、このブロンディの"Greatest Hits"は最近でも良く聴いているアルバムで、ウェブサイトに毎月掲載している"My iTunes Play Count"の先月分を見ると、このアルバムを聴きながらウェブサイトに取り上げる準備をしていたとは言え、トップ40にブロンディの曲が13曲も入っていたほど。

デビュー当時はパンクやニュー・ウェイブといった括りで語られることが多かったバンドだったようだが、その後はディスコ・サウンドを取り入れた"Heart of Glass"がアメリカとイギリスで共に1位を記録するヒットを記録した後は、'60年代のポップスを彷彿するような"Sunday Girl"がイギリスで1位を記録。そして、レゲエを取り入れた"The Tide Is High"も"Heart of Glass"に続きアメリカとイギリスで共に1位を記録。更には、ラップを取り入れた"Rapture"もアメリカで1位を記録するといったように、様々なジャンルの音楽を取り入れたスタイルでヒット曲を生み出していった。

なお、"Rapture"は、ラップを取り入れた楽曲として最初にビルボード・チャートで No.1 になった曲と言われており、又、この曲のミュージック・ビデオには、27歳の若さでこの世を去った画家のバスキアが出演している。

※ 補足
バスキア(ジャン=ミシェル・バスキア / Jean-Michel Basquiat)は、現在もアート界に多大な影響を与え続けている画家で、アンディ・ウォーホルと知り合ってからは、作品を共同制作するようにもなった。又、絵の中に描かれる王冠は彼のトレードマークにもなっている。

余談になるが、実を言うと、自分は10年くらい前に買ったバスキアの絵がプリントされいるTシャツ(公式ライセンス商品)を未だに着ずに持っている。いや~、Tシャツって直ぐにダメになるので惜しくて中々着れずに保管していたら、いつの間にか買ったことすら忘れてしまっていたのだ(笑)。

 

バスキアのTシャツ

 

一応、補足しておくと、表記はされていないものの、"Heart of Glass"、"Rapture"、"In the Flesh"、"Sunday Girl"の4曲は、1981年にリリースされた「The Best of Blondie / 軌跡!ザ・ベスト・オブ・ブロンディ」(US 30位 - 2x Platinum / UK 4位 - 2x Platinum)に収録されていた"Special Mix"のヴァージョンが収録されている。個人的には、一部フランス語のヴァージョンからの歌詞が組み込まれている"Sunday Girl"の"Special Mix"は結構好きなヴァージョン。又、他の3曲もオリジナルのイメージを崩さないミックスとなっており好感が持てる。

 

CD Case (inside): Greatest Hits / Blondie  CD: Greatest Hits / Blondie

 

このアルバムに収録されている各曲のチャート・ポジションを見てみると、本国のアメリカよりも、むしろイギリスでの人気が高かったような印象。

収録曲のオリジナル・アルバムとチャート・ポジションは以下の通り。

■ Blondie - 1976(UK 75位 [1979 Re-released] - Gold)
• Track 6: X Offender (Did Not Chart)
• Track 12: In the Flesh (Did Not Chart) ※ オーストラリアでは2位を記録
• Track 8: Rip Her to Shreds (Did Not Chart)

■ Plastic Letters - 1978(US 72位 / UK 10位 - Platinum)
• Track 13: Denis (UK 2位)  ※ ベルギーとオランダでは1位を記録
• Track 14: (I'm Always Touched by Your) Presence, Dear(UK 10位)

■ Parallel Lines - 1978(US 6位 - Platinum / UK 1位 - Platinum)
• Track 11: Picture This(UK 12位 - Silver)
• Track 7: Hanging on the Telephone(UK 5位 - Silver)
• Track 4: Heart of Glass(US 1位 - Gold / UK 1位 - Platinum)
• Track 18: Sunday Girl(UK 1位 - Gold)
• Track 3: One Way or Another(US 24位)

■ Eat to the Beat - 1979(US 17位 - Platinum / UK 1位 - Platinum)
• Track 1: Dreaming(US 27位 / UK 2位 - Silver)
• Track 15: Union City Blue(UK 13位)
• Track 16: The Hardest Part(US 84位)
• Track 10: Atomic(US 39位 / UK 1位 - Gold)

■ American Gigolo [Soundtrack] - 1980(US 7位)
• Track 2: Call Me(US 1位 - Gold / UK 1位 - Silver)

■ Autoamerican - 1980(US 7位 - Platinum / UK 3位 - Platinum)
• Track 5: The Tide Is High(US 1位 - Gold / UK 1位 - Gold)
• Track 9: Rapture(US 1位 - Gold / UK 5位 - Silver)

■ The Hunter - 1982(US 3位 / UK 9位 - Gold)
• Track 17: Island of Lost Souls(US 37位 / UK 11位)

■ No Exit - 1999(US 18位 / UK 9位)
• Track 19: Maria(US 82位 / UK 1位 - Gold)

 

「私たちはずっとポップとアンダーグラウンドの間の何だかちょっと微妙なところにいたの。だけど、絶対何よりロックンロール・バンドなんだけどね」 (デボラ・ハリー)

 

▼ Blondie - Maria

https://www.youtube.com/watch?v=lBEwUxS6Hlk

 

▼ Blondie - Interview - Feb 1978 in Japan

https://www.youtube.com/watch?v=yaUVezgss78

 

▼ Blondie - Dreaming (Top of the Pops)
https://www.youtube.com/watch?v=-laAHVIfBvQ

▼ Blondie - Heart Of Glass (Top of the Pops)
https://www.youtube.com/watch?v=gbnbMMCfyoc

▼ Blondie - Rapture
https://www.youtube.com/watch?v=pHCdS7O248g

▼ Blondie - Atomic
https://www.youtube.com/watch?v=O_WLw_0DFQQ

▼ Blondie - Sunday Girl (Toppop)
https://www.youtube.com/watch?v=u5SmLgGnKJ4

▼ Blondie - In The Flesh
https://www.youtube.com/watch?v=kmONePejIIA

 

CDの帯(裏面側):グレイテスト・ヒッツ / ブロンディTRACKLIST
1. Dreaming / 2. Call Me / 3. One Way Or Another / 4. Heart Of Glass / 5. The Tide Is High / 6. X Offender / 7. Hanging On The Telephone / 8. Rip Her To Shreds / 9. Rapture / 10. Atomic / 11. Picture This / 12. In The Flesh / 13. Denis / 14. (I'm Always Touched By Your) Presence Dear / 15. Union City Blue / 16. The Hardest Part / 17. Island Of Lost Souls / 18. Sunday Girl / 19. Maria

1. ドリーミン / 2. コール・ミー / 3. どうせ恋だから / 4. ハート・オブ・グラス / 5. 夢みるNo.1 / 6. X(エックス)オフェンダー / 7. ハンギング・オン・ザ・テレフォン / 8. 汚れた天使 / 9. ラプチュアー / 10. 銀河のアトミック / 11. 恋のピクチャー / 12. 愛してほしい / 13. デニスに夢中 / 14. 今が最高 / 15. 涙のユニオン・シティ / 16. ザ・ハーデスト・パート / 17. 誘惑の楽園 / 18. サンデー・ガール / 19. マリア

NOTES
• Tracks 4, 9. 12, 18: Special Mix from the Album "The Best of Blondie" (1981)

• CD発売日:2014年6月11日(再発盤)
• SHM-CD
• 解説・歌詞・対訳付
• All Tracks 24-Bit Digitally Remastered

• Album: UK 38位 (Silver)

 

 

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マシュー・スウィートとスザンナ・ホフスのカヴァーアルバム第2弾(「Dreaming / ドリーミン」を収録)
Under The Covers Vol. 2 (2009) / Matthew Sweet and Susanna Hoffs

2017/02/09

PRIVATE INVESTIGATIONS - THE BEST OF DIRE STRAITS & MARK KNOPFLER / DIRE STRAITS & MARK KNOPFLER (2005)

Album Cover (front): Private Investigations - The Best of Dire Straits & Mark Knopfler / Dire Straits & Mark Knopfler   Album Cover (back): Private Investigations - The Best of Dire Straits & Mark Knopfler / Dire Straits & Mark Knopfler   CD Case with Promotional Sticker (front): Private Investigations - The Best of Dire Straits & Mark Knopfler / Dire Straits & Mark Knopfler

この"Private Investigations - The Best of Dire Straits & Mark Knopfler"は、ダイアー・ストレイツとバンドの中心人物だったマーク・ノップラーのソロ作品から代表曲を中心に選曲されたベスト・アルバム。

アルバムは2種類の形態でリリースされており、ここで紹介している2枚組のCDの他に、背景の空がモノクロになっているジャケットの1枚物のCDがある。又、2枚組の方はヨーロッパ盤とアメリカ盤では収録曲に若干の違いがあり、自分が購入したのはアメリカ盤の方。ちなみに、日本盤では2枚組はリリースされておらず、1枚物だけのリリースとなっている。

どうせなら2枚組の方を欲しかったので、輸入盤の方を選択したのだが、輸入盤にしては珍しく全曲の歌詞が掲載されていたのは嬉しい誤算といったところ。

なお、このアメリカ盤では、14曲がダイアー・ストレイツの曲で、8曲がマーク・ノップラーのソロ曲という構成になっている。収録曲数は「Disc 1」と「Disc 2」が共に11曲、合わせて22曲と、若干少ない印象もあるが、これは1曲当たりの時間が長い曲が比較的多く収録されているからというのも理由の一つだと思う、例えば1曲目の"Telegraph Road"は14分を超える曲。

ジャケットは名作の誉れ高い"Brothers in Arms"を模したようなアートワークで、先にも述べたようにブックレットには全曲の歌詞も掲載されている。

ダイアー・ストレイツのサウンドについて言えば、どちらかというと古風なスタイルで、世の中のトレンドとは無縁に我が道を行くといった感じで、バンド自体も多少地味な印象もあるのだが、本国のイギリスをはじめ、ヨーロッパやアメリカでは、これがもうスーパー・グループと呼んでも差し支えないほどのアルバム・セールスを記録しているバンドなのだ。特にイギリスではリリースされた6枚のオリジナル・アルバムは全てトップ5のヒットを記録しているし、5作目の"Brothers in Arms"はイギリスの歴代セールスでも8位(2016年現在)にランクされるほどのビッグセラー・アルバムとなっている。

しかも、面白いのが、デビュー・アルバムの"Dire Straits"がリリースされた1978年といえば、1977年に公開された映画「サタデー・ナイト・フィーバー」が大ヒットを記録し、世は正にディスコ・ブーム到来といった時代だったということ。つまりは、そんな状況下でも、一方ではダイアー・ストレイツのようなこうした音楽も支持されていたというのが何とも興味深いところなのだ。

まぁ、そんな一見不利とも言える状況下でありながらも好調なセールスを記録していたということは、世の中の流行といったものに左右されない普遍的な魅力がダイアー・ストレイツの音楽にはあったということなんだろうね。

残念ながら、日本に於いては、欧米に比べると知名度が低い印象もあるが、それでも"Sultans of Swing"(邦題は「悲しきサルタン」)は日本でも割とヒットして、ラジオでも良くかかっていた記憶があるので、ダイアー・ストレイツという名前は聞いたことがあるという人はそこそこいるのかもしれない。

それにしても、この何とも言えない心地良さはいったい何処から来るのだろう。自分が知る限りに於いては、この心地良さは決して他のバンドでは得られないものだ。それに加えて、更に渋みが増した感があるマーク・ノップラーのソロ作品の方も落ち着いた雰囲気があり、ダイアー・ストレイツ時代の楽曲に負けず劣らずのクオリティーで、そういった意味でも、バンド時代の作品とソロ作品の両方が楽しめる良い企画のコンピレーション・アルバムだと思う。

 

CD (Disc 1): Private Investigations - The Best of Dire Straits & Mark Knopfler / Dire Straits & Mark Knopfler   CD (Disc 2): Private Investigations - The Best of Dire Straits & Mark Knopfler / Dire Straits & Mark Knopfler   Promotional Sticker: Private Investigations - The Best of Dire Straits & Mark Knopfler / Dire Straits & Mark Knopfler

 

収録曲のオリジナル・アルバムとチャート・ポジションは以下の通り。

Original Albums (Dire Straits)

■ Dire Straits - 1978 (UK 5位 - 2x Platinum / US 2位 - 2x Platinum)
• Disc 1-2: Sultans of Swing(UK 8位 / US 4位)

■ Communiqué - 1979 (UK 2位 - Platinum / US 7位 - Gold)
• 収録曲無し

■ Making Movies - 1980 (UK 4位 - 2x Platinum / US 19位 - Platinum)
• Disc 1-4: Romeo and Juliet(UK 8位)
• Disc 1-5: Tunnel of Love(UK 54位 / US 4位)
• Disc 1-6: Skateaway(UK 37位 / US 58位)

■ Love Over Gold - 1982 (UK 1位 - 2x Platinum / US 1位 - Gold)
• Disc 1-1: Telegraph Road
• Disc 1-3: Love Over Gold
• Disc 1-7: Private Investigations(UK 2位)

■ Brothers in Arms - 1985 (UK 2位 - 14x Platinum / US 7位 - 9x Platinum)
• Disc 1-8: So Far Away(US 75位)
• Disc 1-9: Money for Nothing (featuring Sting)(UK 4位 / US 1位)
• Disc 1-10: Walk of Life(UK 2位 / US 7位)
• Disc 1-11: Your Latest Trick(UK 26位)
• Disc 2-10: Brothers in Arms(UK 16位)

■ On Every Street - 1991 (UK 1位 - 2x Platinum / US 12位 - Platinum)
• Disc 2-1: Calling Elvis(UK 21位)
• Disc 2-2: On Every Street(UK 42位)

Original Albums (Mark Knopfler)

■ Local Hero soundtrack - 1983
• Disc 2-3: Going Home (Theme From The Local Hero)

■ Cal soundtrack - 1984
• Disc 2-4 The Long Road (Theme From Cal)

■ Golden Heart - 1996 (UK 9位 - Gold / US 105位)
• 収録曲無し

■ Sailing to Philadelphia - 2000 (UK 4位 - Gold / US 60位 - Gold)
• Disc 2-6: Sailing to Philadelphia
• Disc 2-7: What It Is   

■ The Ragpicker's Dream - 2002 (UK 7位 - Gold / US 38位)
• Disc 2-5: Why Aye Man

■ Shangri-La - 2004 (UK 11位 - Silver / US 66位)
• Disc 2-8: The Trawlerman's Song
• Disc 2-9: Boom, Like That

■ All the Roadrunning (Mark Knopfler and Emmylou Harris) - 2006 (UK 8位 - Gold / US 17位)
• Disc 2-12 All the Roadrunning - duet with Emmylou Harris

なお、マーク・ノップラーは、この"Private Investigations - The Best of Dire Straits & Mark Knopfler"がリリースされた以降も、コンスタントにアルバムをリリースしている。

■ 2007年 - Kill to Get Crimson (UK 9位 - Silver / US 26位)
■ 2009年 - Get Lucky (UK 9位 - Silver / US 17位)
■ 2012年 - Privateering (UK 8位 / US 65位)
■ 2015年 - Tracker (UK 3位 / US 14位)

以下は、この"Private Investigations - The Best of Dire Straits & Mark Knopfler"に収録されていないその他の主なシングル曲。

• Lady Writer (UK 51位 / US 45位) - from the Album "Communiqué" 1979
• Industrial Disease (US 75位) - from the Album "Love Over Gold" 1982
• Twisting by the Pool (UK 14位) - from the EP "ExtendedancEPlay" 1983
• Heavy Fuel (UK 55位) - from the Album "On Every Street" 1991
• The Bug (UK 67位) - from the Album "On Every Street" 1991

 

DIRE STRAITS - BAND MEMBERS
• Mark Knopfler (マーク・ノップラー) - Lead Guitar, Lead Vocals (1977-95)
• John Illsley (ジョン・イルズリー) - Bass Guitar, Backing Vocals (1977-95)
• David Knopfler (デヴィッド・ノップラー) - Rhythm Guitar, Backing Vocals (1977-80)
• Pick Withers (ピック・ウィザース) - Drums, Percussion (1977-82)

• Alan Clark (アラン・クラーク) - keyboards (1980-95)
• Hal Lindes (ハル・リンデス) - Rhythm Guitar, Backing Vocals (1980-85)
• Terry Williams (テリー・ウィリアムズ) - Drums (1982-89)
• Guy Fletcher (ガイ・フレッチャー) - Keyboards, Backing Vocals (1984-95)
• Jack Sonni (ジャック・ソンニ) - Rhythm Guitar, Backing Vocals (1985-88)

 

TRACKLIST (US 2CD Edition)
Disc 1
1. Telegraph Road / 2. Sultans Of Swing / 3. Love Over Gold / 4. Romeo And Juliet / 5. Tunnel Of Love / 6. Skateaway / 7. Private Investigations / 8. So Far Away / 9. Money For Nothing / 10. Walk Of Life / 11. Your Latest Trick

Disc 2
1. Calling Elvis / 2. On Every Street / 3. Going Home (Theme From The Local Hero) / 4. The Long Road (Theme From Cal) / 5. Why Aye Man / 6. Sailing To Philadelphia / 7. What It Is / 8. The Trawlerman's Song / 9. Boom, Like That / 10. Brothers In Arms / 11. All The Roadrunning - duet with Emmylou Harris

 

NOTES
• Label: Mercury Records Limited
• Made in USA (Import)
• 歌詞付き

• Album: UK 20位 (2x Platinum)

 

▼ Dire Straits - Sultans Of Swing (Music Video)

 

▼ Dire Straits & Sting - Money for Nothing (Live Aid 1985)

 

▼ Mark Knopfler - Why Aye Man (Official Video)

 

▼ Mark Knopfler - What It Is (Official Video)

 

▼ おまけ

Dire Straits - Sultans Of Swing (Drum Cover by Sina)

2017/02/04

LONG ROAD OUT OF EDEN / EAGLES (2007)

CDの帯(初回プレス盤):ロング・ロード・アウト・オブ・エデン / イーグルスAlbum Cover (front): Long Road Out of Eden / Eagles Album Cover (back): Long Road Out of Eden / Eagles Booklet (front): Long Road Out of Eden / Eagles

実質、再結成後の復活アルバムと言える1994年リリースのアルバム"Hell Freezes Over"から13年ぶり、そして、フルレンスのスタジオ・アルバムとしては1979年の"The Long Run"以来、実に28年ぶりとなるイーグルスのアルバムがこの「Long Road Out of Eden / ロング・ロード・アウト・オブ・エデン」。

実を言うと、約1年前の昨年の1月にこのアルバムを取り上げようと準備していたのだが、丁度その時にグレン・フライの悲報が飛び込んできて、取り上げるのを延期していたのだった。

延期した理由としては、そうなると当然グレン・フライの死についても語らなくてはならず、タイミング的にもなんだか人の死を単にウェブサイトのネタとして扱っているようで、気分的にも乗らなかったからといったところ。

ということで、その時から1年経ったら再び取り上げようと思っていたこともあり、今、こうして記事を書いているところ。まぁ、このアルバムがリリースされて丁度10年目の年ということで区切りもいいかなと。

で、この"Long Road Out of Eden"はリリースされて直ぐに買ったアルバムではあったものの、正直言うと、最初に聴いた時からいまひとつピンとこなくて、2枚組にする必要性も無かったのではないかという思いがあったのだが、実は今でもその印象はあまり変わらない。

実際、アルバムを通して聴いたのは買った当初の数回だけで、その後は時折アルバム内の数曲を拾い出して聴くといった感じでしか聴いていなくて、どちらかと言えば、それ以前のアルバムの曲を聴くことの方が多いような気もする。それに、仮にイーグルスのアルバムを好きな順に並べるとすると、残念ながらこのアルバムより下に持ってくるアルバムは見当たらないのだ。

アルバムのイントロダクション的なアカペラの"No More Walks In The Wood"に続く出だしの"How Long"がカヴァー曲なのも何だかちょっと微妙な感じで、ましてやこの曲が第一弾シングルと言うのも自分としてはイマイチ納得できないようなところもあった。まぁ、初期の頃にライヴで演奏していた曲ということで、ドン・ヘンリーとグレン・フライの2人には思い入れがある曲なんだろうなとは思うんだけどね。

それに、アルバム内で最も印象に残ったティモシー・B・シュミットがヴォーカルをとる"I Don't Want To Hear Any More"がこれまたカヴァー曲だというのも何だかなぁといった感じ。まぁ、とは言いつつも、ティモシーのヴォーカルに合った良い曲だと思うし、アルバム内では最も好きな曲のひとつではある。

それでも、やっぱり、数々の名曲を生み出してきたイーグルスだからこそ、カヴァーとか外部ライターの曲といったものではなく、1枚に絞ってでもオリジナル曲で勝負して欲しかったなという思いはある。ちなみにカヴァーもしくは外部ライターの曲は全部で5曲が収録されている。

更に付け加えるなら、アルバム全体の印象がイーグルスのアルバムと言うよりも、どちらかと言えば各メンバーのソロを集めたといった印象が無きにしも非ずといったところで、特にグレン・フライの曲にそういった印象が強く感じられる。

又、それに加えて、過去のアルバムではアルバムを代表する曲がそれぞれのアルバムに何曲かは含まれていたのが、このアルバムだとアルバムを代表する曲というものが見当たらないのだ。どれを選んでも弱いというか、過去のアルバムに含まれていた代表曲と比較すると存在感という点でも見劣りしてしまうのは否めないところかと。実際、アルバムからのヒット・シングルといったものも生まれなかったわけだし。ただ、イーグルスだからこそ、それ相応の期待をしてしまうが故に、評価も厳しくなるといったようなところがあるとは思うのだが。

ただ、何だかんだ言っても、レビュー等なんかを見ると、意外と賞賛する声が多いので、もしかしたら、自分がマイノリティーなだけなのかもしれない。でも、ただひとつ言えるのは、もしかしたらドン・フェルダーの存在というのがサウンド面では意外と大きかったのではないかと思ったアルバムだったということ。料理で例えるなら、小麦粉、かたくり粉、卵といったもののように、各素材をまとめる「つなぎ」のような音楽的役割が、意図する、しないに関わらず、ドン・フェルダーにはあったのではないかと。つまりは、それ自体は表立った存在ではないものの、各素材をまとめた料理を作るには欠かせないものといった感じかなと。

と、まぁ、色々と書き連ねたが、過去のアルバム及び楽曲には時の流れと共に積み重ねられた思いというものもあるので、このアルバムも時が経つにつれ、そういったものが生まれてくればいいなとは思うところ。

 

Booklet (back): Long Road Out of Eden / Eagles  CD (Disc 1): Long Road Out of Eden / Eagles  CD (Disc 2): Long Road Out of Eden / Eagles

 

ちなみに、オープニングのアカペラ曲"No More Walks In The Wood"は詩人ジョン・ホランダー (John Hollander) の"An Old-Fashioned Song"という詩に曲がつけられたもので、それに続く"How Long"は、1972年にリリースされた J.D.サウザーのファーストアルバムに収録されていた曲。

そして、"I Don't Want To Hear Any More"はポール・キャラックが2008年にリリースしたアルバム"I Know That Name"からシングル・カットもされた曲で、恐らくは、この曲にドン・ヘンリーとティモシー・B・シュミットがバッキング・ヴォーカルとして参加していたという経緯もあって取り上げられた曲だと思われる。

▼ シングルのジャケット (Paul Carrack - I Don't Want To Hear Any More)
https://www.discogs.com/ja/Paul-Carrack-I-Dont-Want-To-Hear-Any-More/release/2093936#images/11031408

又、"Guilty of the Crime"はフランキー・ミラーのカヴァー曲で、こちらもまた、上記の"I Don't Want To Hear Any More"と同様に、この曲でヴォーカルをとっているジョー・ウォルシュがフランキーの原曲にゲストで参加していた経緯もあって取り上げられた曲なのではないかと思う。ただ、カヴァーとは言っても、ジョー・ウォルシュのオリジナル曲と言われても納得してしまいそうなくらいジョー・ウォルシュらしさに溢れた曲には仕上がっている。

なお、ボーナス・トラックとして収録されている"Hole In The World"は、2003年にリリースされたコンピレーション・アルバム"The Very Best Of"に新曲として収録されていた曲で、何となく埋め合わせに持ってこられた曲といった印象もあり、個人的には別に無くてもいいかなといった感じ。

 

Album Cover (inside): Long Road Out of Eden / EaglesTRACKLIST
[Disc 1]
1. No More Walks In The Wood / 2. How Long / 3. Busy Being Fabulous / 4. What Do I Do With My Heart / 5. Guilty Of The Crime / 6. I Don't Want To Hear Any More / 7. Waiting In The Weeds / 8. No More Cloudy Days / 9. Fast Company / 10. Do Something / 11. You Are Not Alone

1. 失われた森を求めて / 2. ハウ・ロング / 3. 享楽の日々 / 4. 戻れない二人 / 5. ギルティ・オブ・ザ・クライム / 6. もう聞きたくない / 7. 夏の約束 / 8. 明日はきっと晴れるから / 9. とらわれの人生 / 10. 明日にむかって / 11. 陽だまりの中へ

[Disc 2]
1. Long Road Out Of Eden / 2. I Dreamed There Was No War / 3. Somebody / 4. Frail Grasp On The Big Picture / 5. Last Good Time In Town / 6. I Love To Watch A Woman Dance / 7. Business As Usual / 8. Center Of The Universe / 9. It's Your World Now / 10. Hole In The World (Bonus Track)

1. エデンからの道、遥か / 2. 平和への祈り / 3. サムバディ / 4. 歴史は繰り返す / 5. 栄光の時 / 6. 追憶のダンス / 7. 退屈な日常 / 8. 宇宙の中心で愛を叫ぶ / 9. 夢のあとさき / 10. ホール・イン・ザ・ワールド [リマスター] (ボーナス・トラック)

 

NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD] 
• 紙ジャケット仕様
• 解説・歌詞・対訳付
• Packaged in a 4 panel gatefold cardboard sleeve with a 20 page booklet containing credits, song lyrics and band photos.

• Album: US 1位 - 7x Platinum (2008-RIAA) / UK 1位 - 2x Platinum
• Single: "How Long" US 101位

 

EAGLES - BAND MEMBERS (Listed in Booklet)
• Glenn Frey (グレン・フライ) - Guitar, Keyboards, Bass, Vocals
• Don Henley (ドン・ヘンリー) - Drums, Percussion, Guitar, Vocals
• Timothy B. Schmit (ティモシー・B・シュミット) - Bass and Vocals
• Joe Walsh (ジョー・ウォルシュ) - Guitar, Keyboards, Vocals

 

"How Long"について付け加えておくと、以前は、1番をグレン・フライ、2番はドン・ヘンリー、3番がランディ・マイズナーと3人が分け合ったかたちでリードヴォーカルをとっていた1973年のライヴ映像が"YouTube"にアップロードされていて、これは割と好きだったのだが、残念ながら現在は削除されている。この曲も前作の"Hell Freezes Over"、もしくは1980年の"Eagles Live"にライヴ・ヴァージョンとして収録されていたら多少は印象も変わっていたのかもしれない。

 

▼ Eagles - I Don't Want To Hear Any More

https://www.youtube.com/watch?v=Ng1LNeV9Djg

 

▼ Eagles - No More Cloudy Days

https://www.youtube.com/watch?v=mzLLSXBnQhU

 

こちらはポール・キャラックのオリジナル・ヴァージョン

▼ Paul Carrack - I Don't Want To Hear Any More
https://www.youtube.com/watch?v=I6ttKx59S84

 

そして、このアルバムとは直接関係無いが、こちらは2015年にラスベガスで行われたライヴからドン・フェルダーとスティクスのトミー・ショウによる"Hotel California"

▼ Don Felder Feat. Tommy Shaw (Styx) - Hotel California (Live from Las Vegas 2015)

https://www.youtube.com/watch?v=8kIJEUUH40Q

 

 

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