2011/01/26

KEEPS GETTIN' BETTER - A DECADE OF HITS / CHRISTINA AGUILERA (2008)

CDの帯(初回プレス限定盤):キープス・ゲッティン・ベター ~ グレイテスト・ヒッツ [Deluxe Edition] / クリスティーナ・アギレラAlbum Cover (front): Keeps Gettin' Better - A Decade of Hits [Deluxe Edition] / Christina Aguilera Album Cover (back): Keeps Gettin' Better - A Decade of Hits [Deluxe Edition] / Christina Aguilera Booklet: Keeps Gettin' Better - A Decade of Hits / Christina Aguilera

新曲(2曲)とニュー・レコーディング・ヴァージョン(2曲)が収録されたクリスティーナ・アギレラ初のベスト・アルバムがこの「Keeps Gettin' Better - A Decade of Hits / キープス・ゲッティン・ベター ~ グレイテスト・ヒッツ」。日本盤には最も好きな曲の一つである"The Voice Within"がボーナス・トラックとして収録されているのが個人的には嬉しいところ。

自分が買ったのは、10曲のビデオクリップが収録された"DVD"付きの"Delux Edition"(限定版)。ただ、新曲として収録され、シングルカットもされた"Keeps Gettin' Better"のビデオクリップは収録されておらず、その点だけがちょっと残念。

この"Keeps Gettin' Better - A Decade of Hits"、まずはジャケットの写真に目を奪われるわけだが、パッケージ全体に施されたポップアートスタイルのデザインも統一感があり、トータルデザインも抜け目無く仕事がなされた様子が伺える。

なんてことを思っていたら、彼女曰く、このアルバムのアートワークやビデオはアンディ・ウォーホルやロイ・リキテンスタインに代表される'60年代のポップアートとそのフィーリングにインスパイアされて出来上がったものだそうで、あの色彩や"fun"に魅かれたからとのこと。どうりでビビッとくる訳だ。又、収められた新曲の"Keeps Gettin' Better"の歌詞も楽しい色彩やポップアートを参考にして作られたそうだ。まぁ、それ以前に、彼女の存在自体がポップアートだとも言えそうなんだけどね。

ただ、そのジャケットに関しては黄色の枠で縁取りされた"Delux Edition"よりも、左上部に背景のブルーがちょっぴり見える"Standard Edition"(通常盤)の方がイメージとカラーに統一感があってデザイン的にも良いと思う。

 

Keeps Gettin' Better - A Decade of Hits [CD] / Christina Aguilera   Keeps Gettin' Better - A Decade of Hits [DVD] / Christina Aguilera   Booklet: Keeps Gettin' Better - A Decade of Hits / Christina Aguilera

 

年代順に曲が並べられたこのベスト・アルバムを聴いていると、今時の音で彩られたファースト・アルバムから、ロック色が増し、よりへヴィーになった"Stripped"、そして、幼い頃から祖母に良く聴かされていたという1920年から40年代のソウル、ジャズ、ブルースといったサウンドに焦点を当てて制作された"Back to Basics"へと、サウンドが大きく変貌していく様が実に良く分かる。更には、次作の予告編とも言えるエレクトロポップ色が打ち出された新曲とリメイクされた再録音曲で、再び今後の変貌を予感させられるわけなのだが、このように、築き上げたものをあっさりと破壊し、次々と新たな可能性と表現方法を追求するそうした姿勢は、様々なジャンルのクリエーターと通じるものでもあり、又、そういったアーティスティックなところが彼女に惹かれる部分でもある。

それにしても、テレビやラジオで彼女の歌を見聴きしていた時は、多少アイドルっぽく感じていた部分もあったのだが、こうして、時代を通して聴いてみると、実は、そうした部分は、ファースト・アルバムに於いてのみの印象だったことが良く分かる。

 

▼ Christina Aguilera - I Turn To You

https://www.youtube.com/watch?v=z4q05resEvc

 

彼女自身の言葉として「ファースト・アルバムは自分でも軽薄な音楽だと分かっていた」とライナーノーツにも書かれているのだが、しかしながら、そのファースト・アルバムが、セールスを意識した流行もの的サウンドで彩られたアルバムであったことも、まだ音楽業界のことをよく知らない新人のデビュー・アルバムということを考えれば仕方ない部分もあったと思うし、恐らくはアギレラの思いや意見が入り込む余地もほとんどなく、プロダクションやレコード会社主導で多くが進められたのではないかとは思うところでもある。勿論、そんな中でもアギレラの卓越した歌唱力は遺憾なく発揮されているわけだが。

しかしながら、彼女が只者ではないのは、セカンド・アルバムで、早くも、周りが全てをお膳立てしてくれるというアイドル路線からの脱却を計ったことで、そのことは「ありのままの自分」を意味する"Stripped"と題されたアルバム・タイトルや、収録曲のソングライターのクレジットに彼女の名前が多く見られ、更にはプロデューサーとして名を連ねるようになったことからもうかがい知れる。

 

▼ Christina Aguilera - Fighter

https://www.youtube.com/watch?v=PstrAfoMKlc

 

▼ Christina Aguilera - The Voice Within

https://www.youtube.com/watch?v=nA2k79EGHbc

 

一言に脱却と言葉にするのは簡単だが、ファースト・アルバムがアメリカだけで800万枚、全世界で1,700万枚というビッグセールスを記録したことを考えれば、一人の女性がありのままの自分を表現するという意志を通して次作リリースするということは並大抵のことではなかったと思う。当然、前作の延長線上で制作すれば、それなりのセールスは計算できると考える人達も少なからずいたことだろうからね。

そして、アギレラにとって、ある意味大きな賭けであったと思われるその"Stripped"も大成功を収めたことにより、次作のサード・アルバム"Back to Basics"では、タイトルからも分かるように、より自分の音楽的ルーツに立ち返るわけだが、その"Back to Basics"もアメリカをはじめ、世界15か国でアルバムチャートの1位を記録し、アギレラの選択した道は多くの人達に支持されることとなったのである。

"DVD"では、そんな足跡を映像を通しても観ることができるわけだが、ファースト・アルバム収録曲のビデオクリップではアイドル的イメージで制作されたような印象があったものの、セカンド・アルバム以降のビデオクリップではそんなアイドル的イメージを払拭するかのように、メイクやファッションといったビジュアル面でも一気に弾けていく様が見て取れる。

 

▼ Christina Aguilera - Keeps Gettin' Better

https://www.youtube.com/watch?v=gkPxgUshpec

 

私自身、セカンド・アルバムでのアイドル路線からの脱却というアギレラの決断が無かったら、きっと彼女に興味を持つこともなかったと思うのだが、それにしても、声量豊かで歌も上手いよね。彼女を現代最高のヴォーカリストと称するミュージシャンがいるのも頷けるというもの。現在は結婚して子供もいらっしゃるようだが、できることなら、このままずっと自分の信じる道を突き進んで行ってもらいたいね。・・・なんてことを思っていたりもしたのだが、流石アギレラ!次作の"Bionic"では又々やってくれました。

 

TRACKLIST (Japanese Delux Edition)
[CD]
1. Genie In A Bottle / 2. What A Girl Wants / 3. I Turn To You / 4. Come On Over Baby (All I Want Is You) / 5. Nobody Wants To Be Lonely [with Ricky Martin] / 6. Lady Marmalade [with Lil' Kim, Mya, & Pink] / 7. Dirrty Featuring Redman / 8. Fighter / 9. Beautiful / 10. The Voice Within / 11. Ain't No Other Man / 12. Candyman / 13. Hurt / 14. Genie 2.0 / 15. Keeps Gettin' Better / 16. Dynamite / 17. You Are What You Are (Beautiful)

1. ジニー・イン・ア・ボトル / 2. ホワット・ア・ガール・ウォンツ / 3. アイ・ターン・トゥ・ユー / 4. カム・オン・オーヴァー・ベイビー(オール・アイ・ウォント・イズ・ユー) / 5. ノーバディ・ウォンツ・トゥ・ビー・ロンリー(with リッキー・マーティン) / 6. レディ・マーマレイド(with リル・キム、マイア & Pink) / 7. ダーティー featuring レッドマン / 8. ファイター / 9. ビューティフル / 10. ザ・ヴォイス・ウィズイン / 11. エイント・ノー・アザー・マン / 12. キャンディマン / 13. ハート / 14. ジニー 2.0 / 15. キープス・ゲッティン・ベター / 16. ダイナマイト / 17. ユー・アー・ホワット・ユー・アー(ビューティフル)

[DVD]
1. Genie In A Bottle / 2. What A Girl Wants / 3. I Turn To You / 4. Come On Over (All I Want Is You) / 5. Dirrty / 6. Fighter / 7. Beautiful / 8. Ain't No Other Man / 9. Candyman / 10. Hurt

1. ジニー・イン・ア・ボトル / 2. ホワット・ア・ガール・ウォンツ / 3. アイ・ターン・トゥ・ユー / 4. カム・オン・オーヴァー・ベイビー(オール・アイ・ウォント・イズ・ユー) / 5. ダーティー featuring レッドマン / 6. ファイター / 7. ビューティフル / 8. エイント・ノー・アザー・マン / 9. キャンディマン / 10. ハート

 

NOTES
• Track 10 - The Voice Within (UK盤 / 日本盤ボーナス・トラック)
• Track 14 - Genie 2.0 ("Genie In A Bottle"のニュー・レコーディング・ヴァージョン) / Track 17 - You Are What You Are (Beautiful) ("Beautiful"のニュー・レコーディング・ヴァージョン)
• Track 15 - Keeps Gettin' Better (新曲) / Track 16 - Dynamite (新曲)

• 日本盤初回プレスCD(限定盤) [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付

 

 

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2011/01/21

iMacの起動音の下げ方

最近やけに起動音が大きくなったと思ったら・・・。

実は、"iMac"のオーディオ出力ポートにヘッドフォンや外部スピーカーを接続したままだと音量調整を行っても起動音を下げることはできないので、一度それらを外した上で音量を調整する必要があります。音量調整は「システム環境設定」内にある「サウンド」をクリックして、下の段にある「主音量」のスライダーで行います。

スライダーでの調整が済んだら、ヘッドフォンや外部スピーカーを外した状態のままで、再起動して起動音の音量を確認します。適切な音量が確認できたらヘッドフォンや外部スピーカーを接続して完了です。

なお、ヘッドフォンや外部スピーカーを接続した後に音量を上げても、先ほど設定した音量は記憶されているので、再び起動音も一緒に上がってしまうということはありません。

ちなみに、ヘッドフォンや外部スピーカーを接続したら、音量スライダーを上げるか下げるかして、再びヘッドフォンや外部スピーカーを外してみると、「主音量」の音量を示すスライダーの位置がヘッドフォンや外部スピーカーを外して行った位置に戻っていることが確認できます。つまりは出力ポートに接続した状態と外した状態では音量調整が別個に行われているということなんですね。

当初はなんで音量を調整しても起動音が変わらないのか分からず、どこか別のところで調整するのかと"OS-X (Snow Leopard)"内を探して回ったりもしていました。ところが、外部スピーカーのボリュームをゼロにしても起動音が流れることから、起動音が外部スピーカーからではなく、本体から出ていることに気付き、このことが分かったのですが、考えてみればヘッドフォンや外部スピーカーを接続して使っている人でないと直面しない問題なんですよね。

ということで、掻い摘んで言うと、ヘッドフォンやスピーカーを外したときにボリュームを上げて、そのままの音量で再びそれらを接続してしまうと、起動音が大きくなってしまうということです。

2011/01/17

さよなら、ミック・カーン

Mick Karn and Japan

"Japan"のベーシストだったミック・カーン氏が、1月4日にがんのためロンドンの自宅で亡くなられたそうだ。享年52歳。

訃報を知ってからというもの、タメ息ばかりが出てくる・・・。でも、52歳って、まだまだ若すぎだよ。

十代の頃からずっと好きなバンドであり続けた"Japan"。バンドのリーダー格であったデヴィッド・シルヴィアンが"Japan"を過去のものとして完全に封印しているようなところもあったので、再結成は限りなく無いに等しいという状況ではあったものの、個人的には「それでも何か状況が変わればもしかしたら・・」という淡い期待を持ち続けていたんだよね。でも、残念ながら、これでもう"Japan"というバンドは完全に伝説になってしまった。

デビュー当時は、アマチュアレベルの演奏力とか言われていた"Japan"だったが(個人的には言われるほど酷いものではないと思っている)、その後は、そんな声も全く聞こえなくなった背景には、メンバー各自が相当な努力を積んだ結果であろうことは想像に難くないところ。中でもミック・カーンは、ブイブイと唸るように弾くその個性的な奏法から、別名「ゾウさんベース」とも呼ばれ、誰が弾いているのかが音だけで分かるという稀なベーシストとして名を馳せると共に、名ベーシストの一人として数えられる程にまでなっていたのだ。

又、"Quiet Life"以降の"Japan"に於いては、サックスが多くの場面で使われるようになり、それが"Japan"サウンドの特徴の一つにもなっていくのだが、そのサックス奏者はこのミック・カーンでもあった。

そして、元祖赤毛男とも呼べるその奇抜な風貌は、その後のビジュアル系と呼ばれる多くのミュージシャン達にも大きな影響を与えたであろうことは、現在ではさほど珍しくもなくなったことからも明らかだ。しかしながら、'70年代に初めてその姿を写真で見たときは「男性」と「赤毛」が結びつくイメージが頭の中に無かったこともあり、強烈なインパクトがあった。

今はただ、その姿とサウンドに生で触れることもできなかったことが悔やまれる。

謹んでお悔やみ申し上げます。そして、素晴らしい音楽をありがとう。

 

 

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2011/01/11

LIVE IN HOUSTON 1981 - ESCAPE TOUR [DVD + CD] / JOURNEY (2005)

DVD Cover (front): Live in Houston 1981 - Escape Tour / Journey1981年の"Escape Tour"が収録されたこの"DVD"を見て最初に感じるのは、流石ライヴ・バンドとしても定評のある"Journey"だということと、バンドに勢いがあるなということ。そして、スタジオ・アルバムと比較しても遜色無い演奏を見るにつけ、演奏力と歌の上手さに圧倒された"Escape Tour"の日本公演の思い出が蘇ってくる。

この"DVD"の良いところは、パッケージにも"DVD + CD COLLECTOR'S EDITION"と記載されているように、"DVD"と同じ音源の"CD"が含まれているという点。"DVD"の場合、どうしても"CD"に比べると飽きやすいからね。自分の場合、通常は"CD"で楽しんで、時々"DVD"を見るといった感じ。

そして、この"CD"には丁寧にも映像では収録されていない"The Party's Over (Hopelessly in Love)"がボーナストラックとして加えられている。1981年リリースのライヴ・アルバム"Captured"(邦題はライブ・エナジー)の最後にスタジオ録音の新曲として収録されていたこの"The Party's Over"(邦題はブルースカイ・パーティ)はシングルとしてもリリースされたのだが、"Escape Tour"以降はセットリストから外されているので、この時期のライヴでしか聴くことができないという貴重なもの。

 

DVD Cover (inside): Live in Houston 1981 - Escape Tour  /Journey自分自身は、ライヴでありがちなメドレーはあまり好きではなく、どちらかといえば、それぞれの曲を単体で聴きたいというタイプの人間なのだが、ライヴ盤"Captured"同様に、ここで見られる"Lights"から"Stay Awhile"への曲の繋ぎ方は好きだね。楽曲の一部がカットされて繋がれているわけではないというのもあるのだが、テンポが合わせられた2つの楽曲があたかも一つの楽曲であるかのように移行していく流れは、ほんと見事だ。

それと、当時から"Escape"に収録された中で最も好きな楽曲のひとつである"Mother, Father"が見て聴けるというのも、この"DVD"の嬉しいところです。残念ながらこの曲も"Escape Tour"以降はセットリストから外されましたので、この曲が聴けるのもこのツアーならではなのだが、実際にこのようなタイプの楽曲をライヴでやれるというのも"Journey"の強みだと感じさせられるところでもある。この曲におけるスタジオヴァージョンに引けをとらない演奏と"Steve Perry"のヴォーカルは正に圧巻。

そして、コンサートのラストを締め括る定番の一曲である"Anyway You Want It"。この曲は"Frontiers"がリリースされて以降のライヴでは、サビの部分が多少アレンジされて歌われているのがどうも好きになれないのだが、ここではまだオリジナルに忠実な歌い方がされており、そのヴァージョンが聴けるというのも嬉しいところだね。

残念ながら、"DVD"は"CD"のみに収録された"The Party's Over"を含め、何曲かは実際のライヴからはカットされているようだが、それでも、そんなことなど気にならないほど充実した内容の映像作品となっている。

 

▼ 16ページのオールカラー・ブックレット付き。

Booklet: Live in Houston 1981 - Escape Tour / Journey   Booklet: Live in Houston 1981 - Escape Tour / Journey   Booklet: Live in Houston 1981 - Escape Tour / Journey

 

MEMBERS
• Steve Perry (スティーヴ・ペリー) - Lead Vocals
• Neal Schon (ニール・ショーン) - Lead Guitar, Backing Vocals
• Jonathan Cain (ジョナサン・ケイン) - Keyboards, Rhythm Guitar, Backing Vocals
• Ross Valory (ロス・ヴァロリー) - Bass, Backing Vocals
• Steve Smith (スティーヴ・スミス) - Drums

 

TRACKLIST
1. Escape / 2. Line Of Fire / 3. Lights / 4. Stay Awhile / 5. Open Arms / 6. Mother, Father / 7. Jonathan Cain Solo / 8. Who's Crying Now / 9. Where Were You / 10. Steve Smith Solo / 11. Dead Or Alive / 12. Don't Stop Believin' / 13. Stone In Love / 14. Keep On Runnin' / 15. Neal Schon Solo / 16. Wheel In The Sky / 17. Lovin', Touchin', Squeezin' / 18. Any Way You Want It
• Bonus Track on CD Only
19. Party's Over (Hopelessly In Love)

 

 

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2011/01/06

FOREVER LOVE 「フォーエヴァー・ラヴ」 / AIR SUPPLY (2003)

CDの帯(初回プレス盤):フォーエヴァー・ラヴ - ヒストリー・オブ・エア・サプライ 1980-2001 / エア・サプライAlbum Cover (front): Forever Love - 36 Greatest Hits (1980-2001) / Air Supply透明感溢れるハイトーンヴォイスと爽やかなサウンドで'80年代に数々のヒット曲を世に送り出してきた"Air Supply"。数多くのヒット曲を持つグループだけに、ベスト・アルバムといったものも数多くリリースされているのだが、この「Forever Love / フォーエヴァー・ラヴ」もそんなベスト・アルバムの中の一枚ということになる。

ただ、多くのベスト・アルバムと違い、この"Forever Love"は2枚組ということもあり、1枚もののベスト・アルバムには収めきれない名曲が数多く収録されているのが特徴。特に、大手のアリスタ・レーベル時代のヒット曲は当然ながらも、レーベルを移籍した'90年代以降の作品が多く収録されているのはこのアルバムならではの魅力でもある。なお、収録されている楽曲は"36 Greatest Hits (1980-2001)"とサブタイトルにも明記してあるように、1980年~2001年までにリリースされた中からセレクトされたもので、レーベルを越えた幅広い構成となっている。

そして、良い点がもうひとつ。それは、このベスト・アルバムがメンバーとは離れた所で安易にヒット曲を寄せ集めてリリースされたものではなく、リリースにあたってはメンバーの関与がきちんとあったことが分かるという点。それについては"Russell Hitchcock"と"Graham Russell"による全曲のコメントが記載されているブックレットを見れば分かるのだが、数々のヒット曲にまつわる話や制作秘話、楽曲に対する思いなどが併せて知れるというのはファンにとって嬉しいところでもある。なお、日本盤には、英語表記によるメンバーのコメントが掲載されているオリジナルのブックレットとは別個に、その日本語訳とライナーノーツ、それに、全曲の歌詞と訳詞といったものが含まれるモノクロのブックレットが加えられている。

先にも述べたように、2枚組ということもあり、ヒット曲以外にも魅力的な曲を数多く持つグループだと改めて感じさせられるのがこのアルバムなのだが、"Lost in Love" (米3位)、"All Out of Love" (米2位)、"Every Woman in the World" (米5位)、"The One That You Love" (米1位)、"Here I Am (Just When I Thought I Was Over You)" (米5位)、"Sweet Dreams" (米5位)、"Even the Nights Are Better" (米5位)、"Making Love Out of Nothing At All" (米2位)と、代表的なヒット曲も抜かりなく収められている。

でも、何といっても嬉しいのは、個人的に大好きな'90年代の名曲である"Goodbye"と"Always"、それに、"Russell Hitchcock"のソロアルバムから珠玉のバラード"Someone Who Believes in You"と"Where Did the Feeling Go?"が収録されているということ。何でも"Goodbye"は南米や東南アジア諸国で大ヒットしたそうで、日本でも映画やドラマ等で使われたりしていれば、恐らくは割とヒットしたのではないかと。

又、1枚もののベスト・アルバムでは大ヒット曲に押されて外されがちな、"Young Love" (米38位)、"Two Less Lonely People in the World" (米38位)、"Just As I Am" (米19位)、"The Power of Love" (米68位)、"Lonely Is the Night" (米76位)、といったシングルカット曲が収録されているのも、このベスト・アルバムの良いところ。チャート成績が楽曲の魅力やクオリティーを示すものではないからね。個人的には"Two Less Lonely People in the World"なんかは、トップ10入りしたヒット曲と比較しても遜色ない曲だとずっと思っていたし。ちなみに"The Power of Love"は、後にセリーヌ・ディオンが大ヒットさせたことでも有名な曲でもあるが、"Air Supply"としては、他のアーティストが自分達を上回るヒットにさせたからライヴでは演奏しないそうだ(笑)。

その他にも、本国オーストラリアやアメリカではシングルカットされなかったものの、日本ではドラマの主題歌として使われヒットした"I'll Never Get Enough of You"(あなたのいない朝)や、ブックレット内では「シングルになってもおかしくない曲」とグラハム自身も語っていた"Come What May"、そして、同じくグラハムが「僕らにとって最高の曲の一つ」と語る"I Can Wait Forever"や、「最も好きな歌の一つ」と挙げている"It's Never Too Late"といった隠れた名曲が収められているのもこのベスト・アルバムの良いところ。そうそう、同名の映画用に書かれた"Now and Forever"や、当初は歌詞が用意されていたものの、ラッセルの提案で"Air Supply"唯一(今のところ)のインストゥルメンタル曲となった"Once"、そして、様々な国でヒットしたとブックレットに書かれている"The Way I Feel"といった"Air Supply"らしい美しいメロディーラインを持った曲などが収められていることも付け加えおきたいところ。

一応、補足しておくと、"Now and Forever"はオリジナル・ヴァージョンではなく、"Greatest Hits Live"の最後にスタジオ録音曲として収録されているピアノ中心の、よりアコースティックなアレンジに生まれ変わった再録音ヴァージョンの方が収録されている。

それと、このベスト・アルバムには、ニルソンでお馴染みのヒット曲、"Without You"のカヴァーが「Live」という表記で収録されているのだが、単なる表記ミスか、それとも差し替えがあったのかは分からないが、自分が購入した日本盤にはスタジオ・ヴァージョンの方が収録されている。一応、ブックレットには、もうひとつのライヴ表記曲で、実際にライヴ・ヴァージョンが収録されている"I Want To Give It All"は「From the album Greatest Hits Live」とクレジットされているが、"Without You"は「From the album The Earth Is」と、この曲が収録されていたスタジオ・アルバム名がクレジットされてはいるんだけどね。

そして、最後にもうひとつ。日本では"I'll Never Get Enough of You"(あなたのいない朝)に続き、再びドラマの主題歌として使われ、前回以上に普段は洋楽を聴かないという人達までを巻き込んでヒットした"Making Love Out of Nothing At All"(渚の誓い)について。

実はこの曲、このアルバムを含め、最近のベスト・アルバムには、'83年にシングルとしてリリースされ、同年リリースの"Greatest Hits"にも収録されされていた当時のヴァージョンよりも47秒ほど長めのヴァージョンが収録されている。ちなみに、'83年にリリースされた"Greatest Hits"に収録されているヴァージョンが「4:56」の表記なのに対し、このアルバムに収録されているヴァージョンは「5:43」。両曲の違いが分かるのは後半部分になるのだが、この曲をリアルタイムで慣れ親しんだ人は、多分、後半で、「なんかちょっと違う」と感じるのではないかと思う。当時のヴァージョンは、数え切れないほど聴いたという思い入れがあるのは勿論のことながら、エンディングに向けて盛り上がっていく様子が上手くまとめられている感じで、個人的にはこちらの方が好きなのだが、既にオリジナル・ヴァージョンを持っている人にとっては、もうひとつのヴァージョンが聴けて良いのかもしれない。まぁ、この辺りは好みにもよるんだろうけど。

 

Booklet: Forever Love - 36 Greatest Hits (1980-2001) / Air Supply   CD Case (inside): Forever Love - 36 Greatest Hits (1980-2001) / Air Supply

 

TRACKLIST
[Disc 1]
1. Lost In Love / 2. Every Woman In The World / 3. All Out Of Love / 4. Chances / 5. The One That You Love / 6. Here I Am (Just When I Thought I Was Over You) / 7. I'll Never Get Enough Of You / 8. Tonite / 9. Sweet Dreams / 10. Come What May / 11. Even The Nights Are Better / 12. Two Less Lonely People In The World / 13. Young Love / 14. Taking The Chance / 15. Making Love Out Of Nothing At All / 16. I Can Wait Forever / 17. Just As I Am / 18. The Power Of Love (You Are My Lady)

1. ロスト・イン・ラヴ / 2. ときめきの愛を / 3. オール・アウト・オブ・ラヴ / 4. チャンセズ / 5. シーサイド・ラヴ / 6. ヒア・アイ・アム / 7. あなたのいない朝 / 8. 僕のメモリアル・ソング / 9. スウィート・ドリームス / 10. ラヴ・ビリーヴァー / 11. さよならロンリー・ラヴ / 12. 夜明けのふたり / 13. ヤング・ラヴ / 14. テイキング・ザ・チャンス / 15. 渚の誓い / 16. アイ・キャン・ウェイト・フォーエヴァー / 17. 潮風のラヴ・コール / 18. パワー・オブ・ラヴ

[Disc 2]
1. Lonely Is The Night / 2. What Becomes Of The Broken Hearted? / 3. Someone Who Believes In You / 4. Where Did The Feeling Go? / 5. Without You / 6. Goodbye / 7. It's Never Too Late / 8. Too Sentimental / 9. Always / 10. Unchained Melody / 11. I Want To Give It All [Live] / 12. The Way I Feel / 13. Now And Forever / 14. Strong, Strong Wind / 15. Once / 16. Daybreak / 17. Only One Forever / 18. Yours Truly

1. ロンリー・イズ・ザ・ナイト / 2. 恋にしくじったら / 3. 虹に誓った恋 / 4. 想い出は何処へ / 5. ウィザウト・ユー / 6. グッドバイ / 7. イッツ・ネヴァー・トゥー・レイト / 8. トゥー・センチメンタル / 9. オールウェイズ / 10. アンチェインド・メロディ / 11. ギヴ・イット・オール(ライヴ) / 12. ザ・ウェイ・アイ・フィール / 13. ナウ・アンド・フォーエヴァー / 14. ストロング、ストロング・ウィンド / 15. ワンス / 16. デイブレイク / 17. オンリー・ワン・フォーエヴァー / 18. ユアーズ・トゥルーリー

 

NOTES
[Disc 1]
• Tracks 1, 2, 3, 4 - from "Lost in Love" (1980)
• Tracks 5, 6, 7, 8, 9 - from "The One That You Love" (1981)
• Tracks 10, 11, 12, 13, 14 - from "Now and Forever" (1982)
• Tracks 15 - from "Greatest Hits" (1983)
• Tracks 16 - from "Ghostbusters" [Original Soundtrack] (1984)
• Tracks 17, 18 - from "Air Supply" (1985)

[Disc 2]
• Tracks 1 - from "Hearts in Motion" (1986)
• Tracks 2, 3, 4 - from "Russell Hitchcock" [Russell Hitchcock's Solo Album] (1987)
• Tracks 5 - from "The Earth Is" (1991)
• Tracks 6, 7, 8 - from "The Vanishing Race" (1993)
• Tracks 9, 10 - from "News from Nowhere" (1995)
• Tracks 11, 12, 13 - from "Greatest Hits Live" (1995)
• Tracks 14, 15, 16 - from "The Book of Love" (1997)
• Tracks 17, 18 - from "Yours Truly" (2001)

• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付

 

▼ 下記の動画は2009年の南米ツアーより(私も大好きなこの曲、南米ではもの凄く愛されていることが良く分かります)

Goodbye - Air Supply (São Paulo) By Gab Macário

 

Air Supply - Goodbye (São Paulo)

 

 

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2011/01/03

2010年度 プレイカウント・トップ40

このブログを始めたのが昨年の8月だったので、年間を通してどんな曲を聴いていたかというデータをここに掲載するのは初めてになるのだが、昨年までと大きく異なるのは、女性ミュージシャンの曲を聴く比率が増えたことかな。

 

  Top 40 - My iTunes Play Count (2010 Year End)
  1. Unconditional Love / Susanna Hoffs
  2. I Am / Christina Aguilera
  3. Shining Light / Annie Lennox
  4. Monday Morning / Christina Aguilera
  5. Birds of Prey / Christina Aguilera
  6. You Lost Me / Christina Aguilera
  7. Something That You Said / Bangles
  8. 天使 / KOKIA
  9. Pattern of My Life / Annie Lennox
  10. Lift Me Up / Christina Aguilera
  11. I Hate Boys / Christina Aguilera
  12. 人間ってそんなものね / KOKIA
  13. All I Need / Christina Aguilera
  14. You've Got a Friend / Carole King
  15. Bionic / Christina Aguilera
  16. Dark Road / Annie Lennox
  17. I Will Take Care of You / Bangles
  18. Glam / Christina Aguilera
  19. Elastic Love / Christina Aguilera
  20. Beautiful / Carole King
  1. All Tomorrows Parties / Japan
  2. Will You Love Me Tomorrow? / Carole King
  3. Desnudate / Christina Aguilera
  4. I'll Set You Free (Single Version) / Bangles
  5. Not Myself Tonight / Christina Aguilera
  6. Woohoo / Christina Aguilera
  7. Stronger than Ever / Christina Aguilera
  8. Vanity / Christina Aguilera
  9. Tear off Your Own Head (It's a Doll Revolution) / Bangles
  10. Tapestry / Carole King
  11. Standin' in the Rain (Live) / E.L.O. Part II
  12. Love Song for a Vampire / Annie Lennox
  13. Orbit Zero / Little River Band
  14. Eternal Flame / Bangles
  15. Turn to Stone / E.L.O.
  16. Sweet Talkin' Woman / E.L.O.
  17. Turn to Stone (Live) / E.L.O. Part II
  18. You Don't Need to Hold Me Tight / Kelly Groucutt
  19. Ask Me No Questions / Bangles
  20. a gift / KOKIA