2010/11/24

TOTALLY HOT / OLIVIA NEWTON-JOHN (1979)

Album Cover (front): Totally Hot / Olivia Newton-John'70年代から'80年代を代表する女性シンガーと言えば、必ずやその名が挙がるであろうオリビア・ニュートン=ジョンだが、このアルバム"Totally Hot"が彼女の名前と共に代表作のひとつとして挙げられることはまず無いとは思う。

が、しかし、自分はこのアルバムが大好きなのだ。まぁ、初めて買ったオリビア・ニュートン=ジョンのアルバムがコレだったということもあるのだが、それまであった清純なお嬢様的イメージからの脱却を図りかけていた時期ということもあって、サウンド面でも変化の兆しを見せながらも、幾分は以前の面影もあるという、この辺りのバランス加減が中々良いんだよね。

前年の主演映画「グリース」から、この"Totally Hot"、そして翌年の映画「ザナドゥ」と徐々に推し進めていたイメージチェンジも好評だった所為か、この後の"Physical"からは更に大胆な変貌を遂げていくことになるのだが、ただ、個人的には"Physical"はそれなりに許容できる範囲だったものの、それ以降のケバイ路線は流石についていけず、音楽的にも好きになれなかったことから、しばらくはオリビアからは離れてしまったのだった。

収録されている楽曲について言えば、新境地を見せるオープニングトラックの"Please Don't Keep Me Waiting"と、オリビア自身が作詞作曲を手掛けた"Talk to Me"が当時から好きだった。その"Talk to Me"で見られるメロディーセンスはソングライターとしても非凡な一面を感じさせられるところで、当時はタイトルトラックの"Totally Hot"なんかをシングルカットするよりも、この曲をシングルにすればいいのになんてことを思ったりもしていた。

全体を通した印象としては、新境地を見せる楽曲の間に挟み込むような形で"Dancin' Round and Round"、"Borrowed Time"、"Never Enough"といったこれまでのイメージが残るバラードタイプの楽曲が配列されている所為か、意外と突飛なイメージはないんだよね。ちなみに"Borrowed Time"も"Talk to Me"同様、オリビア自身が作詞作曲を手掛けた曲。

アルバム後半に収められたカヴァー曲については、何となく埋め合わせ的な感じがしないでもないだが、それでも、エリック・カルメンのカヴァー曲である"Boats Against the Current"については、実は結構好きな曲(自分自身はエリック・カルメンのオリジナル・ヴァージョンよりも先にこのオリビアのカヴァーでこの曲を知った)。でも、この曲、歌うとけっこう難しいと思うのだが、誤魔化さずに比較的オリジナルに忠実な歌い方をしているあたりは、'70年代から'80年代にかけて歌姫として君臨していたのは伊達じゃないと感じさせられるところでもある。比較的オリジナルに忠実なカヴァーとはいえども歌いまわしなどオリビアらしい部分もしっかりと楽曲に反映されているしね。しかしながら、ラストの"Gimme Some Lovin'"は正直いらない感じ。タイトルトラックとこの曲が別のもっと魅力的な楽曲であったならこのアルバムは劇的に良くなっていたはずだと思うので、その点だけがちょっと残念なところ。

CD Case (back): Totally Hot / Olivia Newton-John   CD Case (inside): Totally Hot / Olivia Newton-John

本当は「さよならは一度だけ」という邦題が付けられていた日本盤を買いたかったのだが、残念ながら廃盤になっているようだったので、こちらのオーストラリア盤を購入。

なお、アルバムは(米7位、英30位、豪4位)を記録、シングルでは"A Little More Love"(米3位、英4位、豪4位)、"Deeper Than The Night"(米11位、英64位、豪71位)、"Totally Hot"(米52位、豪96位)、"Dancin' Round And Round"(米82位)をそれぞれ記録している。

 

▼ Olivia Newton-John - A Little More Love [Official Music Video]

https://www.youtube.com/watch?v=ZzPru7yrEUQ

 

それにしても、各動画のコメントを見てみると、その曲のみならず、このアルバムが好きだというコメントが思いのほか多いことに改めて驚くと同時に、それがとても嬉しくもある。

 

[Official Audio]

▼ Olivia Newton-John - Please Don't Keep Me Waiting
https://www.youtube.com/watch?v=FclDw9TfaoM

▼ Olivia Newton-John - Dancin' Round And Round
https://www.youtube.com/watch?v=brXKBRz4QtM

▼ Olivia Newton-John - Deeper Than The Night
https://www.youtube.com/watch?v=vz7vHVgYWOM

▼ Olivia Newton-John - Borrowed Time
https://www.youtube.com/watch?v=IN6Z_eQ6BRQ

▼ Olivia Newton-John - Never Enough
https://www.youtube.com/watch?v=bBf3tMVvjno

▼ Olivia Newton-John - Boats Against The Current
https://www.youtube.com/watch?v=FBCFZWf62Bo

 

TRACKLIST
1. Please Don't Keep Me Waiting / 2. Dancin' Round and Round / 3. Talk To Me / 4. Deeper Than the Night / 5. Borrowed Time / 6. A Little More Love / 7. Never Enough / 8. Totally Hot / 9. Boats Against the Current / 10. Gimme Some Lovin'

NOTES
• Label: Festival Records (Import)
• Printed in Australia
• Digitally Remastered
• 歌詞付き
• Released: 1998

• Album: US 7位 - Platinum (1978-RIAA) / UK 30位

• Singles
1. A Little More Love: US 3位 (Gold) / UK 4位
2. Deeper Than the Night: US 11位 / UK 64位
3. Totally Hot: US 52位
4. Dancin' Round and Round: US 82位

 

 

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2010/11/22

TIME EXPOSURE / LITTLE RIVER BAND (1981)

Album Cover: Time Exposure / Little River Band自分が初めて買った"Little River Band"のアルバムが、この"Time Exposure"で、きっかけは、ラジオで聴いた"The Night Owls"(アルバムからの第一弾シングル)に惹かれてというものだった。当時買ったのは「光ある時を」という邦題が付けられたLPレコードだったが、"The Night Owls"以外にも魅力的な曲が数多く含まれていたことから、数え切れないほど聴いてた記憶がある。

ウエストコーストの香りがする軽快なメロディーと爽やかなハーモニーが何処となくイーグルスのイメージと重なる部分もあるのだが、"Little River Band"はオーストラリアのグループ。このアルバムを聴いていると、澄みわたる青空の下、エアーズロック(ウルル)が見えるオーストラリアの平原をオープンカーでドライヴしているという勝手に作り上げられた映像がいつも脳内でイメージされる所為か、そのサウンドからは夏という季節がピッタリとくるイメージが自分の中にある。なお、そのオーストラリアの平原が海岸線に変われば、同じオーストラリアのグループであるエア・サプライのイメージに変わるという(笑)。

[補足]
ウルル(ウィキペディアより抜粋)
ウルルはオーストラリア先住民のアボリジニよる呼び名で、イギリスの探検家によって名付けられたエアーズロック(Ayers Rock)も広く知られた名称である。「エアーズロック」という名称は1873年、イギリスの探検家ウィリアム・ゴスが探検行の途中で発見し、当時の南オーストラリア植民地首相、ヘンリー・エアーズにちなんで名づけたものである。
ウルル (Uluru) はオーストラリア大陸にある世界で2番目に大きい一枚岩である。しばしば書籍やWebサイト、テレビなどにおいて「エアーズロックは世界最大の一枚岩である」と紹介されるケースがあるが、同じくオーストラリアの西オーストラリア州に存在するマウント・オーガスタスは本岩の約2.5倍の大きさがあり、“世界最大の一枚岩”はこのマウント・オーガスタスである。

とにかく良質な楽曲が目白押しのこのアルバム、全体の充実度という点ではイーグルスのホテル・カリフォルニアにも引けをとらないと個人的には思っている。しかも、面白いことに、ホテル・カリフォルニア同様、冒頭の1曲目から3曲目までの掴みとなる楽曲がシングルとしてもヒットしたという点でも類似してるのだ。ちなみに、この"Time Exposure"からは、1曲目の"The Night Owls"が米6位、2曲目"Man on Your Mind"が米14位、3曲目"Take it Easy on Me"が米10位"(何れもビルボードチャート)を記録している。

それに加えて、これらのヒット曲以外にも魅力的な楽曲が揃っているというところも、このアルバムがホテル・カリフォルニアと比較しうると思える点でもある。例えば"Love Will Survive"や"Don't Let the Needle Win"は上記のヒット曲に続いてもおかしくないポップでキャッチーなメロディーラインを持った曲だし、個人的に大好きな曲で、何処となくビートリーなイメージがある"Orbit Zero"もアルバムの幅を広げるという意味に於いて一役買っている感じ。言い忘れていたが、このアルバムのプロデュースはビートルズでお馴染みのジョージ・マーティンが行っている。そして、ラストに収録されている"Guiding Light"も、余韻を残しつつ最後を締めくくるに相応しい魅力的な曲。

 

TRACKLIST
1. The Night Owls / 2. Man On Your Mind / 3. Take It Easy On Me / 4. Ballerina / 5. Love Will Survive / 6. Full Circle / 7. Just Say That You Love Me / 8. Suicide Boulevard / 9. Orbit Zero / 10. Don't Let The Needle Win / 11. Guiding Light

 


 

しかしながら、この"Time Exposure"、現在のところ、日本盤は元より、輸入盤でも入手困難な状況。ただ、"Reminiscing"(米3位)と "Lady"(米10位)のヒットシングルを収録した1978年のアルバム"Sleeper Catcher"とセットになったこの自分も数年前に購入した2枚組のCD(2曲のボーナストラック入り)は現在でも購入可能なようだ。ちなみにボ-ナストラックとして収録されている2曲は1983年リリースのアルバム"The Net"に収録されている"We Two"(米22位)と"You're Driving Me out of My Mind"(米35位)。それにしてもこのような名盤でさえも廃盤扱いとは・・・。

Sleeper Catcher/Time Exposure-Plus 2 Bonus Tracks / Little River Band  Sleeper Catcher/Time Exposure-Plus 2 Bonus Tracks / Little River Band  Sleeper Catcher/Time Exposure-Plus 2 Bonus Tracks / Little River Band

 

SLEEPER CATCHER / TIME EXPOSURE - PLUS 2 BONUS TRACKS

Disc 1 [Sleeper Catcher]
1. Shut Down Turn Off / 2. Reminiscing / 3. Red-Headed Wild Flower / 4. Light Of Day / 5. Fall From Paradise / 6. Lady / 7. Sanity's Side / 8. So Many Paths / 9. One For The Road

Disc 2 [Time Exposure - Plus 2 Bonus Tracks]
1. The Night Owls / 2. Man On Your Mind / 3. Take It Easy On Me / 4. Ballerina / 5. Love Will Survive / 6. Full Circle / 7. Just Say That You Love Me / 8. Suicide Boulevard / 9. Orbit Zero / 10. Don't Let The Needle Win / 11. Guiding Light / 12. We Two / 13. You're Driving Me Out Of My Mind

• Disc 2-Tracks 13, 14 (Bonus Tracks - From the Album "The Net")

 

▼ Little River Band - The Night Owl

https://www.youtube.com/watch?v=LmIBmqvmYx4

 

▼ Little River Band - Take It Easy On Me

https://www.youtube.com/watch?v=aFTzuWKR-qc

 

[Audio]

▼ Little River Band - Man On Your Mind (Remastered)
https://www.youtube.com/watch?v=ZDr2auSszpM

▼ Little River Band - Love Will Survive (Remastered)
https://www.youtube.com/watch?v=H-04IE-DFDY

▼ Little River Band - Orbit Zero (Remastered)
https://www.youtube.com/watch?v=H3Fx2cS3XbM

▼ Little River Band - Guiding Light (Remastered)
https://www.youtube.com/watch?v=IGPBockXUps

 

 

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2010/11/19

レコード・コレクターズ 7 / E.L.O. 特集号 (2001)

レコード・コレクターズ 7 / E.L.O. 特集号 (2001)これは音楽雑誌「レコード・コレクターズ」のE.L.O.特集号(2001年7月号)。E.L.O.を特集した本や雑誌なんてそうそうないんで、表紙を見ただけで買ったようなところもありましたが、流石レコード・コレクターズだけあって、特集記事も充実しており、けっこう読み応えがある。

 

で、E.L.O.特集の内容はというと・・・

■ ルーツ・ロックへの真摯なまなざしに支えられた現代版ウォール・オブ・サウンド 「ジェフ・リンのELO驚きの復活!」

■ ポップ・ソングによる宇宙の創造をめざして 「15年ぶりの新作を発表したELO30年の奇跡」

■ ふたりの魔人によるポップモザイク対決のゆくえ

■ オリジナル・アルバム・ガイド
1971年のファーストアルバムから2001年のZOOMまでの全アルバム解説

■ オリジナル・アルバム・未収録曲 / ヴァージョン

■ ジェフ・リン 「ELO結成前の活動と、ソロ、プロデュース作品」

■ ロイ・ウッド「ジェフ・リンと共にELOを立ち上げた英ロック界きっての魔術師」

■ 国内版7インチシングル盤と各国版7インチシングル盤のジャケット写真

といった構成になっている。

 

 

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2010/11/17

ヤングロック増刊 KISS (1978) / ミュージック・ライフ 4月臨時増刊号 キッス・コミックス (1979)

こちらはマーベル・コミックスで有名なアメリカのマーベル社から発刊されたキッス・コミックスの日本語訳版で、このコミックスがマーベル社が過去に発刊したコミックスの中でも群を抜く売り上げを示したことから(写真上段)、翌年には第2弾となる続編も発刊された(写真下段)。雑誌は共にそのコミックスをメインに写真と近況の記事などで構成されている。

コミックスのストーリー自体は、いかにもアメリカンコミックスといった内容だが、この当時は公表されていなかった4人の素顔がコミックスの中ではふんだんに描かれていることから、当時の自分は、こんな顔してるんだろうかと想像を膨らませながら興味深く読んでいたいたことを覚えている。ということで、自分のみならず、そういったところがファンの興味を惹き、売り上げに繋がっていた部分がもしかしたらあったのかもしれない。

 

▼ キッス・コミックス第1弾

ヤングロック増刊 KISS (1978)       ヤングロック増刊 KISS (1978)

 

▼ キッス・コミックス第2弾(右は同社発行の他の雑誌に掲載されていたこのキッス・コミックスの広告)

ミュージック・ライフ 4月臨時増刊号 キッス・コミックス (1979)       ミュージック・ライフ 4月臨時増刊号 キッス・コミックス (1979) の雑誌広告

 

 

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2010/11/16

ミュージック・ライフ 4月臨時増刊号 栄光の4人クイーン (1981)

ミュージック・ライフ 4月臨時増刊号 栄光の4人クイーン (1981) ミュージック・ライフ 4月臨時増刊号 栄光の4人クイーン (1981)"QUEEN THE MRACLE"と題された雑誌のタイトルからして、"The Mracle"発表後のものと勘違いしそうだが、1981年出版ということからも分かるとおり、この時点での最新アルバムはフラッシュ・ゴードンのサウンドトラック盤ということになる。まぁ、ファンの方が見れば、フレディのヒゲ面でいつ頃のものかは概ね分かるというものだが。

雑誌の表紙には「4度目の来日のすべてを完全収録」と書かれているように、ステージショットは勿論のこと、飛行機から降り立った空港での写真から、リハーサル風景、バックステージでの様子等、普段見られないような写真も満載。勿論、来日を記念した臨時増刊号ということで、最初から最後のページまで全てが"Queen"の記事と写真で構成されている。

又、メンバー4人への個別インタビュー記事は勿論のこと、その他にもファンの興味を惹くような様々な企画で雑誌は構成されている。例えば、「クイーンが残した60の逸話」と題された滞在時の秘話を集めたコーナーでは数々の面白いエピソードが綴られており、いくつか紹介すると、フレディは着物や浮世絵、版画といった美術品など、総額1,000万円程の買い物をして帰ったとか、空港での手続きを終え出国したと思ったフレディが、「あの飛行機はよく落っこちるから」との理由で乗るのを止めて戻ってきたとか、読書家として知られるロジャーが持参してきた大量の本の中には遠藤周作の「沈黙」もあったとか、日本のレコード会社に渡そうとロジャーが持ってきた発売間近のソロアルバムのラフテープが紛失して大騒ぎになったが、ジョンの愛聴テープの中にちゃっかり紛れ込んでいたとか、ブライアンはレコード店に立ち寄り、クイーンのシングル盤を全種類買っていったなどなど、関係者以外では知ることができないエピソードが満載。

その他にも、「華麗なる奇跡~目で見るクイーンの歴史」や、「想い出のオンステージ」と題されたコーナーでは懐かしくも若々しい数々の写真を見ることができる。

 

▼ 綴じ込みカラーピンナップ
ミュージック・ライフ 4月臨時増刊号 栄光の4人クイーン 「綴じ込みカラーピンナップ」  (1981)

 

 

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クイーン 1973~1977年ライヴ音源全網羅 / BEATLEG MAGAZINE Vol. 130 (2011年5月号)

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2010/11/13

ミュージック・ライフ 5月臨時増刊号 キッス!キッス!キッス! (1978)

ミュージック・ライフ 5月臨時増刊号 キッス!キッス!キッス! (1978) ミュージック・ライフ 5月臨時増刊号 キッス!キッス!キッス! (1978)初来日を果たした前年に引き続き、来日公演を行った"KISS"。これは、その来日公演後にミュージック・ライフの臨時増刊号として出版された"KISS"特集号で、最初から最後のページまで全てが"KISS"の記事と写真で構成されている。

まずは、雑誌企画の人気投票での表彰(2位)を兼ねたフォトセッションに始まり、メンバー4人への個別インタビュー、滞在時のスケジュール表と到着便の時刻から離陸便の時刻までも網羅された行動チェックに、これまでにリリースされたアルバムのジャケットについてジーンが自ら語る解説等、数多くのフォトはもとより、けっこう読み応えのある記事で構成された紙面は、雑誌側の力の入れようが伝わってくるような充実した内容。

今見ると、インタビュアーの人選がちょっと面白くて、ポールは落合恵子さん、エースが湯川れい子さんと、この二人は分かるとしても、ピーターはなんとオスギとピーコの御両人、そしてジーンはといえば、この当時14才のエッセイスト、羽仁未央さんといった具合。

ちなみに、この年の来日公演は、大掛かりなステージセットということもあってか、東京武道館のみの5公演というものではあったが、当時はビートルズが記録した武道館での観客動員記録を塗り替えたとして話題にもなった初来日公演での記録を自ら塗り変えるというものでもあった。

しかしながら、そんな華やかな表舞台とは裏腹に、この日本公演を最後に2年間のライヴ活動休止と、4人同時にリリースされるというソロアルバムの制作に各自が取り掛かっているということが公式に発表され、「このままバンドは解散してしまうのでは?」という憶測もこの時期には飛び交っており、暗雲立ち込めるといった状況でもあった。

 

▼ こちらは同社発行の他の雑誌に掲載されていたこの臨時増刊号の広告。

ミュージック・ライフ 5月臨時増刊号 キッス!キッス!キッス! (1978) の雑誌広告

 

 

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2010/11/12

ミュージック・ライフ 5月号臨時増刊 JAPANイン日本 (1979)

ミュージック・ライフ 5月号臨時増刊 JAPANイン日本 (1977) ミュージック・ライフ 5月号臨時増刊 JAPANイン日本 (1977)こちらはミュージック・ライフの臨時増刊として発刊された雑誌で、来日の様子を収めた写真と記事で綴られた"Japan"の特集号。ライヴの模様は当然ながら、オフショットが満載。勿論、最初から最後のページまで全てが"Japan"の記事と写真で構成されおり、丸々一冊が"Japan"という内容。

この当時は海外のバンドについて個人が得られる情報量なんて今と比べると圧倒的に少なかった所為か、ファンの多くが情報に飢えているような部分もあり、好きなバンドについては些細なことでも知りたいという欲求も高かったように思う。

そういったこともあり、この"Japan"特集号も、そんなファン心理に応えるように、インタビュー記事は勿論のこと、何時に朝食をとって何時にリハーサルに出かけたとか、滞在時のタイムスケジュールといったものまでが記載されている。

で、この"Japan"、ビジュアルイメージとは裏腹に、サウンドの方は、明暗で言えば「暗」、陰陽ならば「陰」と、全体的に廃退的で重苦しい雰囲気が漂っており、当時はそのギャップが又、好きな部分でもあった。それに、当時は私自身が世の中に対して何となく冷めたような目で見るところもあったので、この絶望感漂う廃退的な雰囲気に妙に惹かれるようなところもあった。

そして、雑誌には音楽評論家によるコンサートのレビューもいくつか掲載されているのだが、けっして絶賛しているわけではないけれど、例えば「彼らのステージに対し、単調で盛り上がらないという不満もあるだろう。だが、そこには始めから誤解がある。ロックバンドのコンサートには汗と熱狂がつきものだという従来の方程式にのっとった誤解だ。彼らの音楽は最初から手拍子を取りながら乗りまくるといったタイプのものではなく、極めて知的な屈折と実験的な精神の上に成り立つものであるからだ。」とか、「ファンの歓声とは正反対に、彼らの音楽は、重く、暗く、陰うつであった。始まって3、4曲目で、すでに耐えきれないほど憂鬱な気分になってしまった。やはり、あれだけ陰湿な曲を続けられると気がめいる。かれらの美貌を見ているぶんにはいいのだが、音楽を聴くとなると、ブルーになりすぎてしまう。」といったように、案外正直に書かれたレビュー等も彼らの音楽性を知る上ではけっこう面白い。

 

▼ 付属のワイド・カラー・ポスター
付属のワイド・カラー・ポスター / ミュージック・ライフ 5月号臨時増刊 JAPANイン日本 (1977)

 

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この当時、これらのグループの中でも断然の人気を誇っていたのはクイーンでもキッスでもなく、その熱狂的人気からビートルズの再来とまで言われていたベイ・シティ・ローラーズだった。当時の人気順で並べると、ベイ・シティ・ローラーズ、クイーン、キッス、エアロスミス、エンジェルといった感じだった。ただ、人気があったとは言え、ベイ・シティ・ローラーズはファンの大半がティーンの女の子で、そのアイドル然としたコスチュームとルックスイメージは、ことあるごとに批判の対象にもなっていた。ただ、ベイ・シティ・ローラーズもあれだけのファンを惹き付ける要素を持っていたのだから、続けていれば徐々に評価されていく部分もあったと思うのだが、バンドの顔とも言うべきヴォーカリスト、レスリーがグループを脱退してからは人気も急速に衰えてバンドはいつしか消滅していた。

エンジェルについて言えば、ビッグ5とは言っても、他のバンドに比べると人気面では大きく水をあけられている感じで、個人的にはクイーンの二番煎じ的イメージがあって興味を持つこともなかったのだが、結局はその後に人気を博することもなかった。

・・・読み返してみて面白かったのは、「激突座談会」と題された、それぞれのバンドのファンクラブ代表が集まっての座談会(なぜか全員女性)。今ではこんな音楽雑誌の企画なんて恐らくは無いだろうね。果たしてココに出ていた人達は今でもファンでいられるのだろうか?というか、ファンでいてほしいなぁとは思うところ。

 

別冊ヤングフォーク '77 (スーパーアイドルを探せ)

 

▼ 付属の大型両面カラーポスター(キッス / ベイ・シティ・ローラーズ)

付属の大型両面カラーポスター (KISS) / 別冊ヤングフォーク '77 (スーパーアイドルを探せ)   付属の大型両面カラーポスター (Bay City Rollers) / 別冊ヤングフォーク '77 (スーパーアイドルを探せ)

 

 

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レコード・コレクターズ 2月号 VOL. 16 / KISS 特集号 (1997)

ミュージック・ライフ臨時増刊号 - クイーン特集号(復刻版) & 特別号(非売品) (1975 / 2011)

[2016年復刻版] ミュージック・ライフ増刊号 - KISS 大百科事典 (1977 / 2016)

2010/11/10

ヤングロック4月号 「ビッグ3大特集 - QUEEN, KISS, AEROSMITH」 (1978)

ヤングロック'78年4月号(ビッグ3大特集号)ヤングロック'78年4月号(ビッグ3大特集号)これは徳間書店発行の音楽雑誌、ヤングロック4月号(1978年)のビッグ3大特集号。

雑誌の表紙には大きく「ビッグ3大特集」と書かれているように、当時の日本でもとりわけ人気が高かった3つのバンド、クイーン、キッス、エアロスミスに焦点をあてた写真と記事を中心に雑誌は構成されている。

自分自身、これら3つのグループはどれも好きなバンドだったので買っていたのだが、今思えば、当時は海外のミュージシャンを動画で見る機会なんて殆んど無かったので、雑誌の写真と記事から色々と想像してイメージを膨らませることが楽しみのひとつでもあったように思う。まぁ、成長期にこんなことをして楽しんでいたので、この当時好きだったバンドには思い入れもあり、今でも特別な存在でいるのだと思う。自分が何歳まで生きられるかは分からないが、今でも好きでいられるのだから、きっとこのままずっと好きでいるように思うのだが、どうなんだろうね。100歳過ぎても変わらず好きでいられたら幸せ。勿論、命が持ってればの話だけど(笑)。

リリースされたばかりのアルバム「News of the World / 世界に捧ぐ」について語るフレディのインタビュー記事は今となっては貴重。

 

 

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2010/11/09

NEW ENGLAND の LPレコード盤3枚 (失われし魂 / 果てしなき冒険 / WALKING WILD)

レコードの帯:New England (失われし魂) / ニュー・イングランド レコードの帯:Explorer Suite (果てしなき冒険) / ニュー・イングランドニュー・イングランドというバンドの知名度から考えても、日本人でこれら3枚のレコードをリアルタイムで買ったという人は中々いないのではないかと思う。特にサード・アルバムにしてラスト・アルバムとなった"Walking Wild"に至っては日本盤が発売されるこもなかったしね。

特別難解な音楽をやっているというわけでもなく、と言うよりも、むしろ、ラズベリーズをよりダイナミックでメロディックにしたような、どちらかと言えば親しみやすいサウンドにもかかわらず、僅か3枚のアルバムを残して消滅したバンドだった所為か、どこかマニアックなイメージがあるのだが、ファースト・アルバムで初めてそのサウンドを体感した当時は、近い将来、必ずやボストン、ジャーニー、スティックス、といったバンドと肩を並べる存在になるだろうと確信していたし、そういった意味では本当に惜しいバンドだったとつくづく思う。今でも再結成に微かな期待をっもっているのだが・・・。

なお、ファースト・アルバムの「New England / 失われし魂」と、セカンド・アルバムの「Explorer Suite / 果てしなき冒険」は、クイーンの"News of the World"や、後にはエイジアのファースト・アルバム"Asia"、それに、ジャーニーの"Escape"といったビッグヒットとなる作品を手がけることになるマイク・ストーンをプロデューサーに迎えての作品だった(ファースト・アルバムはキッスのポール・スタンレー、セカンド・アルバムはニュー・イングランドのジョン・ファノンとの共同プロデュース)。ちなみに"Walking Wild"はトッド・ラングレンによるプロデュース作品。

 

NEW ENGLAND - BAND MEMBERS
• John Fannon (ジョン・ファノン) - Vocals, Guitar
• Hirsh Gardner (ハーシュ・ガードナー) - Drums, Vocals
• Gary Shea (ゲイリー・シェア) - Bass
• Jimmy Waldo (ジミー・ウォルドー) - Keyboards, Vocals

 

NEW ENGLAND 「失われし魂」 (1979)

LP Record (front): New England 「失われし魂」 / New England   LP Record (back): New England 「失われし魂」 / New England   LP Record (Inner Sleeve): New England 「失われし魂」 / New England

LP Record (Label): New England 「失われし魂」 / New England   LP Record (Label): New England 「失われし魂」 / New England

 


 

EXPLORER SUITE 「果てしなき冒険」 (1980)

LP Record (front): Explorer Suite 「果てしなき冒険」 / New England   LP Record (back): Explorer Suite 「果てしなき冒険」 / New England   LP Record (Inner Sleeve): Explorer Suite 「果てしなき冒険」 / New England

LP Record (Label): Explorer Suite 「果てしなき冒険」 / New England   LP Record (Label): Explorer Suite 「果てしなき冒険」 / New England

 


 

WALKING WILD (1981)

LP Record (front): Walking Wild / New England   LP Record (back): Walking Wild / New England   LP Record (レコード袋):Walking Wild / New England

LP Record (Label): Walking Wild / New England   LP Record (Label): Walking Wild / New England

 

 

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2010/11/07

LIVE KILLERS 「ライヴ・キラーズ」 / QUEEN (1979)

レコードの帯:Live Killers (ライヴ・キラーズ) / QueenAlbum Cover (front) + Obi: Live Killers / Queen (Japanese 12-inch Vinyl Record)   Album Cover (back): Live Killers / Queen (Japanese 12-inch Vinyl Record)   Album Cover (front): Live Killers / Queen

レコード類は殆んどを処分しており、気に入ったジャケットと珍しいものだけ若干残しているだけなのだが、これはそんな中の1枚で、クイーン初のライヴ・アルバムである「Live Killers / ライヴ・キラーズ」の2枚組初回限定カラーレコード(グリーンとレッド)。それにしてもカッコイイジャケットだなぁ。

当時はビデオといったものも無く、海外のミュージシャンを映像で見る機会も滅多に無かったため、"Queen"を、生はもとより、動画としても見たことなど無かった自分は、多重録音を繰り返して作り上げられた"Queen"の楽曲がライヴではいったいどのように演奏されているのかと興味津々だった。

実際に聴いた感想としては、完成度の高いスタジオ録音サウンドに慣れ親しんでいた耳には、正直やや物足りない印象があったが、それでもオープニングのアップテンポにアレンジされた"We Will Rock You"を始め、観客との一体感が演出された"Now I'm Here"や、"Spread Your Wings" などはスタジオ・ヴァージョンとはまた違った魅力があって、割と気に入っていた。

この"Live Killers"を初めて聴いたときは、フレディの"MC"が一瞬途切れ、ピーピーピーと鳴る信号音に、「何だこれは?」と、慌てて歌詞カードを手にしたり(現在は少なくなったが、当時のライヴ・アルバムの殆んどは曲間のMCも歌詞カードにきちんと記載されていた)、なんでメンバー紹介でブライアンが抜けているのかと不思議に思ったり、はたまた、"Bicycle Race"では印象的な「バイセコ、バイセコってコーラスが無いじゃん」と、違和感を感じた部分もあったが、それでも、今ではそれらも含めて全てが懐かしい思い出となっている感じがする。実際、こうやって一喜一憂を覚えているわけだからね。

ちなみに、付属の歌詞カードは先み述べたように曲間のMCも記載されているし、曲の歌詞もスタジオ・ヴァージョンの写しではなく、ここでのライヴ・ヴァージョンのものが観客との掛け合いを含めて記載されている。

 

カラーレコード盤(グリーン):Live Killers / Queen   カラーレコード盤(レッド):Live Killers / Queen   Album Cover (inside): Live Killers / Queen

 

▼ レコード盤のラベルにはメンバー4人がそれぞれの面に一人ずつ印刷されていいる。

レコード盤ラベル:Live Killers / Queen

 

TRACKLIST

[Disc 1]
Side One:
1. We Will Rock You / ウイ・ウィル・ロック・ユー
2. Let Me Entertain You / レット・ミー・エンターテイン・ユー
3. Death On Two Legs / デス・オン・トゥ・レッグス
4. Killer Queen / キラー・クイーン
5. Bicycle Race / バイシクル・レース
6. I'm In Love With My Car / アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー
7. Get Down, Make Love / ゲット・ダウン・メイク・ラヴ
8. You're My Best Friend / マイ・ベスト・フレンド
Side Two:
1. Now I'm Here / 誘惑のロックン・ロール
2. Dreamer's Ball / ドリーマーズ・ボール
3. Love Of My Life / ラヴ・オブ・マイ・ライフ
4. '39 / '39
5. Keep Yourself Alive / 炎のロックン・ロール

[Disc 2]
Side Three:
1. Don't Stop Me Now / ドント・ストップ・ミー・ナウ
2. Spread Your Wings / 永遠の翼
3. Brighton Rock / ブライトン・ロック
Side Four:
1. Bohemian Rhapsody / ボヘミアン・ラプソディ
2. Tie Your Mother Down / タイ・ユア・マザー・ダウン
3. Sheer Heart Attack / シアー・ハート・アタック
4. We Will Rock You / ウイ・ウィル・ロック・ユー
5. We Are The Champions / 伝説のチャンピオン
6. God Save The Queen / ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン

 

NOTES

• 初回限定盤(カラー・レコード)
• UK 3位 (Gold) / US 16位 (2x Platinum / 2002-RIAA)

 

▼ Queen - Love Of My Life (Official Video)

https://www.youtube.com/watch?v=sUJkCXE4sAA

 

▼ Queen - Spread Your Wings (Live killers)

https://www.youtube.com/watch?v=OvAdSNX22-g

 

▼ Queen - Now I'm Here (Live killers)

https://www.youtube.com/watch?v=mohpWFpFCKo

 

 

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